
「その人らしい魅力を大切に、自然な美しさへ」保険診療から自由診療まで幅広く対応。地域の方々のお悩みに寄り添うクリニック|ちなつスキンクリニック:松本 千夏 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー



ちなつスキンクリニックのコンセプトを教えてください。

肌のお悩みを抱えた地域の方々に、気軽にご来院いただけるクリニックをコンセプトにしています。
私自身が世田谷で生まれ育ったこともあり、当院をこの地に開院いたしました。 近隣にお住まいの方々は「美容医療に興味はあるけれど、表参道や銀座のクリニックへ行くのはハードルが高い」と感じている方も少なくない印象です。そうした方にも気軽にご来院いただけるクリニックであることを大切にしています。
患者さまの「きれいになりたい」「悩みを相談したい」といった思いに寄り添い、保険診療だけでなく、自由診療も選択肢の一つとしてご提案できるクリニックとして、皆さまをサポートできる体制を整えています。

ヒアルロン酸注入は、どのようなお悩みに適した施術ですか?

加齢による頬コケやほうれい線の深いシワから、顎が元々小さい方への輪郭形成といったお悩みに適しています。
ヒアルロン酸は、もともと体内に存在するゼリー状の成分で、膝の関節部分のクッションなどにも使用されます。美容医療で使用するヒアルロン酸製剤には硬さの違いがあり、注入する部位や目的によって使い分けています。
一般的には、加齢による頬のコケやこめかみのボリューム減少、ほうれい線の深いシワ、また顎の小ささが気になる方への輪郭形成などでよく用いられます。柔らかいタイプのヒアルロン酸は、皮膚の中に少量ずつ注入して水分量を保ちやすくする“肌育注射”といった方法で使用されることもあり、製剤の特性に応じて幅広い悩みにアプローチできます。
当院では、厚生労働省に承認されているアラガン社のヒアルロン酸製品「ジュビダームビスタ®」シリーズを採用しています。自然な仕上がりを目指しながら、一人ひとりに合った方法をご提案しております。

注入方法やデザイン面でこだわっていることはありますか?

できる限りナチュラルな仕上がりを目指しています。
ドクターや患者さまによって美しさの基準は異なりますが、私はできるだけ自然な仕上がりを重視しています。その方が本来持っている魅力を引き出せるよう、ヒアルロン酸でサポートし、「何をしたのか分からないけれど自然と印象が整っている」と感じていただけるような仕上がりを目指しています。
注入の際は、一度に入れるのではなく、少量ずつお顔全体のバランスを確認しながら進めています。初めての方は不安を抱きやすいため、痛みの有無などを定期的にお声がけし、リラックスして受けていただけるよう配慮しています。

不自然にならない、ナチュラルな仕上がりにするためにどのようなポイントを見て仕上げていますか?

本人のお悩みの原因を探ったうえで顔全体のバランスを考えて施術しています。
患者さまの中には「ほうれい線が気になることで老けて見える」というお悩みをお持ちの方も少なくありません。しかし、ご希望の箇所だけにヒアルロン酸を注入すると、お顔全体のバランスが不自然に見えてしまう可能性もあります。そのため、まずは皮膚や骨格の状態を医師の目で確認し、お悩みの原因を丁寧に探ることを重視しています。そのうえで治療方針をお伝えし、ご理解・ご納得いただいた後に施術へと進みます。
特に、ほうれい線の深いシワや口横のマリオネットラインに関するご相談をよくいただきます。原因を見極めたうえで丁寧にカウンセリングを行い、「理想の印象に近づくにはこのような方法があります」といった形で方向性をご提案しています。お悩みに合わせた施術を選択いただけるよう、常に患者さまと一緒に考える姿勢を大切にしています。
顔全体のバランスを考慮した“オーダーメイドボトックス”


ボトックス治療で人気の施術部位について教えてください。

眉間のシワへの施術を希望される患者さまが多くいらっしゃいます。
当院は40〜60代の患者さまが多く、その中でも眉間のシワへのボトックス注入を希望される方がよくいらっしゃいます。寝ている間に無意識に力が入ってしまい、周囲から「不機嫌そうに見える」と言われることが気になるというお声も多い印象です。こうした表情ジワに加え、エラやフェイスライン、口角のほか、肩こりやふくらはぎといったお体のお悩みにも適応とされる場合があります。
ボトックス注入は、眉間に力が入る癖を和らげることで、シワが深くなるのを予防する目的で用いられることがあります。ただし、無表情のときにも刻まれているシワなど、ボトックス単独では十分な改善が見込めない場合もありますので、他の施術を組み合わせるご提案をすることもあります。

ボトックス治療で工夫していることはありますか?

左右差や副作用を考慮し、はじめは少ない量から注入しています。
ボトックス初心者の方だけでなく定期的に受けている方も、当院で初めて施術される場合には少量からの注入を基本としています。ボトックスは効果の出方に個人差があるため、はじめから多量を注入してしまうと、思わぬ反応が生じた際に調整が難しくなることがあるためです。
また、施術後に「もう少し効果を実感したい」と感じる方には、一定期間内に追加の調整を行えるリタッチ保証の仕組みを導入しています。まずは控えめな量から始めることで、左右差や表情への影響を確認しながら進められるため、患者さまに安心して受けていただけるよう配慮しています。

どのくらいの頻度での注入が適していますか?

個人差はありますが、年に2〜4回の注入を目安としてお伝えしています。
当院では、次の施術までに最低でも3ヵ月は空けていただくようお願いしています。効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には一度の施術で3ヵ月から半年ほど持続するといわれています。そのため、年に2〜4回程度を目安としてご案内しています。
ただし、ボトックスを過度に頻繁に注入すると、抗体ができて効果が弱まる可能性があるとされています。効果が徐々に薄れてきて、お悩みがまた気になると感じ始めた頃に再度施術を受けられる方が多く、そのタイミングを一つの目安としてお伝えしています。

ボトックス施術におけるこだわりやポイントはありますか?

患者さまの顔全体のバランスを考慮して注入箇所や注入量を調整する“オーダーメイドボトックス”をおこなっています。
当院では「オーダーメイドボトックス」というメニューを設けており、最大50単位まで全顔に注入いただけます。患者さま一人ひとりのお顔の筋肉や表情の特徴を拝見し、部位や量を細かく調整しながら注入しています。無理に多くの量を入れるのではなく、バランスを見ながら少しずつ調整することで、自然な仕上がりを目指しています。
また、患者さまが気にされている部位以外にも、表情の癖によって将来的にシワが目立ちやすくなる箇所が見つかることがあります。その場合には医師の視点から追加の注入をご提案し、内容をしっかりご説明した上で、ご納得いただけた場合のみ施術に取り入れています。このように対話を大切にしながら、一人ひとりに合わせたボトックス治療を行っています。

以下の症例について教えてください。

頬とほうれい線へのヒアルロン酸注入と、顎へのボトックス注入で自然な若々しい印象になりました。

こちらは40代前半の女性の方で、ほうれい線と顔全体のたるみについてご相談いただきました。その際に行ったのが、頬とほうれい線へのヒアルロン酸注入と、顎へのボトックス注入です。顎に力が入りやすい癖が見られたため、顎の筋肉の緊張を和らげる目的でボトックスをご提案しました。
治療内容としては、頬のこけている部分の上方にある靭帯を支える位置と頬こけ部分へボリューマを約3mL、ほうれい線のシワ部分へボリフトを約1mL注入しました。顎にはボトックスを注入し、筋肉の働きを和らげることでフェイスラインがすっきりと見えるよう工夫しました。結果として、患者さまからは自然な変化を感じていただけたと伺っています。
ダウンタイムについては、ほとんど目立つ経過はありませんでしたが、ヒアルロン酸注入では部位によっては内出血や腫れが出る場合もあり、1〜2週間程度続くこともあります。特に唇は粘膜が薄いため、腫れが出やすい傾向があります。ボトックスでは大きなダウンタイムは少ないとされますが、軽度の内出血が出る場合があります。
費用の目安として、この方は総額で約30万円ほどでした。ヒアルロン酸注入は一度の費用が大きくなることもありますが、比較的持続期間が長く、気になる部位にピンポイントで行える点がメリットだと感じています。
長年ニキビに悩んだ経験があるからこそ多くの患者さまを助けたい


皮膚科医を目指したきっかけや理由について教えてください。

私自身もニキビに悩んだ経験があり、信頼できる皮膚科医の先生に出会ったことがきっかけで皮膚科医を志しました。
私自身、中学生の頃から長くニキビに悩んでいました。思春期には顔全体にできてしまったニキビを隠すためにコンシーラーを使い、その刺激でさらに肌が荒れてしまうなど、つらい経験をしたこともあります。改善を求めて市販薬を試したり、通える範囲のクリニックにいくつも通ったりしましたが、その中で信頼できる先生と出会えたことが大きな転機となりました。
このような経験から、同じように皮膚や見た目のお悩みを抱えている方の力になりたいと思い、皮膚科医を志しました。研修医終了後は大学病院の救急部で全身管理を学び、その後は皮膚科専門医として手術やアトピー性皮膚炎、乾癬、円形脱毛症など幅広い診療に携わりました。さらに美容皮膚科クリニックでも8年間経験を積み、皮膚疾患の治療から美容医療まで幅広い分野に取り組んできました。

これまでの経歴の中で今の診療に役立っていることはありますか?

手術も経験してきたので、具体的な皮膚の構造を理解していることは今の診療に役に立っています。
皮膚の手術や病理診断を経験したことで、皮膚を自分の目で観察し構造を理解できるようになったことは今の診療に大きく役立っています。多くの患者さまの皮膚を拝見してきた経験から、ヒアルロン酸やボトックスなどの施術をおこなう際にも「どの層に注入しているのか」を意識しながら進められる点は、自分の強みの一つだと感じています。
こうした経験を基盤に、患者さまとのコミュニケーションを大切にしています。まずはお悩みを丁寧に伺い、医師としての視点から治療の選択肢をお伝えします。その上で、ご理解とご納得をいただいてから施術へ進めるように心掛けています。常に患者さまと同じ目線で向き合い、不安や疑問をできる限り解消できるよう努めています。

来院を検討している方へメッセージをお願いします。

皮膚疾患全般の治療とともに、美容皮膚科医としてもオーダーメイドの治療に取り組んでいます。些細なお悩みもお気軽にご相談ください。
これまでの経験を生かし、皮膚科専門医として皮膚疾患全般の治療に取り組むとともに、美容皮膚科の分野でも患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を大切にしています。注入治療やたるみ治療なども含め、まずはお悩みを丁寧に伺いながら、医師としての視点で選択肢をご提案し、患者さまと一緒に考えていくことを心掛けています。
開院からまだ1年に満たないクリニックですが、日々の診療で学んだことを大切に積み重ね、今ある治療を精一杯ご提供することを大切にしています。どのようなお悩みでもお気軽にご相談いただければ幸いです。



