
患者さんが「噛める生活」を取り戻せる治療を 骨造成法にも対応!約40年の治療経験を誇る医師によるインプラント治療|七里KT歯科・矯正歯科:林 浩一先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー



七里KT歯科・矯正歯科とはどんなクリニックですか?

バリアフリーでどのような方でも通いやすく、一般診療から自費診療まで幅広く対応している歯科医院です。
当院では、むし歯・歯周病治療のような一般診療から、矯正治療、インプラント、ホワイトニングまで、幅広い治療に対応しています。
私たちの診療方針は「低侵襲な治療」です。患者さんが生涯を通してご自分の歯で生活できるように、なるべく天然歯を削らない・抜かない治療を心がけています。
院内はバリアフリー構造なので、足腰が弱い方や、車椅子・ベビーカーをご利用の方でも安心してご来院いただけます。通院が困難な方には訪問歯科診療にも対応します。多くの方に快適に通っていただき、口腔の健康を長期的にサポートできるような歯科医院を目指しています。

七里KT歯科・矯正歯科の強みは何ですか?

院内に歯科技工所を完備しており、比較的短い期間で精度の高い詰め物や被せ物を製作できるところです。
当院の大きな強みは、院内に歯科技工所を完備していることです。歯科治療で用いる詰め物や被せ物、入れ歯や矯正装置などの技工物を、院内で製作したり修理したりできます。
歯科技工士が常駐しているため、製作の際は素材の選定から患者さんのご希望の共有、治療の進行状況の管理まで、歯科医師と歯科技工士が密に連携しながら進めています。採取したデータを送付する工程を飛ばしてすぐに製作を開始できるため、治療期間が短縮できる場合もあります。
場合によっては、歯科技工士が直接患者さんのお口を診ることもあります。データに加えて実際のお口の状態も確認することで、より再現度の高い技工物を製作する狙いです。歯科医師・歯科技工士・患者さんの三者で密なコミュニケーションを取り、意見交換がおこなえる環境で、ご希望に沿った技工物をご提供できるように努めています。

林先生の得意な治療を教えてください。

インプラント治療は40年近い経験があります。総入れ歯の製作も得意です。
インプラント治療には1986年にスウェーデンに留学したときから取り組んできました。約40年の経歴のなかで多数の症例を扱ってきた経験を活かしながら、さまざまなケースに対応しています。
また、総入れ歯の製作も得意としています。入れ歯はよく「食事がしにくくなるのでは」と懸念されますが、私は噛み心地がよくて長持ちする入れ歯を研究し続けてきました。個人差はありますが、私が製作した総入れ歯を長年使われている患者さんもいらっしゃいます。
近頃は総入れ歯を製作できる歯科医師が減っている傾向にありますが、予算の関係でインプラントができない方でも「噛める生活」を取り戻せるように、これからもクオリティの高い入れ歯の製作は続けたいと考えています。
インプラントで天然歯のような噛み心地を


インプラント治療とはどのような治療ですか?

歯を失った箇所に、天然歯のように食事がしやすい人工歯を装着する治療です。
インプラント治療は、失ってしまった歯の箇所に人工歯を入れる治療です。歯がなくなった部分の骨に、歯の根元となる人工歯根を埋め込み、その上から人工歯となる被せ物を装着させます。
インプラントは、天然歯のように食事がしやすく、特別なメンテナンスが不要で長持ちするのが特徴です。自由診療なので費用はかかりますが、お口の健康を長く保ちたい方にはおすすめできる治療です。

インプラント治療のメリットをブリッジ治療と比較して教えてください。

インプラント治療ではほかの歯を傷つける必要がなく、歯が残っていない患者さんにも対応できます。
インプラントと同じく、失った歯の治療法として挙げられるのがブリッジ治療です。ブリッジ治療は、失った歯の両隣にある歯を柱として、橋を架けるように人工歯を間に入れる治療です。
ブリッジ治療は保険適用のためインプラントより費用は抑えられますが、歯を柱として使う治療なので、欠損部の両側に歯が残っていないと治療できません。また、支えとなる歯を削って金属をかけるため、健康な歯を傷つけるデメリットがあります。
しかしインプラント治療であれば、すでに総入れ歯で生活をしていて歯が残っていない方でも対応できます。骨から歯を再建するため、ほかの健康な歯を傷つける必要もありません。
骨の不足や予算の都合でインプラントを諦めないで


他院でインプラント治療を断られたのですが、相談できますか?

もちろんです。骨量を増やす手術もできるため、骨が不足していた方もぜひご相談ください。
インプラントに関しては、多数の症例を経験しながら40年近く技術を磨いてきました。そのため、ご相談いただければご希望に沿った治療方法を提案できると思います。
インプラント治療を断られるケースとしてよくあるのが「人工歯根を埋め込むための骨が足りない」という状態です。当院では骨量を増やす骨造成法を提供しているので、現状で骨が不足していても対応できる可能性があります。
たとえばGBR(骨誘導再生法)という方法では、骨が足りない箇所に人工骨や患者さんご自身の骨などの"骨の素"を設置します。そのうえで特殊な膜(メンブレン)を使って骨が再生するためのスペースを確保することで、インプラント手術ができる状態まで骨を再生させられます。

GBRからインプラント治療をする場合はどのくらいの期間がかかりますか?

1回法だと3~4ヵ月程度、2回法だと7ヵ月程度です。
GBRには、骨を作る手術とインプラントの埋め込みを同時におこなう1回法と、骨の再生を待ってからインプラントを埋め込む2回法があります。
1回法の場合は、およそ3~4ヵ月で治療が完了します。2回法の場合、骨を作る手術をしてからインプラントを埋入するまでに約5ヵ月、インプラントが完成するまでにさらに約2ヵ月かかるため、合計で7ヵ月程度が治療期間の目安です。
ただし年齢や体質によって治療のスピードは異なるため、通院いただきながら患者さん一人ひとりに合わせて治療を進めます。

予算が限られているのですが、総入れ歯からインプラントにしたい場合におすすめの方法はありますか?

インプラントとブリッジを組み合わせた治療「オールオン4」なら費用を抑えられるメリットがあります。
予算が限られているなかで、総入れ歯からインプラントにしたいという方には、インプラントとブリッジを組み合わせた治療法「オールオン4(ALL ON 4)」がおすすめです。
オールオン4は、上下顎それぞれに4本のインプラントを埋入し、それを連結することにより全体の歯を作る方法です。12〜14本の歯を4本のインプラントで作ることが可能なため、コストを抑えることができます。
オールオン4では手術直後に仮歯を入れるため、多くの方が手術をしたその日から食事ができる状態になります。仮歯期間を経て完成品の装着にたどりつくまでは3~4ヵ月程度です。

オールオン4の治療の際に重視しているポイントはありますか?

患者さんが納得できる見た目と噛み心地を実現するために、何度も仮歯を調整します。
はじめは「歯が入ればいい」とだけ考えていた患者さんでも、仮歯で過ごしているうちに、見た目や噛み心地に対する具体的な要望が出てくることが多々あります。そのため、健康的な噛み合わせを実現しながらも、患者さんが心から納得できる見た目になるように、仮歯の段階で何度も丁寧に調整を重ねます。
インプラント治療に限らず、どのような治療でも私が最も重視しているのは噛み合わせです。もちろん見た目のご要望にもできる限り応えますが、長期的に健康な状態で歯を使えるようにすることを第一に考えて治療を行っています。
歯に関するお悩みがある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。セカンドオピニオンとしてのご来院も歓迎しています。



