「まぶたのデパートを目指しています」眼の専門医による眼瞼下垂手術・シミ・たるみ治療のこだわりとは?|元町マリン眼科:蓮見 由紀子 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
元町マリン眼科のコンセプトを教えてください。
眼や眼周りのトータルケアをおこなう、まぶたのデパートを目指しています。
当院はまぶたの治療や手術に特化し、まぶたのお悩みなら何でも応えられるまぶたのデパートを目指しています。
眼形成外科という専門領域で、豊富な知識と経験を基にそれぞれのまぶたの状態に合った眼瞼下垂治療をおこなっています。そのため、ご来院いただくのは眼瞼下垂にお悩みの患者様が多いです。
また、前職では1日100人以上の患者様が訪れる大規模な眼科の院長を務め、さまざまな目の疾患を診療し、幅広い経験を積みました。その経験を活かした目元のトータルケアもご提供しています。
クリニックの強みは何でしょうか?
クリニック全体がチームとなって、患者様に親身に対応することです。
眼瞼下垂手術は美容外科でも取り扱いはありますが、当院は、眼の周りの解剖学を熟知し、眼の診療に特化した眼科ですので、安心して手術を受けていただけます。
さらに、当院では複数の医師、美容外科に詳しい看護師、眼科の検査を専門におこなう視能訓練士など、さまざまなスタッフがチームとなって患者様に対応しています。
それぞれのスタッフの専門分野を活かした診療を提供するため、より心強さを感じていただけるはずです。
見た目にこだわる眼瞼下垂手術を保険診療で
眼瞼下垂とはどういった症状ですか?
まぶたが下がり、視界が狭くなる症状が出ます。
眼瞼下垂とは、まぶたの筋肉の働きが悪くなり、瞳孔を隠してしまうことで視界が狭くなる病気です。
筋肉の働きが悪くなる原因は、先天性では、まぶたの引き上げを補助する上眼瞼挙筋の発達不良が考えられます。また後天性では、アレルギーやドライアイなどで頻繁に眼をこすることや、ハードコンタクトレンズの長年の使用などが考えられます。
当院では、眼瞼下垂の手術を保険診療で提供できます。機能回復のための手術ではありますが、目の開きが良くなることで見た目も良くなり、「メイクが楽しくなった」「人生が明るくなった」という声もよくいただきます。
眼瞼下垂手術にはどのような方法がありますか?
当院では、8つの術式からその方に合った術式を診察により見極めます。
まず内科的な病気があれば治療し、その後も眼瞼下垂の症状があれば手術療法を検討します。下垂の程度や皮膚の余り具合、挙筋機能などからその患者様に合った術式を決定します。
たとえば、余ったまぶたの皮膚が眼の前に垂れ下がるタイプの眼瞼下垂には、余った皮膚を切って眉毛の下で縫合する術式(眼瞼皮膚弛緩症に対する眉毛下皮膚切除法)が向いています。まぶたが分厚い方、奥二重の方、一重の顔が変わりたくない方におすすめです。
まぶたの状態や仕上がりによって術式は異なりますので、診察時に患者様と一緒に決定します。
眼瞼下垂手術で大切にしているポイントは何でしょうか?
機能回復とともに、患者様のご希望に沿った見た目に仕上げることにこだわっています。
眼瞼下垂手術では、美容整形のように顔を変えてしまわないように気をつけていますが、患者様にご満足いただけるよう、見た目の仕上がりにもこだわっています。
たとえば、二重にしてほしいというご要望をいただいた場合、二重にしたらどんなお顔立ちになるかを患者様と一緒に検討していきます。
適していない施術はお断りすることもありますが、まぶたの状態を確認しながら患者様のご要望はなるべく叶えられるよう尽力しています。
ICLや白内障などの手術は、どの医師が担当しても最終的な視力は大きく変わりませんが、眼瞼下垂の手術は医師により結果が大きく左右されます。
当院を選んでよかった、私に手術してもらってよかった、と思っていただけるよう患者様のご希望に寄り添うことを心掛けています。
施術中の痛みはありますか?
麻酔をしますので、施術中の痛みはありません。注射の痛みが気になる方には、痛みを和らげる工夫をしています。
眼瞼下垂手術では基本、局所麻酔を施しますので術中の痛みは気になりません。
麻酔を打つ際の痛みが気になる方には、ブルブルペンを提案しています。ブルブルペンとは、顔に押し当てることで細かい振動を起こすペン型のデバイスです。意識が分散されることで、注射の痛みを軽減できます。
手術後は3日間ほど腫れが続きますが、1週間後の抜糸時にはだいぶ落ち着き、約1ヶ月で通常の状態に戻ります。術後に内出血が起こった場合は、腫れが落ち着くまでに3週間ほどかかります。
細かいシミから肝斑まで対応する、シミ治療
美容皮膚科を併設しようと思ったきっかけは何でしょうか?
目が良くなったことで、次に出てくるお悩みにも対応したいと思ったからです。
前職の眼科ではさまざまな目の疾患の診療をおこなってきましたが、中でも白内障手術を頻繁に担当していました。白内障が改善されると視力も上がり、自分の肌の状態もはっきりと見えるようになります。
そういった患者様から、「もっときれいになりたい」とたくさんのご相談をいただいたことが、美容皮膚科を始めようと思ったきっかけです。
当院の美容皮膚科では、ニキビ、しわ、医療脱毛、アートメイク、アンチエイジングなど多様なメニューを揃えていますが、なかでもシミの相談数が圧倒的に多いです。
シミにはどういった治療法が人気ですか?
薄いシミや肌全体に散らばるシミには、IPL治療が人気です。
シミの状態によって適応する治療法は異なりますので、まずは診察でシミの状態を把握し、患者様に合わせた治療をご提案します。
たとえば、細かいシミにはIPL治療が適しており、濃いシミと細かいシミが混在している場合も、まずはIPL治療をおすすめします。
IPLとは、幅広い波長の光を肌に照射することで、さまざまな肌トラブルに働きかける光治療です。繰り返し照射することでシミが少しずつ薄くなり、肌全体のトーンが明るくなるだけでなくハリ改善にも期待できます。
施術直後は細かい黒ずみのようなかさぶたができますが、1週間ほどで剥がれ落ちます。術後はすぐにメイクができるほど、ダウンタイムが短いです。
濃いシミには、どういった治療法がありますか?
濃いシミにはQスイッチYAGレーザーや、肝斑にはレーザートーニングという方法があります。
濃いシミには、2種類の波長を選択でき、短時間で強力なレーザーを照射できるQスイッチYAGレーザーが適応となります。
また、肝斑には従来のレーザー治療は適しておらず、肝斑向けのレーザートーニングがおすすめです。肝斑を悪化させない程度の出力のレーザーを照射することにより、少しずつメラニン色素を排出させて肝斑を除去していきます。
シミと肝斑が混在している場合は、レーザートーニングでの治療となることが多いです。10回程度通っていただくと、術前との差がはっきり感じられると思います。
たるみ治療には、メスを使わないHIFU(ハイフ)が人気
たるみの改善には、どういった治療を取り入れていますか?
外科的治療もおこなっていますが、HIFU(ハイフ)適応の方が多いです。
たるみ治療には、皮膚を切らずにたるみを改善できるHIFUが人気です。フェイスライン、二重顎、ほうれい線、目の下のたるみなどの改善が期待できます。
たるみが気になる部分に、65~75度程度の熱を照射することで皮膚の下で低温火傷を起こし、皮膚や皮下組織を熱で引き締めるメカニズムです。
頑固な皮下脂肪にアプローチするのが特徴で、とくに皮下脂肪が多めの方にはより効果を実感していただけると思います。皮下脂肪で首と顔の境目が曖昧なフェイスラインの方でも、スッキリしますよ。
HIFUの効果はどの程度持続しますか?
ショット数にもよりますが、通常は半年ほどです。
HIFUで得られた効果は徐々に消滅していくため、定期的にご利用いただけると効果を維持できます。
HIFUは3つの層に分けて照射できるのですが、全層にしっかりと打ち込む全顔ハイフですと半年ほど効果が持続します。皮膚の浅い層に照射するハイフシャワーでは、2~3ヶ月程度の効果持続となります。
半年おきに受ける方が多いため、当院では半年以内の再施術で割引が受けられるリピーター割というシステムも導入しています。たるみが気になる方は、ぜひご検討ください。
HIFUのダウンタイムについて教えてください。
1週間程度は、筋肉痛のような痛みが出ます。
HIFUは皮膚の内側に働きかけるため、皮膚表面に傷跡ができることはありませんが、稀に起こるリスクとしては、神経損傷や火傷などが挙げられます。
術後は、筋肉痛のような痛みが1週間程度発生します。むくみが生じることもありますが、2週間程度でスッキリと引き締まります。すぐにメイクができますし、施術後にデートや飲み会に行っても問題ありません。
スタッフがチームとなって、誠心誠意対応します
患者様とのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか?
患者様のお話を細かく聞き、なるべくわかりやすい言葉で説明することです。
じっくりと患者様のお話に耳を傾け、その方が今何に困っているのか、その方の眼が今どんな状態なのかを把握できるようにしています。また、こちら側からもわかりやすい言葉で、納得していただけるまで説明することを大切にしています。
眼の周りの治療は視界に関わるため、不安になる方が多いと思います。そこで当院では、患者様に不安を与えないよう、眼科としての専門性を追求し続けています。
ご来院を考えている方にメッセージをお願いします。
眼のお悩みなら、眼科専門医が所属する当院に安心してお任せください。
当院では、単にまぶただけでなく視覚機能全体を捉え、見た目も含めて総合的に満足いただける治療をおこなっています。今後も、スタッフ一同専門性を深め、患者様のさまざまなお悩みに応えられるよう尽力し続けたいと思っています。
五感のうち、視覚から得る情報は90%といわれています。その大切な眼を守るまぶたの手術や眼の周りのトータルケアは、眼科専門医である私達にぜひお任せください。患者様とご一緒にお悩みを解決できるよう、誠心誠意尽くします。