黒クマのお悩みを改善し生き生きとした目元へ！　経結膜脱脂術と脂肪注入を併用した施術とは？|麻生美容外科クリニック 池袋院（東京美容外科 池袋院）：平岡 美樹子 先生

私は東京大学医学部を卒業後、2016年4月から日本赤十字社医療センター初期研修を開始しました。その後、東京大学医学部附属病院や虎の門病院などの皮膚科に勤務して、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医を取得しました。

2023年4月から東京美容外科で勤務を始めたのですが、その決め手となったのは形成外科出身で日本形成外科学会認定 形成外科専門医をお持ちの先生が多く、見学したときに技術力が高いと感じたことでした。

手術や手技を学ぶには誰に教わるかがとても大事だと思います。美容外科の技術を学ぶなら、この先生方から学びたいと考え東京美容外科に決めたのです。

当クリニックは、患者さまファーストのクリニックを目指しています。無理に施術をおすすめすることや必要のない施術をご提案することはしたくないと思っています。患者さまにご納得・ご満足いただけることを目指し、確かな技術を適正な価格でご提供できるように心がけています。

東京美容外科全体では、豊胸の症例数が多いのが特徴であり強みではないかと思います。ですが池袋院は、目元の施術のご相談が多く、男女問わず幅広い世代の方がご来院されるのが特徴です。目元の施術の中でもクマ取りをご希望される方が多いですね。

クマは大きく分けて青クマ、茶クマ、黒クマの3種類があり、それぞれ原因も治療法も異なります。

青クマは皮膚の下の血管が透けて見えるクマで、茶クマは目を何度もこすったことにより色素が沈着してできたクマです。最近ご相談の多い黒クマは、目元にある眼窩脂肪が突出し、影ができることによって生じます。

青クマであれば皮膚のコラーゲンを増やす作用のある薬剤を注射します。当クリニックでもジュベルック注射を行っています。

茶クマの改善はなかなか難しいのですが、ビタミンCなど美白作用のある成分を塗布するのがよいと思います。

黒クマは、その原因である眼窩脂肪を手術で取るのがよいとされています。

眼窩脂肪が目立つ原因は、大きく分けて2つあり、先天的な要素と後天的な要素が考えられます。

生まれつき目の周りの脂肪が多い方もいらっしゃいます。そういった方は20代から黒クマが目立ってきてしまうことがあります。逆に、上まぶたがとてもくぼんでいる方というのは、生まれつき脂肪が少ない方です。

もう1つ、後天的な原因となるのが加齢です。年を重ねることによって目の周りの組織が緩み、ハリも衰えてくると眼窩脂肪が前に出て来てしまうのです。

目元の印象はとても大事なので、黒クマがあると、やはりどうしても老け顔に見えてしまいます。クマを取ることで生き生きとした印象を取り戻すことが期待できるので、やりがいのある手術だと感じていますよ。

この方のお悩みは大きく3つありました。1つめは眼窩脂肪のふくらみ、2つめはその下の溝やくぼんだクマのライン、3つめは皮膚のたるみです。

1つめのお悩みである眼窩脂肪は経結膜脱脂術という手術で取ることができます。しかし、脂肪を取っただけでは2つめのお悩みであるくぼんだクマのラインは改善できません。また、脂肪を取るとふくらんだ風船がシワシワにしぼんでしまうように、皮膚がどうしてもあまってシワが生じる恐れがあります。

そこで、もともとあるくぼみの改善と、脂肪を取ったことによってシワが生じることを防ぐために、経結膜脱脂術に脂肪注入を併用する施術をご提案しました。

脂肪を注入することで下瞼部分の溝が改善され、目元にハリ感が出ることも期待できます。横から見ると、目の下にあった溝が浅くなっていることがわかると思います。

若い方やくぼみの少ない方であれば脂肪注入は必要ありませんが、皮膚のたるみがある方やくぼみの気になる方には脂肪注入の併用をおすすめします。

注入する脂肪は、太ももや腹部から採取します。注入するのは少量なので、採取にかかる時間は30分ほどです。採取した脂肪はそのまま注入するのではなく、細かく破砕し不純物を取り除きます。

脂肪の種類は、大きさによってコンデンスリッチとナノリッチの2種類に分けられ、コンデンスリッチをさらに細かく破砕し濃縮した脂肪がナノリッチです。

コンデンスリッチはボリュームを増やしたい場所に使用しますので、もともとのくぼみや溝の部分に使用します。ナノリッチはボリュームを増やすよりもきめを整えたい部位に使用するので、眼窩脂肪を取った部分にナノリッチを注入してハリ感を出します。定着率は50％ほどと言われているので、注入時は少しオーバーなくらい入れるようにしています。

このように、脂肪注入することによってくぼみや小じわの改善が期待できるのに加え、頬がボリュームアップしトップが高くなります。全体的に顔のバランスが上に行くことで、若返って見えることも期待できます。

患者さまには、施術を受けてよかったと思っていただきたいので、できるだけよい施術を提供できるよう日々研鑽を重ねています。ただクマを取るだけではくぼみや小じわでかえって老け顔に見えてしまうこともありますし、お一人おひとり目元が異なりますので、その方に合わせた施術をご提供できるように努めています。

痛みに配慮し、局所麻酔を目元と頬の2か所に注射します。頬には神経が集まった場所があるので、そこに注射することで顔全体に麻酔の薬剤が行き渡り作用するのです。

手術は目を閉じていただいた状態で行いますので、メスが見えることはありません。また、施術時はリラックスできる雰囲気づくりを心がけています。

ダウンタイムは、通常1週間ほどです。内出血があった場合には、消えるまで2週間ほどお時間をいただくこともあります。二重埋没法の施術と比べると、経結膜脱脂術のほうが腫れは少ないですね。

麻酔の影響で術後に目がゴロゴロしたり、物が二重に見えたり、ぼやけたりすることがありますがこれは一時的なものです。時間が経てば元に戻りますのでご心配はいりません。

そのほかのリスクとして、出血や細菌感染などがあります。また、脂肪を取り過ぎてしまうとくぼんだりシワができたりする恐れがあります。このようなリスクに対して、術後は無料の定期検診・アフターフォローに対応しています。万が一、術後に何か気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談していただければと思います。

二重の施術方法には、埋没法、全切開法、目頭切開や目尻切開といった部分切開法などさまざまな方法がありますが、私は基本的に埋没法をおすすめしています。埋没法は糸で留めているだけなので、糸をはずせば元に戻すことができるためです。

二重の幅やデザインには流行があります。また、年齢を重ねるにつれて二重幅の好みが変わることもあります。たとえば、かつて全切開法で幅広の平行型二重にされたものの、現在40～50代になり修正を希望してご来院される方も多くいらっしゃいます。

このように修正したいと思ったときに、全切開法だと修正が難しいというデメリットがあるので、私はあまりおすすめしていません。埋没法で何度施術しても取れてしまうという方にご提案するぐらいで、基本的には埋没法をおすすめしています。

できるだけきれいなラインを作りたいので、少なくとも3点留め以上をおすすめしています。よりきれいなアーチを作りたい方や、まぶたが重い方には4点留めをおすすめします。

2点を結んでも直線のラインしか作れません。また、1点や2点で留めると重さがそこに集中してしまうことで、取れやすくなるというデメリットもあります。そこで、術後の持続も考えて重力が分散する3点～4点留めをおすすめしているのです。

埋没法でも、よほどまぶたが分厚い方でなければ5～10年は持続するとお伝えしています。時間の経過によって、多少幅が狭くなったり、ラインが浅くなったりはするものの、10年で完全に取れてしまうという方は少ないのです。

ごく一部の方ではありますが、まぶたが分厚く脂肪が重いために早く取れてしまうケースはあります。しかし、基本的に5～10年は持つと考えていただいてよいかと思います。

また、どのようなラインを作るかによっても持ちは変わります。目に無理のあるラインにするとやはり取れやすくなりますね。たとえば蒙古ヒダがあるのに埋没法で平行型の二重を作るとなると、取れやすくなってしまいます。

そこで、お一人おひとりの目の形に合ったラインをご提案するようにしています。

この方は、一重で黒目に上まぶたがかぶさってしまっていること、それによって目つきが悪く見えるというお悩みがありました。

二重施術をご希望でしたが、「整形した感じはあまり出したくない」とのことで、ナチュラルな二重のデザインをご希望されました。

もともと、蒙古ヒダがなくスッキリとした目元の方です。そこで、埋没法の3点留め、幅狭めの平行型の二重施術をご提案しました。

埋没法はデザインがすべてだと思っています。ラインを決めたら、その後は糸で留めるだけですので、ミリ単位までこだわってデザインを決めていきます。

患者さまに似合う綺麗な二重のラインはお一人おひとり異なります。蒙古ヒダの特徴、顔全体のバランス、まぶたの厚さ、目の開く力などを見て、トータルでデザインしていきます。

3点留めは内側、中央、外側の3点で留める施術です。たとえば、中央は7mmで内側は6mmで留めるのか、中央は7mmで内側は5mmで留めるのか、ほんの1mmの違いでも印象が変わります。

また、お一人おひとりで好みの幅やラインも異なります。アジア人らしい可愛らしい末広型の二重がお好みの方もいれば、欧米人のようなぱっちりとした平行型の二重がお好みの方もいらっしゃいます。最近は、末広型と平行型をミックスした二重も流行っています。男性であれば、キリッとした末広型の二重にしたいという方が多いですね。

カウンセリングで患者さまのご希望を丁寧に伺いながら、お好みや流行も踏まえたうえで、お顔が引き立つようなラインを私からもご提案します。患者さまのご希望とご提案とをすり合わせてデザインを決めていきます。

ダウンタイムは1週間くらいで、術後2～3日が腫れのピークです。4日目からは腫れが引いてきますので、太めのアイラインやダークな色味のアイシャドウでメイクしたり、メガネをかけたりすれば外出も可能です。1週間経てば普通に出歩けるようになります。

ただし、約1か月の間は二重の幅が日によって変動します。日によって腫れぼったいと感じる日もあれば、朝は腫れていても夕方には落ち着いてくる日もあるかもしれません。1か月程度経過すれば、そのような変動もなくなっていきます。

施術によるリスクは、部分的に皮膚を切開するので内出血や感染のリスクが考えられます。内出血に関しては一時的なもので、2週間ほどで元の色に戻ります。

また、糸が表面に出て来ることや玉留め部分がぽっこりと出てしまうことがあります。玉留めに関しては、できるだけ表に目立たないよう、玉留め部分を回転させて下のほうへずらす工夫をしています。

そのほか、左右差が生じてしまうリスク、想定外の場所にもラインができ三重になってしまう（予定外重瞼線）リスクなどもあります。万が一、説明通りの二重にならなかった場合の再施術や、感染が起きた場合の治療などは、無料でアフターフォローを行っていますので、術後に何かありましたらお気軽にご相談ください。

初めてご来院される患者さまは、不安や緊張を抱えていらっしゃることと思います。なので、場が和むように工夫し、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。

具体的な工夫として行っているのは、まずは笑顔で挨拶することです。怖い顔をしていたら、患者さまも恐縮してしまうことでしょう。天気の話などちょっとした雑談を挟むことで、場の雰囲気が柔らかくなるように意識しています。

また、患者さまのご希望に沿った施術を提供したいので、患者さまが何に困っていらっしゃるのか、どうされたいのかというところをしっかりと伺うようにしています。

まずは基本に忠実であることを意識しています。何をするにしても注意すべきポイントがあります。指導してくれた先生から教わったこと、自分の中で決めていることなど、抑えるべきポイントはしっかりと抑えるように心がけています。

そのうえで、患者さまには個性がありますから、お一人おひとりの個性に合わせて少しずつカスタマイズしていきます。たとえば、先ほどお話しした二重のラインの決め方などもその1つですね。

一例一例が勉強だと思っています。さらに、少しでもよい施術をご提供できるよう、セミナーに参加したり、ほかの先生の施術を見学したりして、日々研鑽を積むように努めています。

池袋院は2023年10月に開院したばかりです。開院してまだ半年ほどですので、今後は認知度を上げていきたいと考えています。目元のご相談が多いというのは池袋院の特徴だと思いますので、目元の施術を強みとして症例もどんどん発信していきたいですね。

10代から60代まで、女性だけではなく男性もご来院くださる裾野の広いクリニックです。水光注射やエリシスセンスをはじめ皮膚科の機器も各種揃えていますので、シミやくすみなどお肌のお悩みもご相談いただけます。

欲張りかもしれませんが、幅広い世代のニーズにお応えできるようクマ取りも二重施術も糸リフトも力を入れていきたいと考えています。

ご不安なことやお悩みについてご質問いただければ、何かしらお力になれることと思います。ちょっとしたお悩みでも、カウンセリングだけでかまいません。お気軽にご相談ください。