
繰り返す赤み・酒さ・ニキビ跡に。Vビームレーザーで根本から改善を目指す|アルバアレルギークリニック:続木 康伸 院長
今回取材させていただいた先生
インタビュアー


ニキビ跡の赤みに悩む方には、どのような特徴がありますか?

既存の治療を繰り返しても治らず、赤みだけでなく、えぐれた傷や茶色い色素沈着といった複数の悩みを抱えている方がほとんどです。
ニキビ治療を続けても再発を繰り返し、、その過程で肌に跡が残ってしまうという方も少なくありません。
炎症が長引いたり無理に潰したりすることで、クレーターのような凹凸や茶色いシミのような色素沈着など、、赤み以外の肌トラブルが生じるケースも多く見られます。

Vビームレーザーは、どのような仕組みで赤みを改善するのですか?

顔の赤みの主な原因である拡張した血管を閉じることで、根本から治療を目指します。
Vビームレーザーは、血液中のヘモグロビン(赤い色素)に選択的に吸収される特殊な波長の光です。この光エネルギーが熱に変換され、赤みの原因となっている異常に拡張した毛細血管だけをピンポイントで破壊・収縮させます。
血管が目立たなくなり赤みが引いていくこの仕組みから、生まれつきの赤あざ、小鼻周りの血管の浮き、赤ら顔(酒さ)など、血管の拡張によるさまざまな赤み症状に効果が期待できます。治療法としての歴史が長く、豊富な研究論文によって有効性と安全性が確立されている点も特徴です。

効果を実感するには、何回くらいの治療が必要ですか?

個人差が大きいですが、最低でも4回の治療を推奨しています。約半数の方は、数回治療した後に劇的に改善することがあります。

この治療は、患者様ごとの肌の状態や血管の深さによって効果の現れ方が大きく異なります。早い方では1回で効果を実感されることもありますが、通常は3〜4回が目安です。
特筆すべきは、患者様の約半数は、右肩上がりで改善していくわけではないという点です。1〜2回照射してもあまり変化が見られず、不安に思われるかもしれません。しかし3回目や、時には7回目から突然急速に赤みが引いていくケースも少なくありません。効果が読めない場合でも、まずは4回治療を継続してみましょう。
治療の不安を解消する個別化アプローチ

治療に伴うダウンタイムやリスクについて教えてください。

ほとんどの場合は3日〜1週間程度の顔の腫れや赤みです。内出血を起こすほど強く照射することはなく、できるだけダウンタイムを抑える方針が主流です。
レーザー照射後、多くの場合は一時的な赤みや腫れが生じますが、通常3日から1週間ほどで落ち着きます。ただし、10人に1人くらいの割合で、少し強めにダウンタイムが出ることがあります。特に、花粉症の時期や日差しが強い季節は、肌が敏感になっているため反応が出やすい傾向にあります。
かつては内出血(紫斑)ができるくらい強く照射する治療法もありましたが、現在は患者様の負担を考慮し、なるべくダウンタイムを出さないように出力を調整するのが主流です。そのため、以前ほどダウンタイムを心配する必要はありません。

他のクリニックでVビーム治療を受けても効果がなかったのですが、なぜでしょうか?

同じVビームでも、効果は「打ち方」で全く変わります。当院では、一人ひとりに合わせてレーザーの出力を調整、さらに施術中の皮膚反応で細かくレーザーの設定を調整しています。
これまでの治療で効果が見られなかったり、ダウンタイムがひどすぎて治療を断念されたりした方が、当院の治療で改善するケースは少なくありません。その違いは、レーザー出力の調整方法にあります。
マニュアル通りに常に同じ設定で照射を続けても、個々の肌質や症状の微妙な違いに対応できません。当院では、数多くの研究結果と治療経験に基づき、照射直後の肌の赤みや腫れといった反応を注意深く観察します。そして、内出血が出ないギリギリのラインを見極め、最も効果的かつ安全な出力に毎回微調整を加えていきます。この他のクリニックより施術時間はかかりますが、個別化されたアプローチこそが、治療結果に大きな差を生むのです。
一度諦めたほどの状態から取り組んだVビーム治療の症例

先生が手掛けた実際の症例について、詳しく教えていただけますか?

これまでのVビームでダウンタイムが酷く諦めていた方でも、照射方法を変えることで6回の治療を行いました。
その患者様は、長年赤ら顔に悩み、様々な治療を試してこられました。他院で一度Vビームを受けた際には、ダウンタイムが日常生活に支障をきたすほど強く出てしまい、治療を続けることを諦めてしまったそうです。
当院にご来院いただき、まずはダウンタイムを極力出さないよう丁寧に出力を調整しながら治療を開始しました。6回目の治療を終える頃には、諦めずに治療を続けて本当に良かったと、大変喜んでいただけたことが印象的です。
※治療効果やダウンタイムの程度には個人差があります。

Vビーム治療は、見た目の赤みだけでなく、ヒリつきなどの不快な症状にもアプローチできますか?

むしろ、見た目の赤みが引くよりも先に、ヒリヒリとした刺激感や灼熱感といった症状への変化が期待できることが多いです。
特に「酒さ」という疾患の場合、ただ赤いだけでなく常に肌がヒリヒリしたり、お風呂上がりや緊張した時にカーッと熱くなったりするような、灼熱感を伴うつらい症状も多いとされています。化粧水がしみて痛い、痒みがある、といった悩みを何年も抱え続けている方もいらっしゃいます。
Vビーム治療の大きな特徴は、こうした不快な自覚症状を早期に和らげることが期待できる点です。多くの場合は最初の1回の照射で、長年悩まされていた刺激感が軽くなるのを実感いただけることが多い印象です。見た目の改善には回数が必要な場合でも、まず辛い症状から解放されることで、精神的な負担が大きく軽減されます。
アルバアレルギークリニックが選ばれる理由

Vビームと他の治療を組み合わせることはありますか?

重症の方も多いので、他のレーザーやイソトレチノイン、スキンケアと併用することが多いです。当院では、赤みの原因に合わせてイベルメクチンクリームやアゼライン酸、バクチオールなど、豊富なスキンケアの選択肢を組み合わせて治療効果を最大化します。
Vビームは単体で非常に効果の高い治療ですが、日々のスキンケアを正しく行うことで、より早く良い結果を出せます。当院では、赤みの原因がニキビなのか脂漏性皮膚炎なのか、あるいは酒さなのかを的確に診断した上で、それぞれの症状に合った医薬品(イベルメクチンクリーム、アゼライン酸など)や機能性化粧品(バクチオール配合製品など)を処方します。
Vビームを導入している医療機関が限られていることに加え、診断からレーザー治療、スキンケア指導までを一貫して行える点が、当院が選ばれる理由の一つだと考えています。


クリニックのスタッフは、どのような方々ですか?

全員が非常に優秀で、患者様のために何ができるかを心から考えて行動できるスタッフばかりです。
患者様それぞれの状況に合わせた最適な対応を、一人ひとりが自身の頭で考えて判断できるスタッフばかりです。これは簡単なことではなく、日々の学びと経験、そして何より患者様に寄り添う気持ちがなければできません。マニュアルで縛る必要がないほど自律的に動けるプロフェッショナル集団であることが、私たちの誇りです。

最後に、ニキビ跡の赤みや赤ら顔に長年悩んでいる方へメッセージをお願いします。

「どこで治療しても治らなかった」と諦めている方にこそ、一度ご相談に来ていただきたいです。
当院は、もともと肌に問題がない方がさらに美しくなるための「美容クリニック」とは少し立ち位置が異なります。私たちは皮膚疾患の治療を専門とし、様々な肌トラブルによって失われた自信や笑顔を取り戻すお手伝いをすることを使命としています。
長年悩み、治療を繰り返してきた方々の「最後の砦」でありたいという想いで、日々診療にあたっています。遠方からお越しになる患者様も少なくありません。あなたのその悩みは、諦めるにはまだ早いかもしれません。ぜひ一度、私たちにお話をお聞かせください。



