各分野の専門医が連携して治療を完結。痛みや不具合の原因、過程がわかる診療とは｜千賀デンタルクリニック ファスタ小岩医院：原田 祥平 先生

まず、う蝕検知液でむし歯になっている部分を染め、むし歯を徹底的に除去します。歯の神経を残せる場合は、その後、セラミックの被せ物をします。もし、むし歯が深く、神経を取る必要がある場合には、歯の根の治療（根管治療）をしたあとにセラミックを被せていきます。

セラミック治療のメリットは、銀歯やプラスチックと比べて、見た目がきれいなことと、むし歯の再発リスクが低いことです。天然歯のような色味なので、治療箇所が目立ちません。

また、銀歯のように錆びることがなく、歯への接着性も高いため、隙間からむし歯が再発するリスクが低くなります。なお、銀歯は硬すぎるため歯にとってはよくありませんが、セラミックなら装着した歯や周りの健康な歯へのダメージを抑えることが可能です。

プラスチックと異なり、着色汚れ、傷、劣化が起きにくいのもメリットです。そのため、歯周病やむし歯のリスクが低く、耐久性も高いので、長期的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
むし歯が進行し、抜歯が必要になるとより高額なインプラント治療となってしまうので、早めのセラミック治療をおすすめしています。

麻酔をするので施術中の痛みはありませんが、麻酔の注入時には痛みを感じやすいです。当院では、表面麻酔を使用したうえで、痛みから意識をそらすために、頬を引っ張りながら注入しています。そのため、9割程度の患者さんがあまり痛みを感じないと言ってくださいます。

治療後は、メンテナンスとして3〜4カ月に1回来院いただいています。メンテナンスでは、新たに虫歯になっている歯がないかしっかりチェックしております。

メンテナンス以外でも、普段からのむし歯予防が大切です。予防のポイントは、1日3回の歯磨きとフロスを続けることです。1日3回のフロスが難しい場合には、最低限寝る前だけでもするようにしてください。
当院では、まず1カ月間、フロスを続けてもらうようにしています。1カ月続けると習慣になるので、皆さんも試してみてくださいね。

親知らずが横に生えていて、フロスが通らないような場合には抜歯となります。親知らずの傾きによって噛み合わせに問題が出ていると、次第に歯茎や頬に痛みを感じるようになってしまいます。

そのため、親知らずは、若いうちに抜歯しておくのがおすすめです。若い方のほうが術後の治りが早く、周りの歯のむし歯のリスクを下げることができます。

また、妊娠している場合には、安定期を除いて抜歯ができなくなります。そのため、出産を考えている方は、妊娠前に治療しておくほうがよいでしょう。さらに、加齢によって血圧の薬を飲むようになると、抜歯ができない場合も出てくるので、早めの治療をおすすめします。

術後の痛みは、基本的に1週間続きます。リスクとしては、神経が近いため感覚の麻痺があるほか、あざ、腫れなどが生じることもあります。そのため、人前に出るイベントの前の抜歯は避けるようにしてください。
また、抜歯後の穴で細菌感染が起こる可能性があります。感染が起きた場合には、必要に応じてお薬を処方致します。

抜歯にはリスクもありますが、当院では、口腔外科の専門医が抜歯をおこなうので、安心していただければと思います。親知らずが神経や血管と絡まっている場合や、深い位置にある場合も大学病院への紹介が可能です。

歯を失った場合の治療法は、インプラント治療、入れ歯、ブリッジの3つがあります。インプラント治療は、費用や治療期間がかかってもよいので、しっかり嚙めるようになりたいという方におすすめの治療です。

入れ歯の場合、本来の噛む力の30パーセント程度しか使えないと言われています。歯茎と入れ歯の固定が不安定になるため、強く噛めない、食事中や会話中に外れてしまうなどの問題があります。一方、インプラント治療では、顎骨に直接インプラントを打ち込むので、このような問題が起こりません。

また、周りの歯への負担が少ないのもメリットです。たとえば、前後の歯を削ってブリッジをしている場合には、2本の歯で入れ歯を支えることになるので負担が大きくなります。

その点、インプラントであれば、周りの歯に過剰な負担がかかることはありません。なにか不具合があった場合でも、インプラントの箇所だけを治療できます。しっかり噛めて、外れることなく、周りの歯への負担も抑えられるので、費用や治療期間に問題がなければ、インプラント治療がおすすめです。

当院のインプラント治療では、期間を空けて歯肉を2度切開する、二回法を採用しています。二回法では、インプラントを打ち込んだあと縫合し、3カ月〜半年、骨とインプラントが結合するのを待ちます。その後、型を取り、1週間〜10日後に出来上がった歯を固定します。

施術中は、麻酔をしているので基本的に痛みはありません。術後は1週間程度、長い方だと1カ月程度痛みが続く場合もあります。アフターケアとして、インプラントと歯茎の境目専用のフロスを使用したメンテナンスをおこないます。
インプラントの部分だけでなく、ほかの健康な歯についても、歯周ポケットを測ってクリーニングをしています。

当院では、インプラント治療の経験が豊富な医師が治療を担当します。経験の浅い医師が治療する場合でも、経験のある医師と連携して治療をおこなうので安心してください。

目指したきっかけは、父が歯科医師をしていたことです。実家の1階が歯科だったので、自分にとって歯科医師は身近な職業だったこともあり、いつしか歯科医師を志すようになりました。

大学卒業後は、大学の付属病院で研修をしました。その後、複数のクリニックで副院長や管理者を経験し、現在は当院の院長代理として勤務しながら、南柏で開業したクリニックを経営しています。セラミック治療を中心に、幅広く歯科治療に携わっていますよ。

カウンセリングで意識していることは、なにが原因で痛み、不具合が起きているのか、患者さんに理解してもらうことです。そのため、歯の構造について図解された本を使って説明をおこなっています。
治療では、口腔内カメラを使用して、施術ごとに患部の撮影をし、写真を患者さんに見せながら、治療の経過を説明しています。

治療の経過を理解してもらうことで、「しっかり通おう」というモチベーションを持っていただければと考えています。痛みの原因や治療過程がわかることで、患者さんの安心感につながれば嬉しいですね。

コンセプトは、患者さんに「ここに来てよかった」と思ってもらえるような、満足度の高いクリニックです。そのために、時間をかけて説明し、患者さんに納得してもらったうえで治療を進めることを大切にしています。

当院の強みは、矯正や抜歯、インプラントなど、分野ごとの専門医が在籍していることです。そのため、多くの患者さんが当院で治療を完結できます。仮に当院では対応できない場合でも、連携している大学病院への紹介が可能です。

当院には、患者さんが最善の治療を選択できる環境が整っています。経験豊富な専門医があなたのお悩みを改善いたしますので、ぜひ一度ご来院ください。