「納得して治療を選択してほしい」口腔外科に特化した親知らず抜歯・インプラント・咬筋ボツリヌス治療の強みとは?|コンパス内科歯科クリニック赤羽:越智 英行 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
コンパス内科歯科クリニック赤羽のコンセプトについて教えていただけますか?
患者さんが納得して治療を選択し、通い続けられる歯科クリニックです。
受付から施術室まで落ち着ける空間を提供し、入りやすいクリニックでありたいと思っています。そして患者さんがご自分で治療を選択して、納得して通い続けていただけるクリニックを目指しています。
そのためには患者さんとの信頼関係が重要です。初診時にはしっかりと時間を確保して治療方針を説明するなど、治療以外の時間も大切にしています。
先生のご経歴の中で今の診療に役立っていることはありますか?
口腔外科と歯科麻酔科で勤めていましたので、外科的な手術も網羅的に対応できます。
大学病院の歯科口腔外科で数年従事した後、歯科麻酔科の大学院を卒業し、歯科麻酔科医として働いていていました。
口腔外科では、臨機応変な対応が求められることが多くありました。そのため、患者さんの気分が悪くなったり、血圧が下がったりしても、的確に判断ができるので患者さんに安心していただいています。
また、親知らずの抜歯やインプラントなどを受けたい場合、大学病院を紹介されることも多いと思いますが、当院では外科的な治療も網羅的に対応できますよ。
口腔外科医による施術で親知らずの抜歯もインプラントも安心
親知らず抜歯は痛みが心配との声を聞きますが、抜歯の痛みについて教えてください。
抜歯中は麻酔が効いているので痛みはありません。抜歯後は、痛み止めを適切に飲むことで痛みを軽減できます。
抜歯の痛みを心配される患者さんは多いのですが、しっかりと麻酔をしますので心配ありません。抜歯後に関しては、麻酔が切れる前から痛み止めを服用しておけば、ほとんどの痛みを抑えられます。
痛みと腫れは抜歯後1週間ほどで落ち着き、内出血が出た際にも2週間程度でおさまります。抜歯後の腫れは年齢が上がるほど出やすくなります。ですが、腫れは抜歯によって破壊された組織を修復するために起こる炎症ですので、そこまで気にする必要はありません。
また、抜歯に時間がかかると、後から痛みや腫れがひどくなりやすいので、最小限の時間で治療するように心掛けています。
親知らずは抜いた方がいいですか?
親知らずが口内環境に悪影響を与える場合は抜くべきですが、問題ない場合は抜く必要はありません。
親知らずにも抜いた方がいいものと、残していても問題ないものがあります。とくに、上に向かって生えていたら抜かなくてもいいと思っている方が多くいらっしゃいます。
ですが親知らずそのものや、手前の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高い場合は抜く必要があります。
反対に、将来的にむし歯などのリスクが低く、他の歯に影響を与えない親知らずは抜く必要がありません。
抜くべきかは、親知らず抜歯の専門医に一度診てもらうことをおすすめします。
入れ歯やブリッジではなくインプラント治療を受けるメリットはなんでしょうか?
しっかり噛むことができ、他の歯に負担がかからないことです。また、長期間使用できます。
歯を失った場合、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つの治療の選択肢があります。
インプラントは、治療時間も費用もかかりますが、歯を失った部分にのみ治療をおこないますので、周りの健康な歯に負担をかけないという大きなメリットがあります。
また、歯の根を埋め込んで人工歯をつけるため、自身の歯に近い感覚でしっかりと噛むことができます。
インプラントは進化しており、現在のインプラント治療であれば30〜40年は持続すると言われています。とくに骨に埋めた土台は頑丈で、インプラントの人工の歯が割れたりしても、多くの場合、土台はそのまま使えます。
ただ、インプラントと歯茎の間に歯周病菌が発生し、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうインプラント周囲炎になる可能性があります。そのため、歯科医院での管理と日々のケアが必要です。
インプラント治療のこだわりを教えていただけますか?
治療前の検査を大切にして、基本に忠実な治療を提供することです。
当院では、インプラント専門医と話し合いながら、土台を埋める位置や方向を決定しています。土台の方向性が悪いと、安定せず、審美的な問題も生じるので、治療前の検査・診断はかなり大切にしています。
手技については、イレギュラーなことはせず、基本に忠実に丁寧な施術を提供することがこだわりです。
インプラントは自由診療なので高額ですが、長期で使用できるだけでなく、他の歯を守れるので、費用に見合う治療だと思っています。
歯科でボトックス注射を受ける真のメリット
咬筋ボツリヌス(エラボトックス)はどのような方におすすめの治療でしょうか?
食いしばりや歯ぎしりで歯に強い負担がかかっている方にご提案しています。
咬筋ボツリヌス(エラボトックス)は、噛むときに使用する大きな筋肉である咬筋にボツリヌス菌を注入し、緊張している筋肉をリラックスさせる治療です。
治療により、知らずに力を入れていた食いしばりや歯ぎしりの改善や歯の欠けを予防できます。
また、顎に大きな負担がかかることで、顎関節症を引き起こす可能性があるので、咬筋をリラックスさせることは顎関節症治療にも効果が見込めます。他にも、食いしばりが原因で偏頭痛や肩こりがある方にもおすすめです。
実は私自身、食いしばりが原因で歯が欠けたことからこの治療の導入を決めました。治療の結果、夜間、途中で目が覚めることがなくなり睡眠の質が良くなりました。
効果は3ヶ月から半年ほど持続します。顔面神経の近くに注射すると神経麻痺が出るリスクがありますが、筋肉の構造を熟知していれば防げます。
歯科医院で咬筋ボツリヌス(エラボトックス)を受けるメリットはどのようなことでしょうか?
噛み合わせをしっかり調整できることです。
ボツリヌス治療は美容医療でよくおこなわれている治療です。美容医療で受けるのと同様に小顔効果などの審美面の変化も見込めますが、歯科の目的はあくまで歯の負担を減らすことです。
私は顔の筋肉の構造に詳しく、噛み合わせも診れるので、左右の咬筋バランスを整えられます。また、ボツリヌス菌の注入過多により、筋肉が緩みすぎて噛みにくくなることも防げます。
どの年代の要望にも対応できる、家族のかかりつけ歯科を目指す
施術中の痛み対策について教えていただけますか?
麻酔を適宜使用しながら、患者さんの様子に常に注意を払い、痛みを最小限に抑える工夫をしています。
痛みが予想される治療では、麻酔を使用することで痛みはほとんど抑えられます。ただ、麻酔を打たれること自体、患者さんにとっては不快感がありますので、すべての治療に麻酔を使用するのが最適とは限りません。
痛みが少ないと予想される場合や痛みの予測が難しい場合は、麻酔をするかどうかを患者さんに判断してもらうようにしています。
歯の状態によっては予想外に強い痛みが出ることもあります。そのため、診療中は患者さんの手や体の動きに注意を払い、痛みを感じていないかを確認をしながら診療しています。
途中から麻酔を打つこともできるので、我慢せずに痛みの申告をお願いしています。
最後に、コンパス内科歯科クリニック赤羽に来院を考えている方々へのメッセージをお願いします。
かかりつけ歯科医として、ご家族で通っていただける医院を目指しています。お気軽にご来院ください。
お子様からご高齢の方全員が治療を受けられる、家族のかかりつけ医を目指すために、治療の幅を広げて、どの年代にも対応できるようにしています。
また、当院ではこれまで多くの外科の処置をおこなってきました。自己研鑽を続け、理論的な考えに基づく施術で患者さんの負担を減らしたいと考えています。
どんなお悩みでもご相談ください。外科、歯周病、インプラントなどそれぞれ専門に特化した歯科医師もいますので、気軽に受診いただけるとうれしいです。