メトホルミンとリベルサスは併用できる？ダイエット効果や副作用について解説

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メトホルミンとリベルサスは、一緒に飲むことが可能です。
併用することで双方の効果を得ることができるため、食欲を抑えて、満腹感を持続させつつ、食事で採った糖は尿と一緒に排出されるようになり、ダイエットをサポートしてくれるでしょう。

ただし、リリベルサスの服用後少なくとも30分間は、飲食や他の薬剤の服用を避ける必要があります。リベルサスと他の薬を同タイミングで併用すると、リベルサスの効果が減少させてしてしまう恐れがあるため、メトホルミンに限らず全ての薬とずらす必要があるのです。

リベルサスは食前に1日1回、メトホルミンは食前または食後に1日2~3回が基本ですので、例えば、以下のようなタイミングで飲むと良いでしょう。

【パターン①】
朝食前：メトホルミン
昼食前：リベルサス
夕食前か後：メトホルミン

【パターン②】
朝食前：リベルサス
昼食前か後：メトホルミン
夕食前か後：メトホルミン

このようにメトホルミンが効きづらい人は、リベルサスを併用することでより減量効果を期待するのも一つの手です。

参考：リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント
東京医科大学茨城医療センター　薬剤部　部長 松本 晃一先生
2021年8月19日　ホテル日航つくばにてインタビュー

メトホルミンは、食欲の抑制効果や便から糖を排出してくれる効果などが期待できます。一方リベルサスは食欲を抑制してくれるのみです。

単一の服用で悩まれている方は、体質・ライフスタイルに応じて使い分けるのがおすすめです。

まずは副作用。メトホルミン・リベルサスの主な副作用は下痢や便秘・吐き気などが挙げられます。ただしリベルサスの服用経験者は、副作用が辛くてやめたという声もちらほらあり、メトホルミンの副作用はリベルサスよりも軽いと言われています。できるだけ副作用を抑えるならメトホルミンが良いでしょう。

次に、飲み方についてです。リベルサスは1日1回の服用で良いですが、水と一緒に飲んだ後は30分間飲み食いしてはいけないため、飲み方が面倒と感じる人もいます。一方、メトホルミンは服用後に飲食可能ですが、1日に2~3回飲む必要があります。

なお、メトホルミンの服用中はお酒がNGです。どうしても飲みたい場合は、朝飲んで、12時間あけて夜に飲めばそこまで副作用を感じることなないでしょうが、何も気にせずお酒を飲みたいならリベルサスがおすすめです。

参考：国立国際医療研究センター糖尿病情報センター

前提としてどのような薬剤であっても、飲む人の体質や生活習慣などによって、得られる効果は異なります。

効果や副作用について疑問や不安がある方は、あらかじめクリニックで相談してから服用しましょう。

メトホルミンの服用が体重減少につながることは、神戸大学大学院による実験によって証明されています。

患者が肥満治療を受ける前後のBMIを比べた結果、メトホルミンの服用を6か月間続けた人のBMIが1.01単位で減少したことが報告されています。

これはつまり身長168cmで体重99kgの方が、96kgになる際の体重変化量と同等の効果です。

メトホルミンの服用によって体感できる症状には、以下のようなものがあります。

・食欲を抑えられる
・糖を体外に排出できる
・腸内環境の改善が期待できる

すぐに体感できないものであっても、継続することで徐々に変化を感じられるようになるでしょう。

メトホルミンを服用すると、筋肉での糖利用促進や肝臓で糖がつくられるのを抑制してくれ、結果的に血糖値を低下させ、減量効果が期待されます。

人間の身体は、血糖値が高い状態だと空腹を感じやすいようにできているため、血糖値が上がらないようにすることは食欲制御に有効だといえます。

抜粋：しゅーさん20代後半 | 男性の口コミ

抜粋：がんちゃん 30代前半｜男性の口コミ

神戸大学の研究によって「メトホルミンを飲むと、腸のなかでブドウ糖が増えてそれが便と一緒に体外に出ていくこと」が判明しました。

血糖値を下げる働きに加え、腸からブドウ糖を排泄するという新たな作用によって、ダイエットにさらに効果的である可能性が出てきています。

参照：神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門「便の中にブドウ糖を出す」という糖尿病治療薬の新しい作用を発見

メトホルミンの服用は腸内細菌に対して良い影響を与えるといわれています。しかし、詳しいメカニズムについては、まだ研究段階のものが多いようです。

腸内環境が良くなることで便秘解消が期待できるので、ダイエット時のお通じに悩んでいる人は効果を感じられるでしょう。

また腸内環境が良好になると、身体の免疫力がアップするメリットもあります。

抜粋：ちひろさん 40代前半｜男性の口コミ

次に、リベルサスによって感じられる主なダイエット効果は以下の3点です。

・血糖値を下げる
・満腹感が持続する
・基礎代謝が上がる

リベルサスは、メトホルミンに比べると効果が見えやすい薬剤といわれているので、比較的わかりやすい変化を感じるかもしれません。

リベルサスはインスリンの分泌を活性化させ、血糖値を下げる効果があります。

前述のとおり、血糖値が下がると空腹を感じにくくなるため「食べたい」という気持ちをコントロールしやすくなる点がメリットです。

結果として食べる回数や量が減り、ダイエットにつながります。

リベルサスを服用すると、胃腸が働くスピードが遅くなります。

これによってお腹のなかに食べ物が長く留まり、満腹感が続くようになるのです。

お腹が減らないことで食べる量が減り、結果として摂取カロリーを抑えられます。

リベルサスには、基礎代謝を高める働きがあります。

リベルサスを服用することで内臓脂肪の燃焼効率が上がり、日常の消費カロリーが増えるでしょう。

基礎代謝を高めておくことで、太りにくい身体になることが期待できます。

ダイエットにうれしい効果を持つメトホルミンとリベルサスですが、それぞれの薬剤には副作用があります。

・メトホルミンの副作用
・リベルサスの副作用

上記の副作用を把握したうえで、正しく服用しましょう。

メトホルミン服用時の主な副作用は以下のとおりです。

・消化器症状（下痢、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐）
・血液症状（貧血、白血球増加など）
・過敏症（発疹、そう痒）

また、まれに以下のような重篤な副作用が現れることがあります。

・乳酸アシドーシス
・低血糖
・肝機能障害
・横紋筋融解症

「乳酸アシドーシス」とは、体内に乳酸が溜まり酸性に傾く状態のことで、下痢や倦怠感から始まり、重篤な状態になると脱水や昏睡を引き起こすおそれがあります。

また低血糖になると気を失ってしまうこともあるため、運転中や歩行中などに症状が出ないよう注意が必要です。

少しでも違和感を覚えたときは、休息するか早めに医師に相談しましょう。

抜粋：がんちゃん 30代前半｜男性の口コミ

抜粋：ちひろさん 40代前半｜男性の口コミ

リベルサスの服用時に見られる副作用には、以下の症状があげられます。

・吐き気、悪心、嘔吐
・下痢、腹痛、便秘
・頭痛、めまい
・腹部不快感、消化不良

とくに多い症状としては吐き気や下痢で、服用した人のうち5％程度にこれらの症状が出ると言われています。

さらに、重篤な症状としては低血糖があり、冷や汗や動機、手の震えなどを感じる人もいるでしょう。

メトホルミンの服用時と同様で、違和感を覚えた際は早めにクリニックを受診してください。

メトホルミンとリベルサスを服用したからといって、何もせずにどんどん体重が落ちるわけではありません。

薬を服用していても、それ以上にカロリーを摂取していれば、痩せるのは難しいでしょう。

2つの薬剤を併用している場合、もしくはどちらかの薬を選んだ場合であっても、用法用量を守らないと効果が出ないこともあります。

また一定期間続けないとダイエット効果が感じられないこともあるので、中長期的な服用を続けることも大切です。

メトホルミンもリベルサスも、適切な使用方法を守ればダイエットに効果を発揮してくれる薬剤です。

1種の薬剤でも効果は感じられますが、複数の薬剤を組み合わせることで、相乗効果を狙うのもよい方法といえるでしょう。

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