形成外科医が叶えるナチュラルな若返り!フォトナレーザーとヒアルロン酸・ボトックス注入のこだわりとは?|たかいわクリニック 山内菜都美先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
公式HPを拝見したところ、貴院ではレーザー施術が人気だとお見受けしましたが、中でもフォトナレーザーとはどのような施術でしょうか?
肌の表面だけでなく口の中から挟み撃ちすることで、顔のリフトアップを目指せる施術です。
フォトナレーザーは、皮膚の表面から深い層まで異なる種類のレーザーを打つことで、顔のリフトアップを図る施術です。外側からは皮膚を引き締め、内側からは口内の粘膜にアプローチすることで、より立体的なリフトアップが期待されます。
また、ピーリングとトーニングの効果も期待でき、肌のカサカサやざらつきといった質感を整えることもできます。この一連の治療により、従来のピーリングやトーニングの施術が不要になり、効率的に美肌を実現できますよ。
フォトナレーザーを受けられる患者さんはどういったお悩みをお持ちなのでしょうか?
他院でハイフをしたけれど顔の引き締め効果をあまり感じられず、さらに良い治療はないかと調べて来院される方が多いです。
フォトナレーザーを受けられる方は、他院でハイフを受けたけれどあまり効果が感じられず、リフトアップのためにさらに良い治療はないかと調べて来院されるケースが多いです。
フォトナレーザーはハイフと同じく顔の引き締めとリフトアップを目指す施術です。ハイフが筋膜層にのみ作用するのに対し、フォトナレーザーは筋肉層と脂肪層にも働きかけるため、より効果を実感することができます。
糸リフトも顔のリフトアップに効果的ですが、大掛かりな手術になるため、手軽にリフトアップ治療を受けたい方にはフォトナレーザーをおすすめしています。
患者さんの顔に合ったレーザー照射を行うために工夫していることはありますか?
マニュアル通りではなく、より効果の高い打ち方を研究した上で、照射しています。
患者さんに治療を提供する前に、スタッフ同士で試し合いながらより効果の高い打ち方を研究しています。レーザーの出力調整や当て方を人に合わせて変えることで、効果の最大化やダウンタイムの短縮、痛み軽減を目指しています。
通常のクリニックでは治療機器の販売会社が推奨する保守的な設定で治療が行われることが多く、その結果、患者さんが目に見える効果が実感できないケースも場合があります。
一方で当院では、アプローチする範囲を広げて、口内の片側5箇所ずつに加え、唇の内側や口の奥まで、火傷に気をつけながら照射しています。このアプローチは治療時間が長くなる可能性がありますが、より顕著に効果を実感していただけます。
フォトナレーザー以外にも人気のレーザー施術はありますか?
モザイクレーザーも人気の施術で、ニキビ痕など肌表面の凹凸をなめらかにする効果があります。
モザイクレーザーは、肌表面に熱を加えながら微細な穴を開けることで表皮を活性させ、ニキビ痕の凹みや毛穴の縮小に効果的な施術です。肌のターンオーバーを促進して、肌全体をなめらかな質感へと導きます。また、加齢による肌のたるみを改善し、顔全体のリフトアップも可能です。
モザイクレーザーはCO2フラクショナルレーザーの進化形であり、ダウンタイムの短縮や痛みの軽減、色素沈着のリスク低減など、旧型よりも改善された点が多く見られます。
深いクレーターのような痕を治したい方であればCO2フラクショナルレーザーが適していますが、毛穴の開きや肌表面の浅いボコつきが気になる方にはモザイクレーザーがおすすめです。
どちらのレーザーが適しているかわからない方でも、ご相談いただければ、お肌の状況に合わせて最適な治療をご提案いたします。
顔の印象が若返る!人気のヒアルロン酸・ボトックス治療。コスパの高い部位はどこ?
ヒアルロン酸施術で人気の注入部位を教えてください。
圧倒的に額とこめかみが人気で、若返りのポイントになります。
額の丸さは若々しさのポイントになります。このエリアにヒアルロン酸を注入することで、高さが出るので顔の中央部に自然な光が集まり、リフトアップ効果を促します。
ただし、額だけにヒアルロン酸を注入すると不自然に見える可能性があるため、多くの患者さんはこめかみにも同時に注入されます。年齢を重ねるにつれて頭蓋骨の萎縮がこめかみのくぼみを引き起こすため、こめかみに丸みを足すことで全体のバランスを整え、より自然な若々しさを実現します。
また、低い鼻筋にはヒアルロン酸を注入することで顔に立体感と明るさが出てきます。これにより、全体的に均整の取れた若々しい印象を作ることができます。
ヒアルロン酸・ボトックス施術で大切にしていることは何ですか?
最も重要なのは、適切な量を用いることです。過剰な施術を避け、自然な美しさを保つために、慎重に量を調整します。
ヒアルロン酸とボトックスは、効果的で安全な範囲内での使用が重要です。顔のバランスや筋肉の動き方に応じて最適な量を注入し、必要に応じて後日微調節をすることもあります。
とくに、ヒアルロン酸は注入後に調整が可能ですが、ボトックスは一度注入すると効果が消失するまで修正ができないため、初回は控えめに行い、効果を見ながら調整を行うことが望ましいです。
当院では1,000件以上のヒアルロン酸とボトックス注射を行ってきました。この豊富な経験により、各患者さんに合った治療計画と、安全かつ効果的な結果を提供しています。
ボトックスはどのくらいの頻度で受けたら良いのでしょうか?
ボトックスは3ヶ月から半年で効果が薄くなっていくと言われているので、少量を3ヶ月おきに注入することをお勧めします。
ボトックスの持続期間は顔の動かし方や普段の過ごし方によって異なりますが、基本的には3ヶ月後には効果が弱まりはじめるため、定期的な再施術が理想的です。とくに顔を大きく動かす方や、頬杖をつくなどの癖がある方は、ボトックスの効果が弱まるスピードが早いので、注射した箇所はなるべく動かさずに安静に保つことが長持ちさせるコツです。
ボトックスの効果が次第に薄れると、元々の表情の癖によってシワが刻まれますが、定期的に打つことでシワの形成を防いでくれます。また、ボトックスにより眉間を寄せるなどの表情の癖が改善された場合、ボトックスの効果が切れてもシワが戻りにくくなります。
患者さんのご相談で3ヶ月以内に追加施術を希望されることがありますが、ボトックスに対する抗体の形成を防ぐためにも最低3ヶ月は開けて注射するようにお願いしています。当院ではほとんどの患者さんが3、4ヶ月おきに来院され、安全かつ効果的にボトックスを受けられています。
ヒアルロン酸やボトックスはどの製剤を使っていますか?
ヒアルロン酸はレスチレン、ボトックスはアラガンと韓国製の2種類をご用意しています。
レスチレンはスイス製で、体内に自然に存在するヒアルロン酸に極めて近い成分を含んでいます。日本の厚生労働省からの認可を受けており、その安全性は高く評価されています。通常、その効果は9ヶ月から1年間持続します。
一方、ボトックスについては、高い安全基準を満たすアラガン製と、コストパフォーマンスに優れた韓国製の製剤を用意しています。アラガン製ボトックスは日本で唯一厚生労働省の認可を受けており、その安全性と効果は保証されていますが、価格は高めです。また、韓国製のボトックスも世界中で広く使用されており、安全性に問題は報告されていません。実際に、当院で韓国製製剤を選ばれる患者さんは全体の約80%にのぼります。
形成外科専門医の資格を取得しているからこその安心感
先生が医師を目指されたきっかけを教えてください。
幼少期に病気で入院した際、セカンドオピニオンで出会った医師に憧れて医師を目指すようになりました。
小学校1年生の時、原因不明の病気で3ヶ月間入院し、一人で隔離される辛い経験をしました。当時私を担当した医師は、私の声に耳を傾けることなく、主に両親に向けて情報を提供していました。そのため、私は自分の意見が無視されていると感じ、早く退院したい一心で「もう元気だ」「痛みはない」と繰り返し嘘をついていました。最終的に小児癌と診断され、余命1年と宣告された後、治療を断念し家で看取る決断が下されました。
しかし、その後セカンドオピニオンを求めて別の医師に診てもらったところ、こちらの医師は私自身に直接話を聞き、私の症状を真剣に診察してくれました。正確な診断を下し、迅速に治療を開始してくれたおかげで完全に回復し、退院することができました。この経験が私に深い感動を与え、患者一人ひとりの声に耳を傾ける医師になることを決心させました。
貴院のコンセプトを教えてください。
長く通っていただけるようなアットホームなクリニックをコンセプトにしています。
当クリニックでは、患者さんとのコミュニケーションを非常に重視しており、表面的なカウンセリングを超えた深い関係構築を目指しています。私たちの目標は、患者さんが自身の肌に対してどのような変化を望んでいるか、その本質的な願望を理解することです。
例えば、特定のイベントに向けて肌を美しく見せたいというご希望や、特定の期間と予算内で肌の悩みを解消したいという要望に応じて、個別のプランを提案しています。この過程では、患者さんがリラックスして自分の思いを自由に表現できるよう、友達と話すような親しみやすい雰囲気を大切にしています。
先生は形成外科の専門医の資格もお持ちだと伺いました。有資格と無資格では、どのような違いが生まれるのでしょうか?
形成外科の専門医として相当な勉強量・オペや解剖経験を積んでいるため、より安全な施術を提供できます。
形成外科の専門医の資格を得るためには、卒業後に4年の研修を受けることが義務付けられています。この研修を終えるためには、オペ症例数や解剖件数など定められた基準をクリアする必要があり、これによって実際の臨床で直面する様々な状況を体験し、対応能力を養います。書籍や学会で学ぶ理論知識を超えて、実際に自分の目で見て、手を動かした経験は、オペの際に患者さんと私の両方に大きな安心感を与えてくれます。
また、患者一人ひとりの身体的特徴、いかに筋肉が配置されているか、どのように目が開くかなどの細かな違いを理解し、それぞれの状態に合わせたカスタマイズされた施術を行うことが、形成外科医としての大きな強みです。この深い理解と経験に基づくアプローチが、最適な治療結果を導き出します。
今後のたかいわクリニックの展望をお聞かせください。
肌だけではなくトータルで患者さんのお悩みを解決できるよう、ご提供できるメニューの幅を増やしていきます。
当院では、30代以降の患者さんが自然な若返りを求めて多く来院されますが、レーザーや注入治療だけでは対応が難しいケースも存在します。例えば、眉間のボトックスを希望される方の中には、眼瞼下垂があるため通常の方法が適用できない場合や、目の下のクマに対してレーザーやヒアルロン酸の注入では効果が不十分な場合があります。
このような状況を改善するため、当院では最近、外科手術が可能なオペ室を新設しました。これにより、以前は対応できなかった患者さんのお悩みにも、手術を通じて解決策を提供することが可能となりました。
私たちは、患者さんの悩みを解消するために、費用や時間の制約を考慮しながら、最適な治療方法を選択できるよう努めています。今後も治療オプションの幅を広げ、患者さん一人ひとりのニーズに合わせたカスタマイズされたケアを提供していきたいと考えています。
これからたかいわクリニックへお越しになる方へ向けてメッセージをお願いします。
明確に受けたい施術が決まっていなくても、まずはお話ししながらぜひ一緒に施術内容を考えていきましょう!