「歯医者は怖い場所ではなく、サロンのように気軽に来れる場所なんです」まつおか歯科医院:松岡 夏紀先生

まつおか歯科は、地域密着型の地元の人たち一人ひとりに喜んでもらえる医療を提供する歯医者を目指しています。

新丸子という土地柄と駅チカという立地の影響で、当院には若い子からお年寄りまで、幅広い年代層の患者さんがいらっしゃいます。

しかし、年齢層や価値観によって、お口のゴール地点は違いますよね。ですので、「当院ではこの治療をおすすめしています」と一択で提案するのではなく、年齢や目的にあわせて様々な選択肢を用意しています。

これからも、患者さん1人ひとりのゴール地点を見極めて、ベストな治療をできるフレキシブルな歯医者さんとして、地域の皆さんに喜んでもらえる医療を提供していきたいですね。

美容皮膚科などに行くと、カウンセラーさん、看護師さんと次々に違う人と話して、最後に先生が処置をして先生と一言も会話がなく施術が終わる……。なんてことがありますよね。

当院では、患者さんの不安をできるだけ減らすために、担当する歯科医師が最初から最後までお話を聞きます。

施術以外のコミュニケーションも大切にしているので、おしゃべりに来る感覚で定期健診に来てくれる方もたくさんいらっしゃいますよ。

診察の際に、患者さんが今回の治療に対し、どこまで求めてるのかしっかりヒアリングし、「これが絶対良い！」と治療を押し付けず、患者さんの選択肢を広げるようなコミュニケーションを大切にしています。

たとえば、歯科医目線でいうと被せ物や詰め物はセラミックが一番です。しかし、保険適用外なのでお金がかかるため、人によっては別の選択肢が最善になることもありますよね。

なので「ここが人から1番見えやすい場所だからここは白くして、他は銀でも目立ちにくいですよ」といったように、患者さんの予算や目的も考慮して提案しているんです。

お金のかかる処置であれば、一度持ち帰ってお家でじっくりと考えていただくケースも多々ありますよ。

たとえば、インプラントは数十万円かかる高額な治療ですよね。しかし、若いうちからしっかりメンテナンスをしていれば、そのお金は払わずに済むはずです。

来院のきっかけは虫歯やホワイトニング・定期健診など、患者さんによって様々です。しかし、通院するうちに歯のメンテナンスに関する知識がついてきて、最終的に虫歯ができにくい状態にすることが重要なんです。

ですので、当院では歯磨き指導にも力を入れていて、完全担当医制の歯磨きチェックを行っています。当院の衛生士さんは褒め上手なので、多くの患者さんに高いモチベーションで取り組んで取り組んでいただいていますよ。

たとえば、歯科麻酔で太い針を刺されたら、当然痛いし怖いですよね。私も昔にそういった怖い思いをした経験があるので、患者さんには同じ思いをさせないよう、業界で一番細い針を使ってできるだけ痛みを感じないようにしています。

また、注入の痛みも軽減するために、当院では電動の麻酔注射を採用しています。

麻酔は手動で一気に注入すると痛みを感じやすいので、ゆっくりお薬が入るように設定し、痛みが消えるまで時間をかけて注射していくので、痛みを最小限に抑えた治療を受けられますよ。

ボトックスは、一般的に見た目がすっきりする小顔注射として知られていますが、実は噛む力を80パーセントくらいに抑えて、食いしばりによる歯や歯茎、顎の関節の負担をかなり軽減できる治療でもあるんです。

食いしばりは体重の3倍もの力がかかっているとも言われていて、顎や歯に悪いだけでなく、肩こりや偏頭痛の原因になることもあります。

ボトックスは、自費治療なのでプラスアルファにも位置付けにしていますが、歯と顎の寿命をかなり伸ばせるだけでなく、体の不調も劇的に楽にしてあげられる治療となっていますよ。

50〜60代の方の場合、ヒアルロン酸は感動レベルのエイジングケアになると思います。

たとえば、年齢とともにお顔がたるむと、唇が内側に入っていってしまうため、唇の赤い部分がとても薄くなっていきます。その場合、ナチュラルにふっくらとした元通りの膨らみを再現すると、口元が一気に若返えるんです。

もちろん、若い方が受けても、少しボリュームを出すだけで口角がキュッと上がり、とても可愛らしい印象になりますよ。帰る時にはもう効果を実感できるので、満足度がとても高い施術だと自負していますね。

また、少し詳しい話をすると、当院のヒアルロン酸メニューでは2種類の薬剤を用意しています。自然にふっくらとしたナチュラル志向の方にはニューラミス、M字リップや特定の女優さんのリップを目指したい場合は弾力性のあるテオシアルがおすすめです。

歯医者とヒアルロン酸は関係ないように思えますが、むしろ歯医者であるから完全無痛でヒアルロン酸を打つことができるという最大のメリットがあります。

美容皮膚科なら表面に麻酔テープやクリームを使いますが、歯医者なら歯科麻酔を口の中から打てます。そうすると、唇の感覚が完全にしびれた状態を作れるので、最初から最後まで無痛で施術ができるんです。

ですので、当院の患者さんは「美容皮膚科で一度ヒアルロン酸を入れたけれど、痛すぎてもうやりたくない……」という方や「痛いのが怖くて行く勇気がない……」という方が多くいらっしゃいますね。

また、ヒアルロン酸の打ち方については、セミナーで勉強するだけでなく、自分にも打って練習をしました。自分に打てば、内出血がでたり腫れたりしても自己責任なので、一度自分で試してから患者さんの施術に臨んでいます。

アマルガムという水銀が入った銀歯を除去する場合、削る際に銀が気化して飲み込んでしまう可能性があります。しかし、その際にビタミンC点滴をすると、キレーション作用といって、悪い成分をなかったことにできるんですよ。

また、インプラントのオペや抜糸・歯周病の外科処置など、歯茎切って血が出るような処置をするときに、ビタミンC点滴を一緒にすると免疫力、治癒力が高まり、患者さんの負担がかなり軽減できます。

とはいえ、実際に美容点滴を受けられる方のほとんどは美容目的ですね笑

当院の場合は、メンテナンスと一緒に点滴を受けられる方が多いです。「口の中を綺麗にするついでに体の中を綺麗にできるから一石二鳥！」と喜んでいただいていますよ。

プラセンタは局所に作用する注射なので、お肌を綺麗にしたいのであれば、口の中から頬に向けて打つのが1番です。

とくに、当院のプラセンタは40〜60代の中高年の女性から大人気のメニューになってますね。打った直後に血流が良くなるので、頬の血色が良くなったり、ほうれい線が無くなったりするんです。

年を重ねると、頬がボリュームダウンしていくので、プラセンタでふわっとボリュームを出せるとすごく喜んでもらえます。

ただし、ほうれい線や血色の効果はその日1日だけ。その後はじわじわと吸収されて、美肌効果や免疫力アップの効果を徐々に発揮しますよ。

若い方の多くは、歯医者に行くために仕事は休めないし、歯磨きも1日1回寝る前にしてるからといって歯医者に行くのを後回しにしがちです。

歯科医目線で見ると、若い人は顔や服装が綺麗でも、歯は汚い方が多く、歯への意識が低いと感じています。しかしそれは歯への意識が低いというよりも、歯の正しい知識を知るきっかけがないことが大きな原因だと思うんです。

そんな人に向けて、「実は歯医者さんは痛くなくても行かなくてはならなくて、今の歯を虫歯にしないために、定期的にサロンのような感じで来れるところなんだよ」というメッセージを伝えたいと思い、SNSでの発信を始めました。

まずは、SNSを通じて少しでも歯に興味を持ってもらえるよう、歯の神様がいる神社についてや、いつ麻酔ができたのかなど、歯に関する豆知識も発信していますよ。

今後はメンテナンスを中心にして、多くの方のお口に対する意識を上げていきたいと思ってます。そして歯医者のイメージを、虫歯を治す場所ではなく、虫歯にならないためにいく場所という認識に変えていきたいですね。

また、妊婦さんやお母さん世代に対し子供が将来虫歯にならないための赤ちゃんのうちの土台作りを伝えることにも力を入れていきたいです。

実は子供が将来、虫歯になりやすくなるかどうかは、生まれて1歳半から3歳までの間のお口の環境で決まるんです。

こういった予防とメンテナンスの知識を、若い世代やお母さん世代に持っていただいて、今の子供達が歳をとったときには歯周病や入れ歯が昔のものというイメージになっていたら嬉しいですね。