患者さんとは一生のお付き合いを。患者さんファーストの院長がすすめるマウスピース型矯正装置「インビザライン」による矯正とは?|青葉台ファースト歯科:飯田 琢朗 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
「青葉台ファースト歯科」が大切にされている理念があれば教えていただけますか?
当院は患者さんファーストのクリニックです。患者さんの立場に寄り添った治療を提供することを大切にしています。
「青葉台ファースト歯科」は、患者さんファーストのクリニックです。患者さんの希望される治療をご提供するのはもちろんのこと、接遇面にも配慮し、患者さんが納得した歯科医療を受けられるクリニックを目指しています。
また、治療は患者さんお一人おひとりの状態や希望に合わせてご提案していくものだと考えているため、クリニックとしておすすめしたい治療というのは特にありません。
たとえば誰にでも「インプラントがいいですよ」とすすめるのではなく、患者さん自身がインプラントがよいと思って選ばれたら、私たちが施術をするという流れです。あくまでも患者さん第一で、患者さんのご希望に沿った治療計画をご提案します。
患者さんがご自身に合った治療を選択するために大切なのは、情報提供をしっかり行うことです。「こういう治療がありますよ」と伝えるだけではなく、患者さん自身が口の中をどうしていきたいかというイメージが湧くように適切な情報提供をすることが大事だと考えています。
100のうち80の情報しか伝えなかったら、ある一定の治療がよく見えるかもしれませんが、100の情報をすべて伝えたらほかの治療もよく見えてくるというのはよくある話です。
また、治療は患者さんに合ったタイミングで進めていくべきですから、治療計画も短期的ではなく長期的に立てる必要があります。当クリニックは、患者さんとその場限りのおつき合いではなく一生のおつき合いをさせていただきたいと思っているのです。
長期的な治療計画というのは具体的にどのようなものなのでしょうか?
10年、20年後のライフステージの変化まで見据えて、その患者さんのタイミングに合った治療をご提案するということです。
患者さんごとに、治療計画やご提案はまったく変わってきます。長期的な治療計画を立てるにあたっては、10年、20年後のライフステージがどう変化するかまで見据えて情報を伝えたうえで、その患者さんに合わせたフルカスタマイズ、オーダーメイドの治療計画を立てることが大切です。
たとえば、受験を控えた学生さんに小さい虫歯があったとしたら、経過観察にとどめて受験が終わった後に治療をします。妊婦さんなら、出産後は育児でお忙しく通院も大変になるでしょうから妊娠中に治療を済ませたほうがよいでしょう。
また、人生の中で、お金と時間をかけて歯を治せるタイミングは人それぞれ異なります。今すぐではなく、お金を貯めていずれインプラントにしたいというご希望の方もいらっしゃるでしょう。
このように、その人の状況やライフステージに合わせた治療計画をご提案することを当たり前にしていくことが、一生のお付き合いができるような信頼関係にも繋がるのかなと思います。
実際に、以前勤務していた「新百合山手ファースト歯科」で診ていた患者さんや、遠方へお引越しされた患者さんの中にも、継続して当院に通ってくださる方がいらっしゃいますよ。
そのようにきめ細やかなご提案をするために、患者さんとの接し方で心がけていることはありますか?
治療で心掛けているのは対話です。患者さんを一人の人間として捉え、きちんと向き合うよう心がけています。
私が治療で心掛けているのは対話です。怖がりな人なら、怖さの原因や、されて嫌なことはないか。歯医者への通院が初めての人なら、治療全体の流れなど、複雑な治療が必要な人も、そうでない人にも、治療について理解してもらうまで徹底して説明します。
患者さんは患者さんである前に一人の人間だと思っています。お口の中だけを診るのではなく、その患者さんが自分の家族だったらどうするかという思いで接するようにしているのです。
実際に開業してみて、「怖くて歯医者に行くことができなかった」「治療をしたもののうまくいかなかった」といった歯科治療に関する悩みを抱えている患者さんが多いことに気付かされました。
そういった悩みを持つ患者さんに、いきなり歯に関する難しい話をするのはハードルが高いことだと痛感しています。まずは、歯科クリニックに気軽に通っていただけるようハードルを下げる必要があるでしょう。
歯科クリニックに通うきっかけは、治療だけが目的である必要はありません。「話をしたいから来ました」でもよいと思っています。患者さんとの交流を通じ、「歯科衛生士に会いたいから来ました」「歯科医師に会いたいから来ました」と、気軽にご来院できる歯科クリニックになることを目指しています。
このように患者さんに寄り添うことの大切さは、「新百合山手ファースト歯科」に勤務していたときに、理事長である永田 達也 歯科医師から学びました。
どんなに手技が上手い歯科医師であったとしても、「この先生に治療してほしい」と患者さんが思わなければ治療を受けてくれないと思います。患者さんのことを家族だと思って接するという考え方は、とても勉強になりました。
口腔内3Dデジタルスキャナー「iTero5D」を導入、院長と矯正歯科を専門とする歯科医師によるダブルチェックで進めるマウスピース矯正「インビザライン」
幅広い治療に対応されていると思いますが、今回は歯科矯正の中で力を入れている治療について教えていただけますか?
透明で目立ちにくいマウスピース型矯正装置「インビザライン」による矯正に力を入れています。口腔内3Dデジタルスキャナー「iTero5D」を導入しているので、矯正後の歯並びをシミュレーションすることも矯正途中のチェックも簡単です。
インビザラインとは、着脱可能なマウスピースによる矯正方法です。プラスチック製で透明なので、目立ちにくいという特徴があります。ワイヤー矯正だと見た目が気になって矯正に挑戦できなかったという方も取り組みやすい方法だと思います。
当クリニックでは、口腔内3Dデジタルスキャナー「iTero5D」を導入しています。実際に矯正を始める前に、口中をデジタルスキャンすることで矯正後の歯並びを簡単にシミュレーションできる機器です。
iTero5Dによるスキャンは正しい型取りができるうえに、従来の印象材を使った型取りに比べ苦しさが軽減されるというのも患者さんにとってメリットだと思います。
また、1回スキャンするのにかかる時間は数分なので、ご希望があれば定期診察の際に毎回チェックすることも可能です。どこまで矯正がうまくいっているか、ずれが生じていないかもiTero5Dを使えば一目瞭然です。
インビザラインで見た目を整えるうえでこだわっている点があれば教えてください。
治療を始める前に、口腔内だけではなくお顔全体の写真も撮影します。顔面と調和した歯並びに整えることがポイントだと考えているためです。
矯正をするしないに関わらず、最初に口腔内の写真だけではなくお顔全体の写真も撮影するようにしています。矯正は、顔面と歯並びが調和していることがポイントだと考えているためです。
たとえば、歯並びがきれいに整っていたとしても、口元が左側にずれていたとしたらどうでしょうか。顔全体で見たらうまく矯正できているとは思えませんよね。
そこで、顔全体の写真をもとに、お顔から計算して歯並びを整えるようにしているのです。そういった点で、矯正には美容医療と通じる点もあるかと思います。
ただし、歯科矯正は美しさだけを求めて行う治療ではありません。矯正は、見た目だけでなく、それと共に機能面や性能面を改善していくことが大切です。
さらに、10年、20年先を見据えて、美しさと機能面の両方を向上させていくような治療計画を患者さんごとに立てていく必要があると考えています。
インビザラインで矯正を行うにあたって、「青葉台ファースト歯科」ならではの特徴があれば教えてください。
矯正を専門とする医師と私の2人で連携しダブルチェックしながら治療計画を立てているのは、当クリニックの特徴だと思います。
当クリニックでは、歯科治療全般を担当する私と、矯正歯科を専門とする矯正顧問の山口 穣治 歯科医師とが連携して矯正治療にあたっています。2人の歯科医師によるダブルチェックで、患者さまごとに動きをチェックしているのです。
iTero5Dでスキャンすると、AIがさまざまな症例データをもとに矯正計画や歯並びのシミュレーションをしてくれますが、AIだけに任せると、無理な歯の移動を提案してくることもあります。
そのため、当クリニックではAI任せの治療計画は立てません。マウスピース矯正を専門としてきた医師の知識と経験を活かし、インビザラインのシステムと融合させたうえで実現可能な治療計画をご提案します。
また、当クリニックのインビザライン矯正は料金体系が明確で、追加料金は発生しないという特徴があります。追加アライナーで軌道修正を行う場合もありますが、その場合も追加の料金はいただいていません。
そのほかに「青葉台ファースト歯科」で矯正治療を受けることによるメリットはありますか?
当クリニックは矯正専門ではなく歯科治療全般に対応しているので、矯正の進捗をチェックすると同時に虫歯や歯茎の腫れがないかどうかを確認し、必要に応じて治療も行います。歯並びを整えながら歯の健康も保っていただけると思います。
インビザラインで矯正治療を行っていく途中で、虫歯になったり歯茎が腫れたりということも起こり得ます。当クリニックは、幅広く歯科治療全般に対応していますので、矯正の進捗をチェックすると同時に虫歯や歯周病のチェックや治療を行えます。
iTero5Dには、虫歯を検知する機能が搭載されていますので、機器を使ってチェックすることも可能です。
しかし、歯科医師が直接目で見て細かいところまでチェックすればすぐに治療ができますので、虫歯が広がることや歯周病の悪化を防ぐことができます。
マウスピース矯正はワイヤー矯正と違って取り外すことができるため、矯正器具に汚れがたまって虫歯や歯周病になるリスクは少ないと考えられますが、リスクが0になるわけではありません。
やはり、1~2か月に1回はご来院いただいて、矯正の進捗と同時に虫歯や歯周病のチェックを行ったほうがよいでしょう。
矯正によって歯が動くとすき間が生じ、食べ物が挟まったり、うまく歯を磨けなくなったりすることもあります。ご自身で磨けないところも、ご来院いただければ歯科衛生士がクリーニングを行います。
来院のハードルが低く気軽に訪れることのできる歯科クリニックを目指して
インビザライン以外にも先生が得意としている治療はありますか?
インプラントも得意としており、当院ではAll-on-4(オールオンフォー)やザイゴマインプラントなどの最新治療も導入しています。
近年、より確実なインプラントの方法も増えてきており、当院でもAll-on-4やザイゴマインプラントといった最新治療も取り入れています。
たとえば、All-on-4は歯が何も残ってない場合に、4本のインプラントを埋め込むことですべての歯を支える治療法です。ザイゴマインプラントは、頬骨にインプラントを埋め込む治療法で、上顎の骨がない方でも施術できます。
All-on-4については、現在は理事長の永田歯科医師も施術を担当しています。今後は、永田歯科医師と私、2人で行うインプラント治療も進めていきたいですね。
クリニックとして今後力を入れていきたいことはありますか?
歯科衛生士や歯科技工士と共にチームとして患者さんの口内環境改善を目指したいですね。「歯科クリニックに行くのはつらい」というイメージを変えていきたいです。
当クリニックでは、歯科医師だけではなく、歯科衛生士、歯科技工士などのスタッフも含めチームとして患者さんの口内環境の改善を目指しています。
2022年5月に開院し約2年が経過した今、院内の雰囲気は以前よりさらによくなってきていると感じます。開院当時に比べると、「患者さんとどのようにつき合っていくか」という深い話のできるスタッフが増えてきているという印象です。
スタッフが支えてくれるおかげで、歯科医師としてやれることが増えていると感じます。
今後は、歯科クリニックに対する皆さんの持つイメージを変えていきたいですね。「歯医者はつらい、できれば行きたくない」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、それを変えていきたいと思っています。
また、当クリニックは、東急田園都市線「青葉台駅」北口から徒歩約1分と駅から近く通いやすい場所にありますので、もっと多くの患者さんにご来院いただきたいですね。
まずは「歯ブラシを買いに来ました!」でもかまいません。ぜひ気軽にクリニックへいらしてください。