「美容医療のかかりつけクリニックに」3分野を渡り歩いてきた医師による小陰唇縮小術と眼瞼下垂手術とは？|SOL CLINIC：向井 英子 先生

2001年に医学部を卒業してから20年あまり、これまで美容皮膚科、形成外科、美容外科と複数の診療科にまたがって学んできました。

大学卒業後、研修医として入局したのは形成外科です。大学院時代は、臨床で形成外科の診療に携わる一方、シミに対するIPL光治療の研究を行っていました。これは、美容皮膚科の領域の研究です。

研究は、フォトフェイシャルの光を照射することでメラニン色素がどのように破壊されるのか、その後、肌のターンオーバーに伴ってどのように肌表面に浮き上がってくるのかという内容で、共焦点顕微鏡を使って肌の各層を観察し、論文にまとめました。

フォトフェイシャルは肌のコラーゲンを増生させるはたらきがあるので、論文を書くためにコラーゲンを増やす作用のある治療全般について知っておく必要がありました。2008年当時、新しい治療だったフォトフェイシャルをはじめ、レーザーやピーリングなどさまざまな治療を幅広く網羅して学ぶことができたことは、今の診療にとても役立っていると感じます。

その後は、形成外科についてあらためて臨床でしっかり学びたいと考え、日本形成外科学会認定 形成外科専門医の資格を取得し、順天堂大学医学部附属静岡病院形成外科部長も務めました。

さらに2016年からは、美容医療についても学びたいという思いから湘南美容クリニックに勤務した後、SOL CLINICを2022年に開院したのです。

目指すのは、美容に関するお悩みであれば、どんな患者さんがいらしても対応できる美容医療のかかりつけクリニックです。

開院するまでに、形成外科の診療に従事しつつ、美容皮膚科の研究を行い、美容外科の勤務も経験してきました。3つの分野にまたがって経験を積んだ後にクリニックを開院できたので、さまざまなお悩みに合わせオーダーメイドの治療をご提案できるのが強みだと思っています。

たとえば、形成外科や美容外科を受診された患者さんからシミやニキビなど美容皮膚科の診療について相談されることもあります。そういったお悩みをご相談された場合も、フォトフェイシャルやレーザーの研究をしていた経験を活かして、スムーズにおすすめの治療をご案内できるという対応力があるのではないかと思っています。

まず、患者さんと対等な関係でいることを心がけています。威圧的にならないように、年齢が若い方に対しても敬語で話しかけるようにしていますね。

また、患者さんがご自身のお悩みを打ち明けやすいような関係を築くことに重きを置いています。

そのためにも、患者さんとの距離感には配慮していますね。あまり深くまで立ち入ったことを質問しすぎると、逆に不快感を持たれてしまう恐れがあるため、患者さんの表情をよく観察しながらお話しするようにしています。

他にカウンセリングで大切にしていることは、ゴールのすり合わせです。患者さんが改善したいポイントはどこなのかをしっかり聞き出せるように努めています。

スタッフに対しても患者さんに対しても嘘をつかないことを自分自身のルールとして決めています。人間ですので、ヒューマンエラーを起こさないとは言い切れません。

たとえば、注射を打とうとしたときに薬剤をこぼしてしまうミスが万が一起きたときには、隠さず正直に伝えるべきだと考えています。私がミスをごまかしたら、「院長は不誠実な人だ」とスタッフの記憶に残り、信頼を失ってしまうでしょう。

このように、誰に対しても常に誠実でいるという理念をスタッフも理解してくれているので、当クリニックのスタッフは皆、患者さんに対してとてもやさしく接することができるのだと思います。

患者さんも当クリニックの接遇に対して居心地のよさを感じてくれるからか、外科の治療を受けたことをきっかけに、ほかのお悩みも相談してくれるようになる方も多いですね。

そして、「相談してよかった」と患者さんに思っていただけるような価値のある治療を提供するように努めています。

婦人科形成でご相談が多いのは「小陰唇が大きい」というお悩みです。小陰唇とは、女性器の一部で大陰唇の内側にあり、膣や尿道を保護して雑菌が入らないようにしたり、排尿の際に方向を定めたりする役割を持っています。

大きさには個人差がありますが、小陰唇の平均的な大きさは横幅1.7cmと言われています。それより大きくなると、見た目が気になるだけではなく、大陰唇からはみ出て、こすれで痛みが生じることもあります。

そのほかにも、スキニージーンズを履くと違和感が生じる、性行為のときに小陰唇が巻き込まれて痛い、排尿時に尿が飛び散るといった症状が現れます。

小陰唇が大きいというデリケートなお悩みは、女性同士でも相談しづらいと思いますし、あまり多い病態ではないので相談しても理解されづらいものです。お一人で深刻に悩まれている方も多いと思いますが、治療法があることをまずは知っていただきたいと思っています。

まず、ひとつの判断基準としては、こすれや痛みなどの症状があるかどうかです。

また、見た目で判断するとしたら、お風呂に入ったときにチェックされるとよいでしょう。鏡の前に仁王立ちして、小陰唇がはみ出して見えるかどうかをセルフチェックしてみてください。もし、鏡ではみ出していることが確認できるようなら、かなり小陰唇が大きいということになりますので受診をご検討いただければと思います。

小陰唇が大きいというお悩みは、余分な部分を外科的に切除する「小陰唇縮小術」によって改善が期待できます。

ただ、小陰唇は、70代～80代になると自然に縮小すると言われています。そこまで待てる方の場合は縮小するのを待つという選択肢もあると思います。

当クリニックに多くご相談される20代～50代の方であれば、機能面が損なわれない大きさまで縮小する小陰唇縮小術をご提案しています。

デリケートゾーンの手術だけに、手術中の痛みに対してご不安を覚える方も多いかと思います。当クリニックでは、局所麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔を組み合わせ、リラックスした状態で手術を受けられるように配慮しています。麻酔はオプションではなく、手術料金の中にあらかじめ含まれていますのでご安心ください。

手術後、腫れと出血、痛みのピークは3日ぐらいです。術後の痛みにも配慮し、長時間の作用が期待できるエクスパレルという麻酔薬も導入しています。

ダウンタイムは約1週間で、長い方でも2週間ほどです。1週間ほど経てば普段の生活に戻っていただけます。

手術によるリスクは、細かいものも含めるといくつか挙げられますが、中でも一番気を付けなければならないリスクが血腫です。血液が縫合部にたまると、固まって血腫となる恐れがあります。

ただし、血腫ができるのは稀で、100人に1人いるかいないかの割合です。万が一、血腫ができた場合には、すぐに縫合部を開いて血腫除去を行います。すみやかに適切な処置を行うことで、修正が必要となる傷が残らないように努めています。

また、できるだけ左右のバランスが整った仕上がりを目指しますが、もともと左右差の大きい方の場合には改善が難しく、生理的な範疇で左右差が残ってしまうことがあります。

そのほか、術後1か月ぐらいで縫合に使用した糸が飛び出す可能性があります。鏡でご覧になって驚かれることはあるかもしれませんが、縫合に使う糸は体内に吸収されるものを使用していますので、あまり大きな問題ではありません。

小陰唇は、お一人おひとりで形が違うため、もともとの小陰唇の大きさや左右差に合わせ、オーダーメイドでデザインしていきます。

たとえば、大陰唇と小陰唇の間にある溝の深さを見ながら、小陰唇をどれぐらい残すかを決めたり、左右差がある場合はできるだけバランスを合わせるように左右で切除の仕方を変えたりと、きめ細かな配慮をするように努めています。

また、横方向だけではなく縦方向に肥大しているケースもあり、縦の大きさも修正するために追加で切除することもあります。お一人おひとりに合わせ、機能面を残しながら、その方にとってふさわしい形と大きさになるような仕上がりを目指しています。

手術をする際は、傷跡をできる限り残さないようにこだわっています。たとえば周囲の組織にダメージが及びにくい高周波RF電気メスを使い、これまで多数の手術を行ってきた経験を活かしながら、傷跡ができるだけ残らないような縫合を心がけています。

また、症例に合わせてメスの角度を変えるといった細かな配慮も行いながら、切除したとは気付かれないようなナチュラルな仕上がりを目指していきます。

もともとデリケートゾーンは血流がよいので、傷跡は残りにくい部位です。お悩みを改善することと傷跡が残るかもしれないというリスクの間で悩まれるのであれば、お悩みの解決を優先して手術を受ける方向で考えていただければと思います。

最近は、若い方でも眼瞼下垂についてご存じの方が増えました。病的な眼瞼下垂までいかなくとも、目があまり開いていないために眠そうに見えるので改善したいといったお悩みで、ご相談に来られる方が増えていますね。

当クリニックでは、切らない眼瞼下垂症手術、切開する通常の眼瞼下垂症手術の両方に対応しています。

まぶたのたるみが多く、かなり進んだ眼瞼下垂の場合にはやはり切開する手術が必要となりますが、そこまで進行していない場合には、切らない眼瞼下垂症手術でも改善が期待できます。

ちなみにどちらの手術が必要か自分ではわからないので、判断を求めて来院される方も多くいらっしゃいますね。そのため、手術方法が決まっていなくても、まずはお悩みをご相談していただければと思います。

切らない眼瞼下垂症手術は、ゆるんだ眼瞼挙筋を糸で結ぶことでまぶたを引き上げる手術。眼瞼下垂があまり進んでいないけれど眠そうに見える目を改善したい方や、目を縦方向に大きく見せたいという方におすすめの施術です。

また、切らない眼瞼下垂手術は、ダウンタイムが短い施術を選択したい方にもおすすめです。切開する眼瞼下垂症手術の手術時間が1時間ほど、ダウンタイムが1～2週間ほどかかる一方で、切らない眼瞼下垂症手術は、手術時間が10分ほどでダウンタイムはほぼありません。

また、切開しない手術の場合、一重の方は一重のまま、二重の方は二重幅が狭くなり目の開きがよくなります。そのため、目元の雰囲気を大きく変えることなく眼瞼下垂を改善したい方におすすめです。

なお、一重の方で、眼瞼下垂の改善だけではなく二重まぶたのぱっちりとした印象に変えたいという場合には、二重埋没法を組み合わせる必要があります。

切開する眼瞼下垂症手術は、まぶたを切開し眼瞼挙筋を短縮することで目の開きを改善する手術です。一重の方は手術によって二重になり、目元の雰囲気が大きく変わってしまうため、さりげない改善ができないというのがリスクのひとつです。

また、切開によって1～2週間のダウンタイムも生じます。

一方、切らない眼瞼下垂症手術は、糸でとめるだけなのであまり持続しない可能性があります。中には何年も持つ方もいますが、持続期間には個人差がありますね。また、まぶたの裏に糸をかけるため、眼球に異物感を覚える方もいらっしゃいます。

とはいえ、雰囲気があまり変わらずダウンタイムがほぼないというメリットは大きいと思います。

最近は、ありがたいことに切らない眼瞼下垂症手術のご相談も増えてきています。「SOL CLINICなら眼瞼下垂」というイメージを皆さんに持っていただけると嬉しいですね。

また、当クリニックでは、これまでの経験を活かして美容外科だけではなく美容皮膚科や形成外科の幅広いメニューをご提案できます。入り口は目元の施術だったとしても、それだけではなく、シミやしわのお悩みから婦人科形成まで、さまざまな施術に対応できるクリニックだということを知っていただきたいと思います。

当クリニックは患者さん第一の アットホームなクリニックです。スタッフが患者さんにとても優しく対応いたしますので、居心地のよさを感じてくださると思います。

デリケートゾーンのお悩みがあり婦人科形成をご検討されている方や、眼瞼下垂が気になる方はぜひお気軽にご相談ください。