食事をしない時にメトホルミンを飲んでも良い?飲み方や注意点を解説
メトホルミンは、2型糖尿病の治療に使用される内服薬です。
メトホルミンは筋肉の糖利用を促したり、肝臓で糖が作られるのを抑えたりする作用により、血糖値を下げる効果が期待できます。
さらに、研究によると、メトホルミンを6ヶ月服用した非糖尿病患者ではBMIが4.5%減少したと報告されました。体重は開始時から平均258ポンド(117.027kg)から245ポンド(111.13kg)と約5.9kgの減量したことも確認されています。
減量結果が確認されたことにより、近年ではメディカルダイエットとしても注目されているのです。
しかし、メトホルミンは空腹時に服用すると副作用が出やすいため注意が必要です。空腹時はすでに血糖値が下がっており、メトホルミンを服用するとさらに血糖値が下がります。
そのため、低血糖を引き起こす可能性が高まります。副作用を防ぐためにも、空腹時はメトホルミンの服用を避け、医師の指示に従った服用が重要です。
メトホルミンに関する口コミは以下のとおりです。
実際にメトホルミンを服用してみると、数日で食欲が抑えられるのを感じました。無理な食事制限をしなくても、自然に食べる量が減り、過食への不安も軽減しました。
その結果、体重も少しずつ減少していき、身体全体のバランスが整い始めたように感じます。また、体重の変化だけでなく、肌の状態も改善され、周囲からも「健康的になったね」と言われることが増えました。
抜粋:ともさんの口コミ
メトホルミンの空腹時服用による3つの副作用について
メトホルミンを空腹時に服用すると、以下の3つの副作用が現れるリスクが高まります。
・胃腸障害
・低血糖
・乳酸アシドーシス
上記のような副作用は稀ですが、服用方法を誤ると現れやすくなるため注意が必要です。万が一の副作用に備えるためにも、下記では各副作用について解説します。
①胃腸障害
胃腸障害は、メトホルミンの副作用のなかでも頻度が高い副作用です。胃腸障害の主な症状は、下痢や吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛などです。
空腹時は胃酸が多く分泌されている状態で、そのままメトホルミンを服用すると胃の中を刺激するため、吐き気や腹痛などの胃腸障害が起こりやすくなります。
胃腸障害がひどい場合、脱水症状になる可能性もあるため、医師に相談してメトホルミン投与の中止も検討してみましょう。
②低血糖
メトホルミンを空腹時に服用すると、低血糖を引き起こす可能性が高まります。低血糖の初期症状は、脱力感や強い空腹感、手足のふるえ、頭痛などです。
メトホルミンを服用して低血糖を直接引き起こすことはありません。しかし、血糖値が低い空腹時にメトホルミンを服用すれば、さらに血糖値を下げてしまいます。
万が一、低血糖の症状が現れた際は、ショ糖やブドウ糖を摂取し、早めに医師に連絡しましょう。
③乳酸アシドーシス
メトホルミンを服用すると、極稀に乳酸アシドーシスを引き起こします。
乳酸アシドーシスとは、血中の乳酸値が上昇することです。乳酸アシドーシスの初期症状は、胃腸症状や倦怠感、筋肉痛、過呼吸などで、進行を放置すると重症化して死に至る可能性も高まります。
万が一、乳酸アシドーシスの疑いがある症状が現れたら、メトホルミンの服用を中止してすぐに医師に相談してください。
また、乳酸アシドーシスの発症と重症化を防ぐためにも、医師による生活習慣のアドバイスを受けるようにしましょう。
メトホルミンを飲むタイミング
メトホルミンの効果を得るためには適切な服用が重要です。適切にメトホルミンを服用しなければ、効果を感じられないだけでなく、副作用が出やすくなる可能性があります。
メトホルミンを正しく服用するためにも、下記で適切な飲み方について解説します。
メトホルミンは1日2回服用する
メトホルミンは、1日1錠(250mg)を朝夕1日2回の服用から開始します。
日経ドラッグインフォメーションに掲載された山内俊一氏の研究によると、メトホルミンを1日2回服用する理由は、1日3回服用では昼の服薬を忘れやすいとされているからです。昼の服薬率は30%台と結果も出ているため、飲み忘れ防止として1日2回の服用とされています。
服用開始から1ヶ月が経過すれば、500mgに増やして1日2回服用します。増量するかは症状や体調により異なるため、医師に相談して決めることが重要です。
メトホルミンは空腹時ではなく食後に服用する
メトホルミンの服用は、空腹時ではなく食後に服用しましょう。
空腹時はすでに血糖値が下がっている状態であるため、メトホルミンを服用するとさらに血糖値を下げて低血糖を引き起こす可能性があります。
どうしても食前に飲む必要がある場合は、食事10分前の食直前に服用すると、副作用が現れにくくなります。しかし、食事30分前に服用すると、薬の効果が先に現れて低血糖を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
一方、食後に服用すると、摂取したブドウ糖の吸収を遅らせる作用が発揮され、食後の高血糖の防止にも効果的です。
そのため、メトホルミンの服用は医師の指示に従い、メトホルミンは食後に服用してください。
メトホルミンの副作用に関する口コミは以下のとおりです。
ただ、最初は少し副作用があって、胃のムカムカや、たまに下痢っぽくなることがありました。それが心配でしたが、食後に飲むようにしたところ、だいぶ楽になり、その後は体が慣れてきて問題なく続けられるようになりました。
抜粋:かみさんの口コミ
メトホルミンの効果時間は6時間程度
一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)によると、空腹時にメトホルミンを服用した際の効果は6時間程度続くと報告されています。
研究によると、メトホルミンを服用してから2.4時間で血中濃度が高くなり、その後3.6時間かけて半分まで効果が消えます。つまり、メトホルミンは6時間程度は効果が持続するのです。
メトホルミンの持続期間を理解しておけば、服薬スケジュールの調整にも役立ちます。
メトホルミンの服用に必要な食事量について
メトホルミンによるダイエットの際は、正しい服用方法を理解するだけでなく、正しく食事を取るのも重要です。
下記では、メトホルミンを服用する際に意識したい食事量について具体的に解説します。
「消費カロリー≧摂取カロリー」を意識する
メトホルミンを服用する際の食事量として、「消費カロリー≧摂取カロリー」になるように意識しましょう。
消費カロリーは、身体の機能の維持や運動により失われるエネルギーのカロリーです。一方、摂取カロリーは食事から得るエネルギーのカロリーを指します。
ダイエット中に健康的な食事量を維持するには、消費カロリーより摂取カロリーが下回ることが重要です。
しかし、消費カロリーより摂取カロリーを大幅に減らしてしまうと、筋肉が減って痩せにくい身体になる可能性があります。そのため、最低でも基礎代謝量分のエネルギー摂取が大切です。
栄養バランスを考慮して食事する
栄養バランスを意識した食事も重要です。食事バランスは、三大栄養素が「炭水化物:タンパク質:脂質=5:2:3」になるように心がけましょう。
食事バランスガイドによると、毎日食事を主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物に分けてバランスよく摂取することが重要だとされています。
また、毎日朝・昼・夕の3食しっかり摂取するのも大切です。1日2食では、カロリーが足りない可能性があるため注意が必要です。
メトホルミン服用の際に避けるべき食品
メトホルミンを服用する際は、避けるべき食品があります。具体的な例は以下のとおりです。
・アルコール
・まいたけ
・たらこ
・インスタントコーヒー
・らっかせい
・マグロ
・カツオ
・鯖
・レバー
ニコチン酸(ナイアシン)を多く含む食品は、メトホルミンの効果を弱める可能性があるため、避ける必要があります。
さらに、アルコールの摂取は、乳酸アシドーシスを引き起こす可能性が高まります。
メトホルミンの効果を維持し、副作用を避けるためにも、避けるべき食品の事前確認が重要です。
メトホルミンを服用する際の注意点
メトホルミンを服用する際は、4つの注意点があります。
・体調が悪い時は服用しない
・飲み合わせが悪い薬を理解する
・服用できない人がいる
・CT検査の際は約3日は休薬する
メトホルミンの効果を得るためにも、事前に注意点を確認しておきましょう。
①体調が悪い時は服用しない
体調が悪い時は、メトホルミンを服用しないように注意しましょう。
体調不良により食事や水分をしっかり補給できない状態でメトホルミンを服用すると、低血糖や乳酸アシドーシスなどの重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
また、血糖値が安定している状態でも、体調不良時は血糖値コントロールが難しく、副作用が出やすいです。
メトホルミンを安全に服用するためにも、体調を確認し、食事と水分補給が十分な状態での服用が重要です。
②飲み合わせが悪い薬を理解する
メトホルミンは飲み合わせの悪い薬があるため、他に服用している薬がある場合は注意が必要です。
上記のような飲み合わせが悪い薬を服用すると、重篤な副作用につながる可能性があります。他に病気がある場合は、病状を悪化させるリスクもあるため、医師に相談しながら服用できるかの確認が重要です。
③服用できない人がいる
メトホルミンは、すべての人が服用できる薬ではありません。メトホルミンを服用できない人は以下のとおりです。
・過去に乳酸アシドーシスになった方
・重度の腎機能障害または透析患者重度の肝機能障害がある方
・心血管系、肺機能に障害がある方
・脱水や脱水症状の可能性がある下痢、嘔吐などの胃腸症状がある方
・アルコール依存症の方
・利尿作用がある薬を服用している方
・妊婦または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
・メトホルミンの成分やビグアナイド系薬剤の成分に過敏症の既往歴がある方
また、日本ケミファ株式会社の「日本薬局方 メトホルミン塩酸塩錠」によると、妊娠中のメトホルミンの服用は、動物実験により催奇形性作用が報告されています。授乳中の方も、母乳にメトホルミンの成分移行が認められているため、服用しないでください。
メトホルミンを服用してもいいかわからない方は、必ず医師に相談したうえで処方してもらいましょう。
④CT検査の際は約3日は休薬する
CT検査の予定がある際は、メトホルミンの服用を約3日は休薬してください。
CT検査では腎機能を低下させる作用があるヨード造影剤を使用するため、メトホルミンを服用してしまうと乳酸アシドーシスを発症する可能性があります。
そのため、当日と検査後28時間は服用を避けることが望ましいとされています。服用を避けるべき期間は医療機関により異なるため、事前に医師に相談してください。
メトホルミンを食事しない時に服用する際のよくある質問
最後に、メトホルミンを食事しない時に服用する際のよくある質問をまとめました。
・メトホルミンは次の服用まで何時間あけるのがいいですか?
・メトホルミンの服用を忘れたらどうすればいいですか?
以下では、各質問を解説します。
Q1. メトホルミンは次の服用まで何時間あけるのがいいですか?
メトホルミンは、1日3回服用の場合は次回の服用まで4時間以上、2回の場合は5時間以上、1回の場合は8時間以上間隔をあけてください。
基本的に食後に服用すれば、胃への刺激も軽減され、効果も感じやすくなります。そのため、医師の指示に従い、規則正しい服用を心がけましょう。
Q2. メトホルミンの服用を忘れたらどうすればいいですか?
メトホルミンの服用を忘れたら、必要に応じて服用してください。
食後30分以内にメトホルミンの服用忘れに気づいた時は予定通り服用し、次の服用時刻に近づいている場合は、1回分飛ばして服用しましょう。
服用し忘れにより2回分をまとめて服用すると、副作用が現れやすくなったり、低血糖を引き起こしたりする可能性があります。
そのため、メトホルミンの服用を忘れたら、状況に応じて適切に対処してください。
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基本的にメトホルミンは空腹時を避け、食直前か食後に服用することが重要です。空腹時に服用すると、すでに下がっている血糖値をさらに下げて、低血糖を引き起こすリスクを高めます。
そのため、メトホルミンの副作用を避けて効果を得るためにも、医師の指示通りに服用することが重要です。
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