「噛める、外れない、削らない!欠損歯治療の新たな選択肢・ナチュラルD」口元のコンプレックスを解消し、マイナス10歳を目指す審美治療|たなか歯科口腔外科クリニック:田中 亜矢子 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
クリニックのコンセプトを教えてください。
クリニックのコンセプトは「安心・安全・安定」です。審美歯科では「目指せマイナス10歳」を掲げています。
クリニックとしてのコンセプトは「安心・安全・安定」です。口腔外科ではリスクの高い症例も扱っているため、安全管理に力を入れています。
私が担当している審美歯科のコンセプトは「目指せマイナス10歳」。口元のコンプレックスを解消して、その方の自己肯定感を上げるサポートをしたいと考えています。
当院には、むし歯や歯周病、歯の欠損までさまざまなお悩みが寄せられますが、治療を進めていくうちに「審美歯科の治療も受けたい」とご希望される方が多くいらっしゃいます。
たとえば「むし歯を治せればよい」との考えでご来院いただいた方が、「先生と話しているうちに、見た目もきれいにしたくなりました」と希望されるようなパターンです。相談内容以外のお悩みを抱えている方も多いので、「ここは気になっていませんか」などとこちらから声をかけるようにしています。
クリニックの強みを教えてください。
審美歯科と口腔外科の治療を1つのクリニックで受けられることです。
当院の強みは、審美歯科と口腔外科の治療を1つのクリニックで受けられることです。とくに口腔外科には専門医が在籍しているので、粘膜病変や癌の治療など大学病院レベルの治療を受けられます。また、当院で対応しきれない場合でも、他院の専門医を紹介できます。
男性医師と女性医師が在籍しているので、患者さんが診てもらいたい医師を選択できる点も特徴です。幅広いお悩みへの対応やハイレベルな治療が評判で、遠方から来院される方もいらっしゃいます。
審美治療へのこだわりを教えてください。
自然な歯のようなナチュラルな仕上がりにこだわっています。
治療では、自然な歯と見分けがつかないような仕上がりを目指しています。その際のポイントとなるのが、その方がイメージするナチュラルさを理解することです。
ナチュラルな歯と言っても、患者さんによって「少し華やかな印象にしたい」「この女優さんのような歯にしたい」など要望はさまざまです。そのため、カウンセリングで注意深くご希望をお聞きしながら、その方の目指す治療のゴールを探るようにしています。
自分の歯のような装着感。欠損歯治療の新たな選択肢
ナチュラルDはどのような治療器具でしょうか?
コンパクトな部分入れ歯で、自分の歯のような装着感が特徴です。
ナチュラルDは、留め具のない部分入れ歯です。従来のものより、コンパクトで薄いので、装着時の違和感が非常に少ないのが特徴です。そのため自分の歯のような装着感を体感できます。
そのほかにも、しっかり噛める、外れにくい、装着のための抜歯や歯を削る必要がないなどのメリットがあります。そのため装着時の違和感が苦手な方や、引っ掛けるタイプの入れ歯に不快感がある方、歯を削りたくない方におすすめです。
また、普段のお手入れも、通常の入れ歯同様、外して洗うだけなので、大きな負担にはなりません。
当院ではブリッジやインプラントなども提供していますが、若い方を含めナチュラルDの人気は高くなっています。そのため、ナチュラルDは欠損歯治療の新しい選択肢と言えるでしょう。
ナチュラルDを受けるリスクを教えてください。
新たな欠損歯が出た場合に修理や再作成が必要な可能性がある点です。
ナチュラルDは、非常に精密につくられているため、新たに歯が欠損してしまうと、修理や再作成が必要になることがあります。そのため当院では、リスクについて事前に説明し、患者さんの了承を得たうえで治療に進んでいます。
また新たな欠損歯が出ないよう、定期検診を実施しています。定期検診を継続的に受けている方は口内環境がよく、同じナチュラルDを使い続けている方が多い印象です。
定期検診の頻度は月に一度、3カ月〜6カ月に一度など患者さんによってさまざまです。ただ定期検診の頻度が高いほど口内環境がよい傾向があるので、「しっかりと検診を受けよう」と思ってもらえるように、患者さんの意識を高めることも私たちの大事な役目だと思います。
ナチュラルDを導入した背景を教えてください。
多くの方のお悩みを解消できる入れ歯だと感じ、技工士さんと協力して提供を始めました。
私は過去に入れ歯専門のクリニックの院長をしていました。全国の患者さんの入れ歯にまつわるお悩みに触れるなかで「もっとよい入れ歯はないだろうか」と考えるようになりました。
その後、理想的な入れ歯をつくれる技工士さんと知り合い、「よりよい入れ歯を世の中に広めていこう」という思いのもと、ナチュラルDの提供を始めました。ナチュラルDはまだ広く普及していないので、欠損歯に悩む多くの方々に知っていただきたいですね。
自信を持って食事会に行けるように【症例紹介】
この方のお悩みと、治療内容を教えてください。
「一目で入れ歯とわかってしまうのが恥ずかしい」とのご相談でした。欠損歯はナチュラルD、残っている歯はセラミックで治療しました。
この方は60代後半の女性で、従来の留め具で引っ掛けるタイプの部分入れ歯を使用していましたが、「引っ掛ける部分があると、入れ歯とわかってしまい恥ずかしい」とお悩みでした。また治療に際して「残っている歯も全体的にきれいにしたい」「しっかり噛めるようになりたい」とのご希望がありました。
診察したところ、奥歯を含め欠損歯がいくつかあることがわかりました。また残っている歯も、むし歯や詰めものによって、見た目の印象がまばらになっていたのです。
そのため、まずは欠損歯となっている部分をすべてナチュラルDに変えました。そのうえで、残っている歯はセラミック治療を実施しました。
まばらな印象だった見た目が大きく改善され、ご自身の歯のような自然できれいな印象に変わったと思います。ご本人にも好評で、現在は自信を持って食事会を楽しんでいるそうですよ。
生まれ育った地域の方々の健康を、兄妹で支えたい
先生のご経歴を教えてください。
大学病院の医局や歯科医院で経験を積んだあと、口腔外科医の兄とともに当院を開院しました。
大学院で歯学博士を取ったあと、大学病院の医局で数年間勤務しました。その後、複数の歯科医院で勤務し、院長も経験しました。それから、口腔外科医の兄と「自分たちのやりたい医療を提供したい」と考え、大阪の京橋に当院を開院して今に至ります。
京橋は生まれ育った土地なので「地元の方を若返らせたい」「健康でいつまでも元気でいてほしい」との思いで治療に取り組んでいます。地域への感謝とともに、地域のかかりつけ医として医療を提供していきたいです。
カウンセリング時に意識していることを教えてください。
患者さんの求める治療のゴールを一緒に探っていくことです。
カウンセリングでは、その方がどうなりたいのかを十分にお聞きするようにしています。そのうえで、こちらの知識や経験から適切な治療計画やアドバイスをお伝えします。
カウンセリングのなかで、患者さんの希望が「とりあえず治せればよい」から「もっとよくしたい」へと変化していくこともあります。そのような患者さんに会うたび、「診察が口内の健康を維持するモチベーションになればよいな」と感じています。
今後力を入れていきたいことを教えてください。
ナチュラルDの普及と口元の機能訓練です。
今後もナチュラルDの普及に力を入れていきたいと考えています。また、口元の老化を防ぐための機能訓練なども実施していきたいです。
老化によって飲み込む筋肉が衰えると、誤嚥のリスクが高まり、誤嚥性肺炎などの重大な疾患を引き起こす恐れがあります。また口内の機能が低下すると認知症にもつながります。治療を通じて口内の健康を守り、多くの方の人生をより充実したものにするサポートをしていきたいですね。
どのような悩みを相談したらよいのかわからず、漠然と悩んでいるような方も多いと思います。現時点でお悩みがはっきりしていなくても、カウンセリングを通じて必要な治療が明確になることもよくあります。少しでもお役に立てるよう、治療に取り組んでまいりますので、まずは一度お話をお聞かせください。ご来院をお待ちしております。