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メトホルミンとフォシーガは併用できる?薬剤の特徴や選び方を解説

メトホルミンとフォシーガは、どちらもダイエット目的で服用されることがあるものの、「メトホルミンとフォシーガは併用できるのか?」と判断に迷う方も多いでしょう。 今回は血糖値を下げる効果が期待できるメトホルミンと、SGLT2阻害薬の一種であるフォシーガの併用について解説します。 さらに、一緒に検討されることが多いリベルサスやゼニガルの情報もまとめているので、メディカルダイエットを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

メトホルミンとフォシーガの併用は注意が必要

メトホルミンとフォシーガを併用した場合、ダイエット効果は高まると考えられます。

なぜなら、メトホルミンは血糖値を下げる働きがあり、フォシーガは糖を排出する役割を持っているからです。

一方で、体内の糖が急激に減ることによる「低血糖」状態に陥る恐れがあるため、併用時は注意が必要です。

もし低血糖の症状が出たら、糖を補給することで改善します。具体的には「ブドウ糖を含むドリンクを飲む」「アメやチョコレートなどを食べる」などが挙げられます。

メトホルミンやフォシーガの飲み方について詳しく知りたい方は、クリニックで医師に相談するのがおすすめです。

メトホルミン・フォシーガ・リベルサスの併用は可能?

前述のとおり、メトホルミンとフォシーガの併用は可能です。

これらの薬剤と一緒に検討されることが多い「リベルサス」の注意点については、以下のとおりです。

【メトホルミンとリベルサスの組み合わせ】

メトホルミンとリベルサスは併用可能です。ダイエットに相乗効果が期待できるものの、低血糖症状には注意しましょう。

【フォシーガとリベルサスの組み合わせ】

フォシーガとリベルサスは併用可能です。どちらも血糖値を上がりにくくする効果があるので、ダイエットへの相乗効果は期待できます。この組み合わせの場合も、低血糖症状には注意しましょう。

基本的に、メトホルミンは多くのGLP-1薬剤※と組み合わせることが可能です。
※GLP-1薬剤…インスリン分泌を助け、血糖値を下げる作用を持つ薬のこと。

しかし、個人の体質により合わないこともあるため、違和感を覚えた場合はクリニックに相談しましょう。

GLP-1ダイエットで注目される薬のそれぞれの特徴

ここでは、それぞれの薬剤の特徴を解説します。

・メトホルミンの特徴
・フォシーガの特徴
・リベルサスの特徴
・ゼニカルの特徴

GLP-1ダイエットで注目される薬のそれぞれの特徴

なお、メトホルミンについての相談や処方をすぐに希望する方は、便利なオンライン診療をご利用ください。

メトホルミンの特徴

メトホルミンは主に、2型糖尿病患者の血糖コントロールに広く用いられる薬剤です。インスリン感受性を高めることで、血糖値を安定させる働きがあります。

血糖値が改善されることで自然と食欲が減少し、過食を防ぐ効果も期待できることから、ダイエット目的で服用する人も増えています。

さらに腸内環境への影響も報告されており、多種多様な細菌の集まりである腸内細菌叢のバランスを改善し、代謝機能を向上させる可能性が示唆されています。

これらの作用は糖尿病だけでなく、肥満や非アルコール性脂肪肝疾患など、現代人に多い生活習慣病の改善にも貢献することが期待されています。

フォシーガの特徴

フォシーガは、腎臓で再吸収されるはずの糖を尿中に排泄することで、血糖値を効果的に下げる作用を持ちます。

このメカニズムによって、食事で摂取した余分な糖分を体内に蓄積させずに排出できるため、体重減少につながるといわれています。

さらに慢性腎臓病への効果があることも検証されており、腎機能の悪化を遅らせたり心不全のリスクが軽減できたりする点も、フォシーガの特徴です。

なお、フォシーガは、SGLT2阻害剤という種類の糖尿病薬として世界で初めて承認された薬剤です。

数多くの臨床試験の結果から、フォシーガの安全性と有効性が確認され、世界中で広く使用されています

リベルサスの特徴

リベルサスは、2型糖尿病の治療薬の一種で「GLP-1受容体作動薬」という種類の薬剤です。

リベルサスを服用すると血糖値をコントロールできるため、過度な食欲を抑える効果が期待できます。

さらに、内臓脂肪を燃焼させたり基礎代謝を上げたりする働きも報告されており、体重減少に対しての効果が期待できます。

メトホルミンとリベルサスの併用については、以下の記事も参考にしてみてください。

メトホルミンとリベルサスは併用できる?ダイエット効果や副作用について解説

ゼニカルの特徴

ゼニカルは食事で摂った脂肪の吸収を抑制することで、体重減少を促す薬剤です。

ゼニカルの有効成分であるオルリスタットが、脂肪を分解するリパーゼ※の働きを阻害することで、脂肪が体内に吸収されるのを防ぎます。
※リパーゼ:膵臓で作られる消化酵素のこと

分解された脂肪は体内に吸収しやすいため、あえて分解を遅らせた状態で、便とともに体外に排出することで太りにくい状態が作れるのです。

もともとは、肥満や生活習慣病の治療薬として開発されましたが、その効果からダイエット目的で利用されることも増えています。

メトホルミンとゼニカルの併用に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。

ゼニカルとメトホルミンは併用できる?ダイエット効果について徹底解説

GLP-1ダイエット薬の選び方

GLP-1ダイエットの薬剤はさまざまな種類があるので「どのように選べばいいのだろう」と、迷われる方もいるでしょう。

選び方に迷った際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

・価格で選ぶ
・即効性で選ぶ

専門家に相談したい方は、自宅で受けられるオンライン診療をぜひご利用ください。

価格で選ぶ

メディカルダイエットを開始する際は、どのくらいコストがかかるか把握しておくことが大切です。

以下はそれぞれの薬剤の目安価格です。

GLP-1ダイエット薬の目安価格

いくら効果があっても、高額で継続できないとせっかくの成果が無駄になってしまうこともあります。

メトホルミンは他の薬剤に比べて安価なため、手軽に取り入れやすいでしょう。

即効性で選ぶ

それぞれの薬剤は、効果が出るまでの期間が異なります。

以下は、ダイエット効果を感じられるまでの目安期間です。

GLP-1ダイエット薬でダイエット効果を感じられるまでの目安期間

いずれの薬剤であっても、ある程度継続して使用することが前提です。

「効いていないかも」とすぐに判断せず、少なくとも目安期間は継続して服用してみましょう。

メトホルミンとフォシーガは結局どっちがいいの?

比較検討しても決めきれない場合「結局どっちがいいの?」と、思われるかもしれません。

結論として、どちらが良いかは、使う人の目的や体質によります。

同じ薬剤であっても、万人に同じ効果が出るわけではないので、どれが良いと優劣をつけることは難しいでしょう。

多くのクリニックでは、お試しで1か月分から購入できるので、実際に服用してから決めるのもおすすめです。

メトホルミンを試してみたい方は、すぐに処方が可能なオンラインクリニックをご利用ください。

メトホルミンやフォシーガを服用しても痩せない理由

メトホルミンやフォシーガを一定期間、服用していても痩せない場合、以下の理由が考えられます。

・カロリーの摂取量が多いから
・正しく服用できていないから
・運動不足だから

正しい服用方法について確認したい方は、オンライン診療をぜひご利用ください。

カロリーの摂取量が多いから

メトホルミンやフォシーガは、食べたもののカロリーをゼロにする「魔法の薬」というわけではありません

人間の身体は、血糖値が上がると急な空腹を感じることがあります。薬剤の服用によって血糖値を安定化させることで、暴飲暴食を防げるようになります。

これらの作用によって自然と食欲が減れば、結果として体重が落ちることが期待できるのです。

しかし薬を服用しているからといって、今まで以上にカロリーを摂取してしまえば、痩せないのは当然です。

薬剤の服用と合わせて、食生活の見直しも行うと良いでしょう。

正しく服用できていないから

どの薬剤であっても、定められた用法用量を守らなければ、思ったような効果はでません。

すぐに効果を感じられないと思っても、自己判断で飲む量を変えることはせず、決められた量を守りましょう。

医師や薬剤師の説明をよく聞いて、飲み方をしっかり理解したうえで使用するようにしてください。

運動不足だから

前述のとおり、メトホルミンやフォシーガは飲むだけで痩せる薬ではありません。

これらの薬剤を飲んでも、まったく運動しないと効果が見られにくくなることもあり得ます。

ダイエットは食事や運動などさまざまな面からアプローチすることが大切なので、薬だけに頼りすぎず、適度な運動も取り入れましょう。

メトホルミンやフォシーガを服用したダイエットの効果は?

ここでは、メトホルミンやフォシーガを服用した際のダイエット効果について解説します。

・メトホルミン服用におけるダイエット効果
・フォシーガ服用におけるダイエット効果

メディカルダイエットを始めたい方は、医師に相談してみましょう。

メトホルミン服用におけるダイエット効果

神戸大学大学院による研究で、メトホルミンが血糖値を下げるだけでなく、体重減少にも効果があることが明らかになりました。

この研究は、肥満の患者にメトホルミンを6か月間服用してもらい、その前後で体格指数(BMI)を比較したものです。

その結果、メトホルミンを服用したグループでは、平均でBMIが1.01低下することが確認されました。これは、身長168cmの人で考えると、体重が約96kgから93kgに減少する程度に相当します。

メトホルミンは主に血糖値を下げるために使用される薬ですが、今回の研究結果から体重減少効果も期待できることが示唆されました。

フォシーガ服用におけるダイエット効果

フォシーガを服用すると、1日に200~400キロカロリーの糖質を尿から出してくれるといわれています。

フォシーガを服用しつつ、運動や食事管理などのダイエットを進めることで、1か月の服用で1~2kg程度の体重減少が見込めるでしょう。

ただし現時点で、フォシーガのダイエット効果に関する公的なエビデンスは公開されていません。

メトホルミンやフォシーガは特徴を理解したうえで服用しよう

メトホルミンとフォシーガは、一緒に服用することで相乗効果が期待できます。

ダイエット効果をより高めたい方は、薬剤の併用を検討してみるのもおすすめです。

SGLT2阻害薬と併用できるメトホルミンは、オンライン診療で処方してもらうことが可能です。

費用も明瞭で、250mg 30日分(60錠)のメトホルミンは初月3,980円(税込)、2か月目以降4.980円(税込)で購入できます(定期便の場合)。

メディカルダイエットの薬剤のなかでは比較的安価なため、初めてトライする方でも取り入れやすいでしょう。

オンライン診療は24時間365日予約できるので、興味をお持ちの方はぜひ一度「キレイレポ」にご相談ください。

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