メトホルミンの飲み方は?いつ飲む?ダイエットするための服用方法を解説!
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メトホルミンの飲み方は?いつ飲む?ダイエットするための服用方法を解説!

メトホルミンは2型糖尿病治療薬ですが、近年ではメディカルダイエットとしても注目されています。 そこで、「メトホルミンの正しい飲み方がわからない」「メトホルミンをいつ飲むのが効果的か知りたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。 本記事では、メトホルミンの飲み方について解説します。成分量別の飲み方や注意点についても解説しているため、安全に服用して効果を得たい方はぜひ参考にしてみてください。

メトホルミンの内服効果

メトホルミンは2型糖尿病の薬です。1959年からフランスで糖尿病治療薬として承認され、日本では1961年に承認されています。

肝臓での糖の生成を抑制したり、筋肉での糖利用を促したりして血糖値を低下させる働きがあります。したがって、基本的に2型糖尿病の治療や耐糖能異常、インスリン抵抗性のいずれかの治療で使用される薬です。

しかし、National Institutes of Health(NIH)によると、メトホルミンの服用により体重減少とウエストの変化がみられたと報告されています。そのため、近年では肥満治療としてもメトホルミンが活躍しています。

利用者の声
利用者の声

1ヶ月くらい経った時、体重が少し減っているのに気づきました。特別なことはしていなくて、普段通り食事に気をつけ、軽く運動をしていただけでしたが、メトホルミンのおかげで食欲がコントロールされ、無理なく体重が減った感じがしました。

【成分量別】メトホルミンの飲み方について

メトホルミンの服用方法は、目的により異なります。そのため、メトホルミンを服用する際は、目的に合った方法で正しく服用しなければいけません。

下記では、成分量別でメトホルミンの飲み方を解説します。

250mgのメトホルミン:ダイエット目的の飲み方

ダイエット目的でメトホルミンを服用する際は、1回250mg〜750mgを1日2〜3回服用します。

最初の1ヶ月は1錠250mgで服用しますが、1ヶ月すぎれば500mgに増量することもあります。しかし、体調により服用量の変更がない場合もあるため、自己判断での用量変更は避けてください。

とくに、吐き気や下痢などの症状が現れた場合は、すぐに医師に相談しましょう。

メトホルミンを服用する際は、安全を確保するために必ず医師の指示に従うことが重要です。

利用者の声
利用者の声

私は朝と夕方に250mgの服用でしたが、便秘が解消しました。間食やご飯は異常なくらい食べており、炭水化物を減らすことに以前はとても苦労していたのですが、服用してから食後はあまりお腹が好かないので自然と間食も減り、体重は1ヶ月で2キロ減り、少し運動したのも手伝ってか、3ヶ月で5キロも落ちました

500mgのメトホルミン:不妊治療目的の飲み方

メトホルミンは、不妊治療の一環である多嚢胞性卵巣症候群の治療目的で処方されるケースもあります。多嚢胞性卵巣症候群は、世界保健機関(WHO)の性機能障害のグループⅡに分類され、排卵障害は不妊症の原因です。

しかし、メトホルミンは国際的なガイドラインや国内ガイドラインによると、一般不妊症における排卵誘発の際に他の排卵誘発薬との併用投与が推奨されています。

不妊治療の目的でメトホルミンを服用する場合、250mg〜500mgを1日1回服用します。ただし、人により適した服用方法は異なるため、必ず医師の指導を受けましょう。

750mgのメトホルミン:2型糖尿病治療目的の飲み方

2型糖尿病治療の場合、1日1.5錠〜3錠(750mg〜1,500mg)を1日に2〜3回に分けて服用します。10歳以上の小児は、1日1〜3錠(500mg〜1,500mg)を1日2〜3回に分けての服用が一般的です。

成人は1日の最大服用量が4.5錠(2,250mg)、10歳以上の小児では4錠(2,000mg)とされています。1度に2回分服用すると副作用が出やすいため、用量を守って服用しましょう。

誤って多く服用した場合は、医師や薬剤師に早急に相談してください。

1,000mgのメトホルミン:アンチエイジング目的の飲み方

メトホルミンは、腸での糖分吸収の抑制と筋肉で糖利用を促進し、若返り効果や美肌効果、食欲抑制効果、健康効果などが期待できます。

アンチエイジング目的でメトホルミンを服用する場合、一般的には1回500mgを1日2回服用します。ただし、副作用のリスクを抑えるために、最初は1回250mgの低用量から始めることが一般的です。

アンチエイジングの効果を安定させるには、服薬間隔を12時間に保って服用してください。

メトホルミンとフォシーガを併用する飲み方

フォシーガは糖尿病、心不全、腎不全に使用する薬で、1日に1回1錠を朝に服用することが推奨されています。

そのため、メトホルミンとフォシーガを併用して服用する場合は、メトホルミンとフォシーガを朝食直前または朝食後に1錠ずつ服用します。昼食後と夕食後はメトホルミンのみ服用してください。

フォシーガは余分な糖質を排出する効果により、メトホルミンと併用すれば大幅な糖質カットを期待できます。

しかし、メトホルミンとフォシーガを併用すると、血糖値が下がりすぎて低血糖の副作用を発症する可能性があるため注意が必要です。

メトホルミンの服用タイミング

メトホルミンは、食直前または食後のタイミングでの服用が適しています。とくに食後に服用すればメトホルミンの吸収スピードが遅くなり、副作用が出にくくなります。

ただし、食後30分以上経過した際は、副作用を避けるためにも、1回分スキップして次のタイミングで服用してください。

また、1回に750mg以上服用すると、消化器症状が出やすくなります。消化器系の服用を避けるにも、1回250mgの朝夕食後の服用から徐々に用量を増やすようにしましょう。

メトホルミンは1日2,250mgまで

メトホルミンは、1日750mg〜1,500mgまでの服用が一般的で、1日最高投与量は2,250mgです。

メトホルミンの一日量が2,250mgを超えると、副作用が出やすく、血糖値を下げすぎて低血糖の副作用を引き起こす可能性があります。

また、下痢、吐き気、食欲不振、消化不良、嘔吐などの消化器症状が発生するリスクも高まります。さらに、重篤な副作用を引き起こすリスクも高まるため、服用量は必ず医師の指示を守りましょう。

安全にメトホルミンを服用するためには、定められた範囲内での使用が重要です。

メトホルミンは1日2回服用する

メトホルミンは1日2〜3回の服用が一般的です。規則正しく服用することで副作用を避けつつ、効果を期待できます。

糖尿病治療薬の服薬コンプライアンスを調べた調査によると、1日の服用回数を3回にした場合は昼の服薬が抜けやすいと報告されていました。昼の服薬率は30%台との結果も出ているため、あえて朝夕食後の2回の服用を指示されることもあります。

空腹時はメトホルミンを服用しない

メトホルミンは、空腹時に服用しないよう注意が必要です。食事をしていないときや栄養不良、脱水しやすいときに服用すると、重大な副作用や低血糖を引き起こす可能性があります。

また、空腹時は血糖値がすでに下がっている状態のため、メトホルミンの服用によりさらに血糖値を下げてしまい、低血糖を起こしやすいです。

さらに、空腹時に服用すると、メトホルミンを吸収するスピードが上がってしまうため、吐き気や腹痛などの消化器症状が出やすくなるケースもあります。安全に使用するためには、食後の服用を心がけましょう。

メトホルミンの効果時間

メトホルミンの効果時間は、6時間程度です。

一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)によると、成人はメトホルミン250mgを空腹時に投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与後約2.4時間で最高値となり、その後3.6時間の半減期で消失します。

つまり、6時間程度はメトホルミンによる効果が持続すると証明されています。

メトホルミンの持続時間を考慮し、医師の指示に従って適切な間隔で服用することが大切です。服用のタイミングにより効果の持続や吸収に差が出る場合もあるため、必ず指示通りに服用してください。

メトホルミンの代表的な副作用

メトホルミンを服用すると副作用を発症する可能性があります。

メトホルミンの主な副作用は以下のとおりです。

・消化器症状(下痢、吐き気、食欲不振、腹痛、嘔吐)
・血液症状(貧血、白血球増加など)
・過敏症(発疹、そう痒)

なかでも、消化器症状の一つである下痢症状は多くの人に現れる副作用です。

メトホルミンの副作用に関する口コミでは、以下のように記載されていました。

利用者の声
利用者の声

ただ、最初は少し副作用があって、胃のムカムカや、たまに下痢っぽくなることがありました。それが心配でしたが、食後に飲むようにしたところ、だいぶ楽になり、その後は体が慣れてきて問題なく続けられるようになりました。

抜粋:かみさん 30代前半 | 女性

メトホルミンを服用すると、稀に以下のような重篤な副作用が現れます。

・乳酸アシドーシス
・低血糖
・肝機能障害
・横紋筋融解症

とくに乳酸アシドーシスは重篤な副作用で、ブドウ糖の生成が抑制されて、乳酸が身体の中に溜まる状態です。初期症状は、下痢や倦怠感、筋肉痛などで、深刻な症状は脱水や低血圧などが挙げられます。

下痢症状は副作用として起こりやすいと思っていても、乳酸アシドーシスの初期症状の可能性もあるため、少しでも身体に異変があれば医師への相談が重要です。

メトホルミンの禁忌

メトホルミンを服用できない方もいるため、注意が必要です。

メトホルミンの服用が禁忌の方は以下のとおりです。


・過去に乳酸アシドーシスを起こしたことがある方

・重度の腎機能障害の方
・重度の肝機能障害の方
・心臓や肺の機能に問題がある方、酸素不足になりやすい方
・脱水症状、または脱水になる可能性がある方
・アルコール依存症の方
・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方
・重い感染症、手術を控えている方、また手術後や大きな怪我をした方
・栄養状態が悪い方、身体が弱っている方、脳下垂体機能不全または副腎機能不全の方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・メトホルミンの成分にアレルギーがある方


腎機能障害患者または肝機能障害患者、高齢者にメトホルミンを投与する場合は、定期的に腎機能や肝機能を確認し、慎重に投与する必要があります

また、一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)によると、動物実験で胎児への成分移行が認められており、催奇形作用が報告されています。そのため、妊娠中の方や妊娠予定の方はメトホルミンの服用は避けてください

メトホルミンの飲み方に関する3つの注意点

メトホルミンを服用する際は、3つの注意点があります。

・メトホルミンとは併用注意の薬がある
・ダイエットによるメトホルミンの使用は自由診療である
・メトホルミンを飲み忘れたときに2回分服用しない

メトホルミンを正しく服用するためにも、事前に注意点を確認しておきましょう。

①メトホルミンとは併用注意の薬がある

メトホルミンには、併用注意の薬があります。

上記のような薬は、メトホルミンとの併用に注意が必要です。

たとえば、メトホルミンとロキソニンの併用も降圧作用を弱め、腎機能に問題がある方では腎機能をさらに悪化させる可能性があります。

薬を新たに服用する際は、必ず医師に相談して安全な併用方法を確認してください。

②ダイエットによるメトホルミンの使用は自由診療である

メトホルミンによる2型糖尿病治療は保険適用ですが、ダイエット目的での処方は自由診療のため注意が必要です。また、メトホルミンは処方箋医薬品のため、ドラッグストアでは購入できません。

ダイエット目的でメトホルミンを処方してもらう場合は、美容クリニックで診察を受ける必要があります。

そのため、メトホルミンの服用を希望する方は、必ず信頼できるクリニックで処方してもらいましょう。

③メトホルミンを飲み忘れたときに2回分服用しない

メトホルミンの服用を忘れた際に、1回で2回分の服用をしてはいけません。

2回分を1度に摂取してしまうと副作用が強く現れたり、血糖値が下がりすぎて低血糖になったりする可能性があります。

そのため、飲み忘れに気づいたら1回分の服用を飛ばし、次のタイミングで1回分服用してください。

メトホルミンの飲み方に関するよくある質問

最後に、メトホルミンの飲み方に関するよくある質問を紹介します。

・メトホルミンはいつ飲む?食後?食前?
・メトホルミンの服用は何時間あける?
・メトホルミンは寝る前に服用してもいいですか?

メトホルミンの服用をご検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. メトホルミンはいつ飲む?食後?食前?

メトホルミンは、食直前(10分以内)か食後の服用が推奨されています。空腹状態はすでに血糖値が下がっている状態のため、メトホルミンを服用すると血糖値が下がりすぎる可能性があります。

そのため、メトホルミンは食直前か食後に服用してください。

Q2. メトホルミンの服用は何時間あける?

メトホルミンを1日3回服用する場合は次回服用まで4時間以上、2回の場合は5時間以上、1回の場合は8時間以上の間隔をあけて服用してください。

基本的にメトホルミンを食後に服用すれば、胃への刺激も少なく、副作用が強く現れる心配もありません。

メトホルミンの服用タイミングは自分で決めず、医師の指示通りに服用してください。

Q3. メトホルミンは寝る前に服用してもいいですか?

日本糖尿病学会・糖尿病治療ガイドでは、就寝前の服用について言及されていません。

しかし、就寝前は空腹の状態である可能性が高く、メトホルミンを服用すれば低血糖を引き起こす可能性が考えられます。そのため、メトホルミンは、食直前か食後に服用してください。

メトホルミンで減量するためには正しい飲み方を理解しよう

ダイエット目的でメトホルミンを飲む際は、250mg錠を1日2回、1回1錠を食後に服用することで適切な効果を得られます。

医師による処方と指導を受ける際は「キレイレポ」のオンラインクリニックがおすすめです。

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