「最短30秒で抜歯可能」専門ドクターが語る親知らず抜歯のメリット|千賀デンタルクリニック川口前川医院:浪花崇史 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
まず、どういった場合に、親知らずは抜いた方がいいのでしょうか?
親知らず周辺の痛みや腫れを自覚している方は、すぐに抜歯した方がいいでしょう。
まず、親知らず周辺の痛みや腫れを繰り返す場合は、他の歯に影響を及ぼす可能性があるため、すぐに抜歯した方がいいでしょう。
また、痛みは出ていないものの、斜めや横向きに生えていて、磨きにくさを感じている方も抜歯をおすすめします。
というのも、親知らずは一番奥に生えていて、鏡でも見えにくいため、磨きにくく汚れがたまりやすいです。そのままにしておくと親知らずだけでなく親知らずの手前の歯も虫歯になりかねず、親知らず抜歯のはずが、手前の歯ごと抜歯になるケースも決して珍しくはないのです。
そういった観点から親知らずの放置は虫歯リスクを高めてしまうため、親知らずの頭が出ていたら抜歯を検討することをおすすめしています。
抜歯時の痛みは、どの程度ありますか?
抜歯時には麻酔を打つため、痛みはないと思っていただいて大丈夫です。
抜歯の際は、痛みが出ないように麻酔を打ちます。万が一痛みが出た場合は、その都度麻酔を足していくので安心していただいて大丈夫ですよ。
実は、麻酔を打つ場所や量を工夫することで痛みの感じ方が変わってきます。ただしこれにはテクニックが必要なので、痛みが心配な方ほど、親知らず抜歯を得意としている歯科医院を選ぶことをおすすめします。
なお、抜歯後の痛みや顔の腫れは避けられませんので、痛み止めを処方しています。腫れは一週間程度続くと思っていただけるといいでしょう。
当日すぐに抜歯してもらうことはできますか?
当院では大抵当日に抜歯を行いますし、上の歯なら30秒くらいで抜けますよ。
親知らず抜歯は専門性が問われるため、痛みが出ていて急を要する場合にも、他の病院だと当日抜歯をしてもらえないこともあります。
しかし当院では、親知らずで来院された方の9割に対して当日中に抜歯を行っています。というのも、当院は口腔外科を強みとしているため、他院では大学病院を紹介されるような難易度の高い抜歯も即日可能です。
抜歯に要する時間に関しては、上の歯なら比較的骨が柔らかいため、30秒程度で終わります。また、砕く工程を必要とする下の歯や、複雑な生え方をしている歯でも、15分程度で完了しますよ。
一日で治療完了!短期の虫歯治療について
短期の虫歯治療というのは、どういったものなのでしょうか?
通常、数回は通院が必要なところ、一日で虫歯治療を済ませるものです。
通常、大きな虫歯の場合は歯を削って型取りをしなければならないため、数回通院していただく必要があります。
しかし当院の短期の虫歯治療なら、1回の来院で治療を完了させることができます。というのも、歯の欠損部分に機能的かつ審美的に直接修復を行うダイレクトボンディングという手法を使うため、基本的に型取りが不要なことから即日治療することが可能なのです。※ダイレクトボンディングが適用にならないこともあります。
ただし短期治療は自由診療になるため、ご多忙でなかなか通院できない方や、転勤が決まっている方など、治療を完了させたい明確な期日がある方に選んでいただいていますね。
虫歯治療に関して自由診療と保険診療は具体的にどう違うのでしょうか?
保険診療の虫歯治療とは、使える道具や素材が全く異なり、治療期間や精度が変わってきます。
自由診療と保険診療とでは、使える道具や素材が全く異なります。自由診療で使用できる器具なら精密な治療を実現できるため、治療が長引きません。
まず、ラバーダム防湿を使用できるのは大きなメリットです。ラバーダム防湿とはゴム製のシートを患歯に装着して治療することで、唾液や吐息などによる湿気を排除し細菌の侵入を防ぐというものです。歯の乾燥状態をキープし、ほぼ無菌状態で治療できるため、装着する詰め物や被せ物の接着力も増します。
さらには、マイクロスコープを使用でき、肉眼だと見逃してしまうような病変も捉えられます。また、マイクロスコープを使って直接詰め物を詰めていけるので、緻密な手技を必要とする箇所にも有効です。
自由診療なら詰め物はセラミックが使われますよね?セラミックを使うことによるメリットはあるのでしょうか?
セラミックなら汚れがつきにくく、二次虫歯を防ぐことができます。
一方で二次虫歯を阻止できるのが、セラミックでの虫歯治療です。セラミックは陶器と同じ素材を使っているので、付着してしまった汚れや菌も日々のケアで落としやすいです。また、歯を白く見せられるのも大きなメリットです。
一方で保険診療での虫歯治療には、金属を使用した銀歯や、白いプラスチックなどの詰め物が使用されます。しかし金属やプラスチックは周りに汚れがつきやすく、虫歯を繰り返してしまうリスクがあります。詰め物を定期的に外して治療をすることも可能ですが、外すごとに歯を削らなければならず、小さな虫歯を放置しているうちに神経にまで炎症が達してしまうこともあるのです。
気軽に歯の色をワントーンアップできる、前歯のポリッシング
前歯のポリッシングとは、どういった治療でしょうか?
前歯から三番目までの着色汚れを除去する治療です。歯石取りのような感覚で、手軽に受けられますよ。
ポリッシングとは着色汚れと歯石を除去を行う歯面研磨のことで、前歯のポリッシングなら前歯から三番目までの治療が10分程度で終わります。
ポリッシングをすることで、歯の表面に付いた汚れや着色を除去できるので、歯にツヤが出て色もワントーン上がります。歯を白くするホワイトニングとは違い、歯を元の色に戻す施術なので、特に喫煙などにより着色汚れが気になっている方は効果を実感しやすいのではないでしょうか。
また、笑った時に見える前歯は人に与える印象が大きく、大事な会議やイベント前、または食事の前に気軽に立ち寄っていただけるといいと思います。すぐに歯を綺麗にし、見た目の印象を向上させられます。汚れが取り除かれることで口臭も抑える効果がありますよ。
口腔外科のプロフェッショナルが、長期的な治療計画を提案
様々な治療が受けられる当院ですが、クリニックの強みについて教えてください。
口腔外科に強く、勉強熱心な歯科医師達が集まっているところです。
千賀デンタルクリニック川口前川院には、口腔外科に強い医師が揃っています。親知らず抜歯やインプラント、顎関節症など、他院では月に数回しか実施していないような口腔外科手術も、当院ではすぐに対応することが可能です。
さらには、医師全員が勉強熱心なことも、大きな強みだと自負しています。千賀デンタルクリニック内には勉強グループがあり、診療終了後に定期的に症例発表会などを行っているんですよ。全員のモチベーションが高く、外部からの知見を取り入れることで医師達にとって大変良い刺激になっています。
個人的にも、治療の選択肢が狭まらないよう常に情報のアンテナを張り、講習会や学会に参加することで自身の技術や知識をアップデートするようにします。
先生も口腔外科を専門にされてきたのですよね?
口腔外科を専門にしながらも、外部の歯科医院で様々な分野を学んできました。
大学卒業後は口腔外科専門の病院の研修に始まり、その後入職した大学病院でも口腔外科を専門としていました。しかし口腔外科における治療の精度を磨いた上で、他分野も学びたいという思いから外部の歯科医院を掛け持ちして修行をしていた時期もあります。
元々歯科家系というわけでもなく、手に職をつけたいという思いから歯科医師を志したのですが、今では天職だと思っています。同じ病名でも治し方が違ったり、同じ処置の仕方でも最終的なゴールが患者様それぞれだったりと、一つの虫歯から正解への道が無限にあり、それを模索しより良い形での治療を叶えていくのが非常に興味深いんです。
現在は、口腔外科を専門としてきた経験を活かして当院での診療にあたっていますが、今度も歯科医として多角的に習得してきた知識や技術を患者様に還元していきたいですね。
治療をする上で、大切されていることはありますか?
その場限りではなく、長期的に考えた治療計画を提案することです。
治療をする上で、虫歯などにより状態が悪化している歯を「直す」のではなく「治す」ことを大切にしています。今失いかけている歯を「直す」ことに重きを置く歯科医師も多いのですが、短期的な処置は虫歯を繰り返してしまうなど口内環境を悪化させてしまいかねません。できるだけ歯を残すようにはしていますが、歯を残したところで起こる弊害も考える必要があるのです。
重要なのは、患歯だけを直すのではなく、口内環境全体を長期的に「治す」ことです。そのため、私達はその患者様の予後を長期的に見据え、嚙み合わせなどの影響も考えた治療計画をご提案しています。
また、症状が解消されないまま帰るのは大変心苦しいものですから、来院してくださったきっかけになった症状は、その日のうちにできる限り改善することをモットーとしています。
患者様とのコミュニケーションにおけるこだわりはありますか?
治療状況を共有し、メリットもデメリットも真摯にお伝えするようにしています。
治療を始める際、まず一眼レフカメラで口内の写真を撮影し、画面上で拡大して患者様に歯の状態を詳しく共有します。この方法により、治療の選択肢、必要な費用、見込まれる結果を現実的かつ合理的に説明し、良い点と悪い点を明らかにします。
多くの場合、患者様は治療中の詳細を理解していないことがありますが、私たちは治療の各段階で情報を共有し、患者様が治療プロセスに積極的に参加することを重視しています。
この透明性は、患者様のモチベーションを高めるだけでなく、治療提供者にも患者さんに誠実な態度が求められますが、治療に自信があるからこそできるものだと思っています。
最後に、今後の目標などを教えていただけますか?
目標は、現状維持です。今提供しているものに自信があるからこそ、どんなに忙しくなってもこのクオリティを保っていきたいですね。
今患者様にご提供できているものは、かなり高いクオリティのものだと自負しています。この先もっと患者様が増えて忙しくなったとしても、丁寧に説明する時間を削ることなく、治療方針や治療状況もきちんと共有し、治療のクオリティを維持することを大切にしていきたいです。
そのために、院内の動線やシステムを合理的にすることで無駄を省き、患者様との時間を少しでも増やせるような工夫も実践しています。
当院なら、その場限りの治療ではなく、その後の長期的な暮らしを考慮した上で治療を行います。ご提供している治療のクオリティだけでなく、ご提案の豊富さにも自信がありますので、当院に来ていただけたら長年のお悩みもすっきり解消されるかもしれません。
まずは相談だけでもかまいませんので、歯のお悩みがある方は是非一度足を運んでみてくださいね。