「相手のためでなく2人のために」日本初の下半身美容に特化したクリニック院長に聞く名器形成のリアル

Gショットは、膣にヒアルロン酸注射をする施術の中の1つで、女性の感度を高めることを目的としています。一言で感度といっても色々な要素があるので一概に「これをしたら必ずこうなる」とはいえません。ただ、1ついえるのは、膣内の圧をしっかり高め、接触や密着感などが増すことで感度が高まるということです。

Gショットは、婦人科で使われるクスコを入れて、目で見てGスポットと呼ばれる感度が高いとされる場所を確認します。それから、少し長めの針でヒアルロン酸を注入してGスポットを隆起させ、内部の圧や接触、密着感を増やしてあげようという施術ですね。

正直、Gスポットは特別に何か組織や神経があるわけではないので、これといった目印はありませんが、大半の人の場合膣の入り口から入った前側あたりが目安になるので、そこに打っていくという感じですね。

ただし、Gスポットのお腹側には尿道や膀胱があり、そこにヒアルロン酸が入ってしまうと大変なことになるので、慎重な施術が必要になります。

膣内の圧を高めたいという患者様は、お相手のためにされる方が多いんですが、実はそれはご自分のためにもなるんです。

患者さんの要望によってヒアルロン酸を入れる場所が違ってきますが、結果的に自分か相手、片方だけが効果を実感することは基本的にありません。

膣内の圧が高まって密着度が高まることが双方のためにもなるというのは、患者様にもあまり知られていないので、その点はぜひ知っていただきたいですね。

副作用という意味では、 妊娠出産のことを心配される方も多くいらっしゃいます。しかしGショットは生理周期にはまったく影響がない施術です。膣内にヒアルロン酸注入をした後、ほどなくして妊娠する場合も問題ないですね。

副作用のリスクは、 顔に入れるヒアルロン酸の場合と同じです。もちろん顔に入れるヒアルロン酸も、アレルギー反応が出たり、ごくごくまれに感染症を起こしたりするといった相応のリスクは当然ありますが、膣に入れるから特別そこが危ないというわけではありません。

名器形成は、Gショットのようにヒアルロン酸を膣内に注入して、圧を高めたり、ヒダ感やボコボコ感を作ったりし、本来の膣内の形を変える施術です。その結果として感度を高め、よりいい気持ちになってもらおうといった内容になります。

治療の流れとしては、まずカウンセリングでご希望の形をお伺いし、それに至るまでの工程を説明をします。次に膣の圧力を数字で出せる器械で膣圧を測ってから内診ですね。

内診では、広さやたるみ具合などを測り、膣内の形を見定めたうえで、その患者さんに合わせたご提案をしています。例えば奥が広い方なら、「奥を狭くして圧を高めることが、一番効果が感じてもらいやすいですよ」といった伝え方ですね。

また、使用するヒアルロン酸の量は、希望する形によって異なります。膣内のたるみ具合によっては、多く入れてしまうと、形を作っても崩れてしまうリスクがあるので、施術で実際に入れながら、微調整しています。

名器の特徴の1つは、膣内の圧が高いことです。少し品のない言葉になりますが「締まりがいい」というじゃないですか。そういう状態はよい膣の状態だとされますよね。また、内部にボコボコ感やヒダ感がある形をご希望される患者さんも多くいらっしゃいます

ここでは名器のタイプを5種類に分けています。入り口が狭いタイプの巾着型、奥が狭いタイプのタコ壺、あと両方が狭いタイプ俵締め・上部がボコボコしている数の子天井・全体がすごくヒダ感があるミミズ千匹の5つです。

これらのタイプは、患者様から「ネットで探したら、こんなものがあったんですよ」と要望が多かったものになります。このタイプ別の特徴がかなり分かりやすかったので、施術に取り入れさせていただきました。もちろん全然知らない方も多くいらっしゃるので、なりたい名器のイメージが沸く助けになればと、ご提案しています。

すごく嬉しかったのは、妊娠を望まれていた患者様のセックスレスを解消したというケースですね。この方は「妊娠したいけどセックスレスだから、妊娠のチャンスも生まれない」と悩まれて来院さされました。

ただ、その方はモニターではないので、こちらから「その後、どうですか？」とお伺いすることはありませんでしたが「術後セックスレスが解消しました。ありがとうございます」とメッセージをくださいました。

嬉しいなと思っていたら、さらに半年後「妊娠しました」とご報告をくださって。ご自身からそういったご報告いただいたのは、本当に嬉しかったですね。

小陰唇縮小は、小陰唇と呼ばれる女性器のひだ状の皮膚の余分な部分を切除して縫うというシンプルな手術です。小陰唇の形は個人差があるので、「見栄えをよくしたい」「ヒダが嫌だ」という見た目の悩みや、「こすれて痛い」「洗いにくくて蒸れる」といった機能面の悩みを抱えてる方が多いですね。

どれくらい切るかについては、もちろん患者様の希望に添えられます。ただし、「ゼロにしてください」「なくしてください」という場合、技術的には簡単ですが、当院では対応していません。

小陰唇はフタの役割をしていて、膣や尿道など粘膜部分の乾燥や雑菌の侵入を防ぐ役割があるので、フタの役割を果たせる最低限の分は残さないといけないんです。それより大きければ、ご希望に沿うことは可能です。

ただし、切除した部分はピンク色になりますが、色素沈着をしやすい場所ではあるので「このまま一生キープできるかというと難しい。また黒ずんできてしまう可能性があります」ということは、正直にお伝えしています。

手術中の痛みは、局所麻酔を打つので、その時に痛みを感じるかと思いますが、その前にクリーム麻酔を使うので痛みはかなり少ない方に入る部類の手術ですよ。

小陰唇はやはりデリケートな部分なので、クリニックさんによっては静脈麻酔が必須というところもありますが、はっきりいって静脈麻酔までは全くいりません。

最初にクリーム麻酔で局所麻酔を補えば、本当に痛みが少なくなるので、普通にリラックスして手術を受けていただけますよ。これまで相当数の経験がありますが、よほどの先端恐怖症でなければ、全く問題ないと思います。

術中の痛みはさほどでもないのですが、術後1週間ぐらいはジンジンとした痛みがあると思います。だいたい2週間ぐらい経ったら、気にならなくなってくるという感じですね。なので患者様には2週間後以降で痛みがなければとご説明しています。

たまに「傷の縫い方を変えることで、1週間で性行為が可能になる」という広告を見かけますが、1週間では痛くてできないと思います。

とはいえ広告で発信されたことで、名器形成やGショットの認知は広がっているのかなと思いますね。多くの方が知ることで、施術を受けるハードルも下がってきているのではないでしょうか。

まず内装については患者様にリラックスしていただけるような空間にこだわっています。病院は美容に限らず緊張してしまう場所かと思います。さらにその中でも、下半身の美容医療の分野は、かなり緊張して来られる方が多いです。だからこそ「いかにリラックスしていただけるか」という点は、こだわっていますね。

例えばプライバシーへの配慮として、待合室を含め全ての部屋が個室にしています。また、基本的に通路をその患者様以外通らないように設計しているので、診察や施術を受けてからご帰宅まで、ずっと1人だけで済むようになっています。

今後も、患者さま一人ひとりに多くの時間を使いたいので、患者様がクリニックにいらっしゃる時間は、緊張感をほぐされて安心できるような、ちょっと幸せな気持ちになってお帰りいただけるような空間にしたいと思っています。

そういった意味では高級感にもこだわっています。最初は悩んでいるかもしれないけれど、まるで1つのアミューズメントパークに行ったかのような、最後は「幸せだな」と思いながら、気分よくお帰りいただけるような空間作りをしていきたいですね。

もちろんクリニックの空間だけではなく、コンセプトやスタッフの教育、僕自身も含め、そうなれたらと思います。

医師と患者の間に上下関係があると、患者様が緊張してしまうので、そこを保つための必要な距離感があると僕は思っています。僕が診察やカウンセリングをする時は、患者様との遠すぎず近すぎない適切な距離感で接するようにしています。

また、医者と患者様が対等な目線でいるということを大切にしています。医者が患者様を突き放しても、なれなれしくても、患者様は話しにくくなってしまいます。また、患者様が医者にヘコヘコするのもダメだし、逆もまた同じです。その距離感をなるべく崩さないことにはこだわっていますね。

ご自分の悩みに対して、こんな選択肢があるんだと知るところまでは、もっと気軽になっていいと思うんですよ。そのあと実際に施術を受けるかどうかは、しっかり悩めばいい。だけど、知らなければ悩むこともできませんよね。

なのでお悩みが少しでもあれば、お気軽にご相談くださいということをお伝えしたいです。