「鼠径ヘルニアに関するお悩みがある方は、ぜひ気軽にご相談ください」　麻酔科医の院長を中心としたチーム医療で安全性を確保した日帰り手術を提供｜新橋DAYクリニック：岡村 正之先生

新橋DAYクリニックは、鼠径ヘルニア（脱腸）の日帰り手術を専門とするクリニックです。

総合病院や大学病院で活躍する外科医、麻酔科医、看護師が集まり、全国的にも実施施設が限られた日帰りの腹腔鏡手術を提供しています。

鼠径ヘルニアは、お腹のなかで内臓を支えている筋肉の壁（腹壁）の筋力が弱まり、太ももや下腹部に腸や内臓がはみ出してしまう病気です。腸が脱出することから、脱腸とも呼ばれます。

マイナーな病気に思われがちですが、実は日本における外科手術の実施件数は鼠径ヘルニアがトップです。年間約13～15万人が鼠径ヘルニアの手術を受けています。

乳幼児や中高年の男性が発症しやすい病気ですが、妊娠などをきっかけに罹患する女性もいます。

治療法は手術のみで、自然治癒することはありません。鼠径ヘルニアになると、足の付け根にやわらかいふくらみが生じます。発見したらすぐに受診してくださいね。

鼠径ヘルニアの症状には段階があります。初期の段階では足の付け根にふくらみができるだけで痛みがなく、放置する方も多くいらっしゃいます。

しかし悪化すると、飛び出した腸が元に戻らなくなり、出口で腸が締め付けられて血流が途絶える状態になってしまいます。この状態を嵌頓（かんとん）と呼びます。

嵌頓を放置すると、腸が壊死して内容物が漏れ出し、腹膜炎を引き起こすこともあります。こうなると、歩けなくなるほどの猛烈な痛みや、吐き気、嘔吐などの症状に襲われて、日常生活は困難です。

さらに敗血症を併発すると、血圧が低下してショック状態に陥る可能性もあります。命の危険を引き起こす病気のため、たとえ痛みのない初期段階でも鼠径ヘルニアを見過ごしてはいけません。

当院の治療には腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術を採用しています。

使用するのは、お腹に挿入する腹腔鏡のカメラと、2本の手術用器具です。カメラでヘルニアの状態を把握しながら、医療用のメッシュを用いて腸が飛び出た箇所を修復します。

こちらの治療法はお腹周りの3箇所に5mm程度の切開をするだけで実施できるため、痛みが少なく、術後も早く回復できます。傷は糸で縫い合わせますが、体内に吸収される糸を使用するので、手術後の抜糸は必要ありません。

手術の前には全身麻酔をかけるため、治療中の痛みの心配もご無用ですよ。

鼠径ヘルニアの治療法は複数存在しますが、痛みの少なく回復の早い日帰り手術には、当院で採用する腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術が最適だと考えています。

ただし、こちらの治療法には、部位に応じて使い分けられるほどの腹腔鏡の装置や、大型の滅菌装置が必要です。クリニックの規模だと、ほかの病気の手術器具を揃えながら、このような設備を整えるのは現実的ではありません。

当院は日帰りの鼠径ヘルニア手術に特化しているからこそ、複数もの大型の精密機器を揃えられています。特化することで専門のスタッフも集めやすくなり、設備面でも人材面でも安心・安全な手術をお届けできる体制が整いました。

日帰り手術専用の安全基準を厳守し、明確な帰宅基準を設定するなど、安全面には最大限に気を配っています。

安全管理に関しては麻酔科医である私が指揮を執っています。麻酔科医は手術における安全管理部門といわれるため、院長が麻酔科医であることを理由に当院を選んでくださる患者さんも多くいらっしゃいます。

治療を担当するのも、専門医などの資格をもつようなレベルの高い医師ばかりです。さらに、安全管理や麻酔管理に関する高度な教育を受けた周術期麻酔看護師も在籍しています。

それぞれが専門領域で力を発揮しながら、こまめに連携を取っているため、多角的な観点からリスクをケアできています。診療から術後のケアまで、チーム医療で患者さんの安全を守ります。

ほかの病気の手術を提供していない分、予約は比較的取りやすいはずです。2023年度の手術実績は587件で、現在は週15件程度の手術をおこなっています。

枠が空いていれば、最短で初診でいらした翌日に手術を受けられますよ。海外渡航の予定など、急ぎで治療したい事情がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

日帰り手術の適応に関する明確な基準を設定しており、0.01％でもリスクがあると判断した場合には手術はおこないません。

常用薬や手術歴などの多岐にわたる項目で、麻酔科医・外科医・看護師それぞれの観点からリスクがないかを総合的に評価します。

リスクを見落とさないためにも、診療には時間をかけています。もし当院の日帰り手術が適応ではないと判断した場合は、ほかの病院を紹介するのでご安心ください。

日帰り手術を専門にする以上、メインターゲットは入院する時間が確保できないような働く年代の患者さんになると考えて場所を検討しました。

さまざまな候補地がありましたが、鼠径ヘルニアは中高年の男性がかかりやすい病気であるため、サラリーマンの町である新橋を選びました。

新橋駅は規模が小さくてクリニックまでの道のりがわかりやすいので、全国から患者さんが来るようになったいま、あらためてこの土地に開院して正解だったと感じます。

内装はカジュアルさを重視しました。たくさんの観葉植物に囲まれてリラックスできる環境です。院内には、私が営んでいる家具屋・岡村家具店の商品も多く置いています。

医者として働きながら、10年ほど前に実家の家具屋を継ぎました。家具屋のマーケティングの経験があるので、当院のWebサイトの制作や、広告をつかった集客も、実は私が自らおこなっています。

ただ、当たり前のことですが、家具と医療はまったくの別物です。家具の販売は楽しみながらおこなえますが、医療は絶対にミスをしてはならないという緊張感を常に持たなければなりません。

院長として患者さんのために最善を尽くすべく、いまはクリニックに注力しています。そのため、岡村家具店は現在オンライン販売が専門です。

患者さんにとって、クリニックを受診するハードルが高いことは理解しています。まして鼠径ヘルニアの治療には手術が必要なので、気軽に病院に行こうとは思えないはずです。

それでも、鼠径ヘルニアは命に関わる病気なので放置しないでください。来院するハードルが高い方には、電話でのご相談も受け付けています。

日中のスタッフ数が多いため、いただいたお電話には早めに応答できるはずです。お困りの症状がある方も、ヘルニアかどうかわからない方も、手術に関する生の声を聞きたい方も、鼠径ヘルニアに関する悩みであれば何でも聞いてくださって構いません。

手術に不安はつきものかと思いますが、当院の安全対策に抜かりはありません。患者さんを第一に考えて真心を込めた診療をお届けするので、鼠径ヘルニアのお悩みをお持ちの方はぜひご来院ください。