”目元”のお悩み解消のプロ。傷跡を目立たせずナチュラルな仕上がりへのこだわり｜BIOTOPE CLINIC　若林 奈緒 先生

目元の手術に特化した病院での勤務していた経緯もあり、眼瞼下垂・二重切開・クマ治療・埋没法など、目元のお悩みに対してはお子様から高齢の方まで幅広く執刀してきました。昨今では若い方から高齢の方までクマ治療や逆さまつ毛のご相談、若い方の眼瞼下垂のご相談も増えています。より認知が高まってきたのかもしれませんね。

顕微鏡やルーペを使用し手術をしているので、術後の腫れを抑えながら本来持っているまぶたの良さを活かしたナチュラルな仕上がりになることを常に心がけています。

術前に患者様とよくカウンセリングし、理想のお目元と手術で可能な範囲の変化についてよくお話させていただき、擦り合わせをしています。

眼瞼下垂というと、加齢によりまぶたが重くなる状態をイメージされる方が多いのですが、それだけではありません。若い方でもハードコンタクトを長期間着用している方など、眼を開ける挙筋腱膜という筋肉の膜が弱ることで、眼瞼下垂の原因にもなります。

先天性の眼瞼下垂があるにも関わらず、適切な診断をされずに眼が重いまま生活されている若年者の方も少なくありません。

また、一重の方が眼瞼下垂だと思って来院されることも多くあるのですが、実際に診断すると違うこともあります。挙筋（眼を開ける筋肉）はきちんと機能しているのにも関わらず、瞼の重さと下向きのまつ毛（逆さまつ毛）のせいで眼瞼下垂のように見えていることもあり、その場合は二重切開をし、逆さまつ毛の手術をすることで解決することもあります。

本当に眼瞼下垂なのかどうかは、きちんとした診断方法で見極める必要がありますね。

埋没法で複数回取れてしまっている方や、皮膚の厚みがある方など皮膚の状態からして埋没法が取れやすいと判断できる方には、最初から切開法の選択をすすめさせていただくこともあります。

一方、10代〜20代前半の方で、切開にまだ抵抗が強い方などには、埋没法を最初にすすめさせていただくこともあります。どちらもメリット・デメリットを詳しく説明したうえでご理解いただき、手術方法を選択していただいています。

※挙筋という眼を開ける筋肉の膜

眼瞼下垂手術の場合は、挙筋腱膜を短縮・縫合し、眼を開く機能を改善させます。その結果、隠れていた黒目の面積が大きくなり見えやすくなります。二重手術の場合は、挙筋自体にゆるみがないので挙筋を短縮する必要がなく、内部の縫合で二重を作ります。

どちらも仕上がりの二重ラインのイメージによって切開する皮膚の位置を変えます。

まぶたの厚みが気になる場合、どちらの手術でも脂肪を切除しスッキリとした瞼を作ることができます。

最初にご本人が一番気にされていた、クマ治療を優先して行いました。まぶたの際に小じわもあったので、皮膚を切開し脂肪をクマの凹み部分に移動させて改善をする表ハムラ法を行いました。

また、まぶたの重みも気になるとのことで、表ハムラ法の術後に眼瞼下垂手術もおこないました。目の開きが良くなるのはもちろんですが、眼瞼下垂手術により目の窪みや額・目尻のシワが改善するケースもあり、アンチエイジング効果も生れます。この方もそのお一人になります。

この症例では、表ハムラ法と眼瞼下垂手術の両方を行ったことで、眼の開きの改善とアンチエイジング効果の双方が叶い、患者様が満足のいく結果に繋がったと思います。表ハムラ法のみを受けていた場合、クマは改善されますが、目に重さが残り見えにくくなるため、日常生活に支障が出たはずです。

また、眼瞼下垂手術のみだとしたら、気にされていたクマや下まぶたの小じわの改善はしなかったので、両方施術をお受けいただき良い結果になったと思います。患者様の症状に合わせて、トータルバランスを見て最適な治療方法の組み合わせを提案するようにしています。

こちらの患者様は、元々のイメージを大きく変えたくないご希望でしたので、目の開きを良くしつつも、二重幅を維持させるように手術しています。

二重幅については、まつ毛の生え際～5mm程度ですとかなりナチュラルな仕上がり、もう数ミリ足すと少し幅のある二重ができます。どの幅が良いかは患者様との擦り合わせが必要で、執刀する医師によってもその部分はこだわりが詰まっている部分かと思います。

私は最終的には、患者様のお目元に似合うデザインで提案させて頂いております。

リスクを挙げるとすれば、眼瞼下垂では施術後にどの程度目が開くかを予測できない点があげられます。先天的な眼瞼下垂の要素があると、挙筋短縮だけでは瞼が開きにくいこともあり、事前に予測が難しいこともあります。また眉を上げる癖は、左右差が生まれやすい原因となります。

また、若年性で片方のまぶただけが下がっているような先天性眼瞼下垂の要素がある方ですと、左右で開き方が揃いにくいこともあります。ただし、よほど重度でなければ、 通常の術式で上がってくることがほとんどです。

表ハムラ法では、頬の骨の部分まで触るので頬のあたりに腫れがでます。移動できる脂肪が少ない場合には、クマが残るなどもありえます。その場合には脂肪注入などの追加治療が必要なことがあります。また術後に瞼が外側を向く（外反）、内側を向く（内反）のリスクがある場合には、修正手術が必要なこともあります。

なお、術後にきちんと処方された内服薬を飲むことや、クーリング、一時的な安静はダウンタイムの軽減に非常に大事になってきます。術翌日から日常生活を送れますが、腫れが強い期間に飲酒や激しい運動は避けていただくことを推奨します。

こちらの30代の方は、目が開きづらく、おでこを使って眼を開けないと黒目がくっきりと見えず、人からも指摘されると悩まれていました。

年齢を重ねていくうちに、皮膚のたるみが出てまぶたが重くなると、眼を開けるためにおでこの筋肉を使うようになってしまいます。

眼を開く筋肉は正常に機能していたため、眼瞼下垂症手術（挙筋前転法）ではなく二重にすることで重さが取れると判断し、二重全切開法を施行しました。

ナチュラルな見た目で目の開きを良くしたいと希望されていたので、自然な二重にこだわりました。

目元に限らないかと思いますが、ダウンタイムを過ごす中で今後どういう結果になるのか、腫れはおさまるのかなどと、不安な気持ちになったり落ち込んだりしてしまう方も多いです。そのため、術前に完成イメージや、ダウンタイムについて写真を使ってしっかりお伝えするようにしています。

大学時代、口唇口蓋裂（こうしんこうがいれつ）のスライドを講義で見た時に衝撃を受け、形成外科に興味を持ち始めました。小さい頃から手を動かすのがすごく好きだったこともあり、2年間の研修を終えた後も形成外科に進みたいという、その気持ちは変わりませんでした。

形成外科医として勤務するようになり、熱傷や怪我などのさまざまな患者様を見ていく中で、傷の治り方に興味を抱くようになります。中でも、目元は機能の改善と共に傷跡の治りにこだわらないといけない部分だったため、非常に興味を持ちました。大学病院の形成外科時代にも周りに優秀な指導者の先生がいらっしゃったこともきっかけで、眼形成の道に進むことになりました。

眼形成の実地での研鑽は、目元に特化した施設で顕微鏡を使って、解剖からしっかり学び、執刀してきた経緯があります。今でも眼科・美容外科クリニック等で眼周りの手術をメインに行っています。手術内容は眼瞼下垂・二重切開・逆さまつ毛・クマ治療・眼頭切開などが多いです。

その後、当院の院長が大学時代の友人というご縁で勤務させてもらっています。

当院は、病気を治すことだけを目的としたクリニックではなく、真の美と健康を大切にしています。お悩みの根本的な原因を治し、健康な方がより健康になるためのクリニックを目指しています。

そのため、美容治療の一環で栄養治療（内なる美）のご提案も多くあるのが特徴です。院長のこだわりが詰まった美肌治療のメニューが多くあります。

また、中庭にはクリニック名の由来通り、ビオトープ※な素敵な環境があり、たくさんの花や植物、メダカなど、ゆったりとした空間が広がっています。お子様なども緊張感なく過ごせる空間となっています。
※生きものが暮らす場所・空間

医療機関を受診するというよりも、カフェでお茶を飲むような感覚で気軽に来ていただければと思います。当院はお子様からご高齢の方まで、ご家族みなさんで足を運んでいただけるクリニックです。緑あふれるお庭でくつろぎの時間を過ごし、日々の疲れを癒やしてくださいね。