
豊富な最新機器で幅広い治療を提供。三重県初導入のCURE jet(キュアジェット)・根本的解決を目指すヒアルロン酸治療とは?|小西皮ふ科:仁儀 陽子 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー



小西皮ふ科の特徴を教えてください。

医学的知識に基づいた治療方法のご提案や、保険診療と自由診療の垣根をこえてお悩みに寄り添うことを大切にしているクリニックです。
当院は、患者様に信頼されるクリニックを目指しています。とくに自由診療は多様な治療方法がありますが、その中から私が知り得る医学的知識をもとに、確実に治療の効果をあげられる方法を提案したいと思っています。
最近は、SNSなどで情報を簡単に得られることから、特定の機械や治療法を希望して来院される方が多いです。
しかし私は、ただ単に希望通りの治療をおこなうのではなく、医学的な知識に基づいて、より効果的な治療方法がある場合には、積極的にご提案するようにしています。治療の効果や流れなどをご説明した上で、患者様に納得のいく治療法を選択をしていただくことを大切にしています。
また、私自身も過去にさまざまな皮膚疾患を経験し、巨大色素性母斑というアザの治療や重度のアトピー性皮膚炎の治療を受けました。
こうした経験を通じて、治療の副作用や痛み、そして見た目に関する不安を抱える患者様の気持ちなども理解しています。だからこそ、患者様の気持ちに寄り添うことができるのだと思います。
そして、保険診療と自由診療の垣根をこえて患者様のお悩みに寄り添うことを大切にしています。保険診療だけではゴールまでの改善が難しい場合でも、自由診療を用いることで理想に向けた最適な治療をご提案できます。

小西皮ふ科で提供している肌育治療の目的は何ですか?

肌悩みを改善する治療と並行して、肌育をおこなうことで、治療効果を高め皮膚のダメージを軽減できます。
肌育治療とは、お肌を良い状態に保つための施術のことです。肌を美しく育むことで、皮膚に厚みと弾力を持たせることができます。
当院の患者様が持つお悩みの多くは、ニキビやニキビ跡、シミ、しわ、たるみなどです。それらの治療と並行して、肌育をすることで、お悩みに対する治療効果が高まり、レーザー治療などをおこなった際のダメージも軽減されます。
そのため治療を受ける患者様には、肌育をおすすめしています。
肌育治療は、ジュベルックやPDLLA、PL製剤、非架橋ヒアルロン酸、アミノ酸などを皮膚に注入します。注入された製剤が吸収される際に、成分が皮膚に働きかけてコラーゲンの生成を促進し、肌質を改善します。
肌育治療に用いる製剤は種類が多いので、患者様の悩みに応じて適切な製剤を選ぶようにしています。
複数回通っていただき、定期的なメンテナンスとして肌育治療をおこなうことをおすすめしています。
効果実感が高く満足感も高い。最新治療のCURE jet(キュアジェット)とは


三重県では初導入の、CURE jet(キュアジェット)とはどういった機器なのでしょうか?

針を使わずに、薬剤を皮膚の真皮層へ正確に注入できる機器です。
CURE jetは、針は用いず、空気圧を利用して皮膚の真皮層まで薬剤を正確に注入できる画期的な機器です。
この機器は、肌に接触させて薬剤を注入するコンタクトモードと、肌から少し離して照射するトーニングモードの2種類があります。肌悩みや注入したい層、薬剤の種類などによってモードを変えて使い分けることが可能です。
コンタクトモードは、放射状に薬剤を拡散させながらジェットの力で注入します。照射時に、真皮層の固く繋がった組織を切り離し、薬剤を均一に狙った層に入れることができます。
切り離された組織が再構築される際に凹凸が改善され、コラーゲン増加も見込めるため、ニキビ跡や傷跡、瘢痕組織、深いシワなどに効果的です。
一方、トーニングモードは皮膚の浅いところに分散させ、薬剤を均一に注入できます。毛穴の開きや肌のハリ、小じわの改善、ニキビ跡など広範囲の治療に適しており、コラーゲンを増やしたいところに狙って、正確に注入できることが特徴です。

CURE jetの強みはどんなところですか?

すべての皮膚の層に満遍なく薬剤が行き届くことで、効果を感じやすいことです。
CURE jetは薬剤が霧状に広がって組織に満遍なく行き渡るため、効果を感じやすいことが強みです。同じ薬剤を注射で注入するよりも、CURE jetで入れた方がより効果実感が高く、患者様の満足度も非常に高い施術だといえます。
また、注入すると蚊に刺されたように多少盛り上がるため、薬剤が真皮層へ注入されていることが目視できるのも特徴の1つです。薬剤の注入に針を使用しないため、針が苦手な患者様にも受け入れられやすい治療方法です。
施術回数は、ニキビ跡や深いクレーターには、3週間の間隔を置きながら、コンタクトモードで3回程度の施術をおこないます。ただし、患者様の肌の状態に応じて施術回数を増やす場合もあります。
美肌や肌質改善を目的としたトーニングモードの場合は、使用する薬剤の既定の間隔をあけて2〜3回程度施術します。また、患者様が希望とするダウンタイムの程度に合わせて打つ深さを変えていくことも可能です。
施術中の痛みは、ジェット噴射が皮膚にあたる際に多少感じられるものの、一般的な針を使った施術に比べると痛みは少ないです。また、出血や内出血が発生することもありますが、出血は短時間で収まり、内出血も5日前後で消失します。
吸収されて終わりではない!刺激を受けた周囲の組織が美肌へ導くヒアルロン酸治療


小西皮ふ科のヒアルロン酸治療はどういったお悩みの方におすすめでしょうか。

ヒアルロン酸は、ほうれい線やたるみにお悩みの方に適している施術です。
ヒアルロン酸治療は、製剤の種類が多くメーカーによっても硬さが異なるため、どの製剤をどの皮膚層に打つかによって結果が変わります。ドクターの技術や経験によっても効果が異なるため、製剤の選択や注入する層を適切に判断することが、効果的な治療の鍵となります。
たとえば、ほうれい線にヒアルロン酸を注入すると一時的に見た目は改善されますが、溝を埋めるだけであるため、根本的な解決にはなりません。
そのため当院では、頬骨やこめかみ、頬骨部の下など、骨の役割を補うようにヒアルロン酸を打つことで、リフトアップによるほうれい線の改善を狙います。
リフトアップ後、まだ残っているほうれい線部分に脂肪と同じような柔らかさを注入し、その表層にはさらに柔らかいヒアルロン酸を重ねて打つことで、自然な表情を作りやすくなり、ヒアルロン酸が不自然に浮き上がることもありません。
また、たるみは、年齢とともに骨格が変化することによる骨の減少が主な原因です。そこで、ほうれい線治療と同様に、ヒアルロン酸を使って減少した部分を修復することで、たるみの改善を目指します。

ヒアルロン酸注入は時間の経過とともに吸収されていくと思いますが、効果はどれくらい持続しますか?

使用する製剤によっても異なりますが、硬いものだと1年半から2年間ほど持続します。
当院で扱っている骨付近に使用する硬めのヒアルロン酸製剤は、1年半から2年ほど持続します。
また、ヒアルロン酸は注入後、時間とともに徐々に体内で分解されていくものの、分解後、完全に効果がなくなるわけではありません。溶けたヒアルロン酸が、周囲の組織に刺激を与え、コラーゲン生成を促進するなどのプラスの作用が働きます。
リスクや副作用としては、血栓ができる可能性があります。
ヒアルロン酸には、溶けにくい製剤と溶けやすい製剤の2種類がありますが、溶けにくいヒアルロン酸が誤って血管内に注入されてしまうと、失明や壊死などの重大な事態につながることもあります。
そのため、施術をおこなう医師の技術や経験が非常に重要です。万が一、血管内に注入されてしまった場合は、ヒアルロン酸を溶かす薬剤を使用するため、ご安心ください。
また、アレルギー反応のリスクもありますが、抗アレルギー剤を使用することで対処が可能です。


これから来院を検討している方へ一言お願いします。

患者様が笑顔になっていただけるような治療をご提案し続けたいと思います。そのために、患者様の悩みに幅広く対応できるクリニックを目指します。
私自身、治療によって救われた経験があるので、救える患者様の数を今後さらに増やし続けたいです。そのために、技術を磨き続け、提供できる治療の幅を広げたいと考えています。
最近では、シミ治療に効果的なルビーフラクショナルを新たに導入しました。従来のレーザー治療と比べて術後のテープ保護が不要で、皮膚への刺激が非常に少ないことが特徴です。
一般的なレーザー治療では約半数の方が炎症後色素沈着が起こりますが、ルビーフラクショナルは、そのリスクを約10分の1に抑え、皮膚に大きなダメージを与えることなく、シミを薄くすることができます。
このように常に新しい技術も取り入れながら患者様に寄り添い、笑顔で帰っていただけるような治療を提供したいと思っています。
当院では、常に幅広い治療法をご提案し、継続的に改善を目指していくお手伝いをいたします。少しでも悩みがある方は、 ぜひ一度当院に来ていただけたら嬉しいです。