予防から審美まで！15分で終わる親知らず抜歯・歯を長持ちさせるセラミック治療の秘密とは？｜千賀デンタルクリニック川崎院 稲田大佳輔院長

セラミック治療とは、セラミックという陶器と同じ材料を用いた被せ物や詰め物を使った治療のことです。セラミックが優れている点は審美性で、色が豊富にあるため患者さんの歯の色味に合わせてオーダーメイドで作ることができます。また周囲の歯と同じ色で作ることができ、馴染んで見えるので、自然な見た目の美しさからセラミックを選ばれる患者さんが多くいらっしゃいます。

一方で保険適用のプラスチックは変色や褪色のリスクが高いため、審美性を重視するのであればセラミックをお勧めします。特に女性や、接客業に従事される方には審美性を重視してセラミックを選ばれることが多いです。

また、セラミックは非常に持ちが良い材質で、一度入れると長期間使い続けられることが魅力です。さらに、セラミックの中でもジルコニアセラミックという材質は強度が高く、歯軋りや食いしばりなどのお悩みがある患者さんにも対応できます。

保険適用の銀歯やプラスチックは、どんなにしっかりとケアをしていたとしても材質上必ず劣化します。劣化した被せ物や詰め物の周りにプラークが溜まったり、細かい傷から細菌が侵入したりして再度虫歯になるケースが多発しています。

また銀歯やプラスチックは、詰め物や被せ物を外さないと虫歯かどうかはわからず、レントゲンに映ることもありません。そのため、痛みを感じた時点で既に虫歯が進行していることもあり、一般的には5〜10年程度で再治療が必要になります。

それに対してセラミックは材質自体の劣化は起こらず、セラミックの周りにプラークや汚れがつくこともありません。そのため歯とセラミックの間に虫歯ができることもありませんので、歯の寿命を伸ばすためにもセラミックが有効であると考えています。

虫歯治療の際に、まずどこまで削るべきかを見極めます。歯の表層のエナメル質を削る分には痛みは出ないため、麻酔は必要ありません。ただし、歯の内側の象牙質を削る必要がある場合には麻酔をします。

なお、麻酔を注射する際、いきなり針を刺すのではなく、、クリーム状の表⾯⿇酔を⻭茎に浸透させることで注射針の痛みも軽減させています。

また、⿇酔をする部位も⼯夫しており、痛覚の少ない⻭茎に打つようにしています。⿇酔を打つ箇所は⼤きく分けて、⻭茎の表層と⻭茎と⾻の間の⾻膜下の2 か所があります。いきなりの⾻膜下への注射は激しい痛みを伴うので、⻭茎の表層への⿇酔が効いたことを確認してから段階的に⾻膜下へ注射しています。そうすることで、ほぼ無痛で治療を受けていただけます。

物理的に歯の汚れを取ることが最も重要なので、ご自宅で徹底的なケアを心がけていただきたいです。1日3回毎食後の歯磨きはもちろん、歯ブラシでは届かない部分にはフロスも忘れずに行ってください。

ただしセルフケアでは落とせない汚れもあるため、3ヶ月から半年に一度は歯科クリニックでクリーニングをすることも推奨しています。

この2点を忘れずに行うことで、基本的には虫歯を予防できると考えています。

噛み合わせが揃っていない歯や横向きに生えている歯などは、物理的に歯ブラシが届かないため、親知らずの手前にある歯との間に汚れが溜まりやすく、虫歯になるリスクが高いです。そのため、こうした親知らずは抜歯を推奨しています。

他にも、矯正される患者さんに関しても、歯を動かす上で邪魔になりますし、横向きに生えた親知らずは周辺の歯を押し出して歯並びが崩れる可能性もあるので抜歯した方がいいです。

痛みが出てから抜歯のご相談にいらっしゃる方もいらっしゃいますが、虫歯が進行した状態での抜歯は麻酔の効きが弱いため、痛みが出る前の抜歯をお勧めします。

また、親知らずの抜⻭はなるべく若いうちにすべきだと考えています。年齢を重ねるに連れて、⻭の⼟台である顎の⾻が硬くなり、親知らずが抜きづらくなります。中年男性の⽅だと⾻が硬くなってくるので抜⻭⼿術が⼤変になる傾向にあります。年齢だけではなく、⾷いしばりの習慣がある⽅も⾻が硬くなりやすいので、早めのご相談を推奨します。

親知らず抜歯では、虫歯治療の倍量の麻酔を使用しているので、手術中に痛みが出ることはほぼありません。稀に痛みを訴える方もいらっしゃいますが、その際は麻酔の量を追加し、効くまで待った上で抜歯します。痛みを感じられたまま無理に手術を進めることはないのでご安心ください。

親知らず抜歯後の腫れは、一般的には抜歯後2〜3日がピークだと言われており、その後は徐々に落ち着きます。患者さんには抜歯して1週間後に再度来院をお願いしているのですが、その頃に腫れている患者さんはほとんどいません。

他の歯科医院ですと親知らずの抜歯の際は外科手術になるため、大学病院を紹介することが多くあります。その場合、患者さんはすぐには抜歯してもらえず、痛みやリスクを抱えながら2〜3ヶ月待つ必要があります。

一方で当院には口腔外科医が多数在籍しているため、大学病院にご紹介することもなく当院内で抜歯手術を行うことができます。お待ちいただく場合でも、最大2週間程度となり、比較的スムーズに抜歯手術を行うことができるので、患者さんには喜ばれています。

私自身も口腔外科医の1人です。昭和大学を卒業後、口腔外科の知識をさらに深めたいと思い東京医科歯科大学院で口腔外科の学位を取得しました。中でも、全身麻酔を含む症例に多く携わり、外科手術の経験とスキルを積み重ねてきました。

⼝腔外科の経験が豊富であるため、院内での親知らずや矯正での抜⻭が特に得意で、⼿術が早いとご好評いただいています。普通の⻭科医であれば1本の親知らず抜⻭に30分ほどかかると⾔われていますが、私は15分程度で抜くことができます。

インプラントとは欠損した歯の根元に人工的な歯根を埋め込み、その上にセラミックで作った歯を被せる治療です。入れ歯のように引っ掛ける金具もないため、見た目が美しく普通の歯のように見えることが特徴です。

また、インプラントは通常の歯と同じように噛み合わせが機能するため噛んでいる感覚がしっかりとあるうえ、周辺の歯を削る必要がなく隣の歯に負担がないことも魅力です。

必要以上に自分の歯を削りたくない方、審美性を重要視する方がインプラントを選択されています。

インプラントは装着後、歯ブラシやフロス、定期的な歯科クリニックでのメンテナンスを続けると、30〜40年ほど持ちます。

インプラントには2種類の装着方法があり、セメントで接着する方法と取り外しができるようネジを使って接着する方法があります。当院では取り外しができる様式でインプラントを接着しています。ご自身で外すことはできず、クリニックでのみ取り外しができるのですが、口腔内の清掃の際はインプラントを取り外した上で行っています。取り外して清掃することで、より細部まで綺麗にすることができ、インプラントを長持ちさせることができます。

まずカウンセリングでインプラント治療に対する不安や疑問を解消します。その後、歯周病検査、噛み合わせの確認の他、CTスキャンで歯を支える骨の状態を確認します。検査結果や患者さんのご要望などからスケジュールや費用を算出し、具体的な治療計画を立てます。

治療計画に納得いただけた場合、契約となり、治療が進んでいきます。

その時点で歯がまだ残存している患者さんは抜歯を行います。

その後、歯の根の代わりとなるインプラントのネジを患者さんの骨の厚みに応じて選択し、顎の骨に埋め込みます。顎の骨とインプラントの土台が結合し一体化するまで3ヶ月ほどかかるため、埋め込んだ後に待機期間があります。

インプラントの土台と顎の骨の結合を確認できた後、インプラントに被せる人工歯の型取りを行います。形や色など、他の歯に馴染むように設計し、完成後に装着する流れになります。

まず、患者さんのニーズを汲み取り、医学的に最善な治療という視点だけではなく患者さんの希望を叶える治療にすることを大切にしています。

その上で、当院では⼀つ⼀つの座席に⼝腔内カメラが設置されており、施術時の詳細を撮影しています。治療後に施術時の写真を⾒てもらいながら、その⽇の治療内容を具体的に患者さんにご説明することで、治療の透明性が⾼いクリニックであることを⼼がけています。