「心も身体も美しく」充実したアフターケアと安全な肌治療の秘密とは?|AZUSA SKIN & WELLNESS CLINIC:小原 あずさ 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
ヒアルロン酸注入を希望される患者様からは、どのようなご相談を受けることが多いのでしょうか?
ほうれい線と頬のたるみに関するご相談が多い印象です。
「ほうれい線が出てきた」「頬のたるみが気になる」というご相談をよく受けます。年齢層は40代〜60代の方が多いですね。
ヒアルロン酸注射は、加齢と共に皮膚の表面だけでなく四角くなった輪郭を丸みのある逆卵型にすることで、その下の脂肪や筋肉もたるんだり、ボリュームが減ったりするので、それに伴い、ナチュラルな若返りを叶える治療です。
こめかみや頬下などのボリュームが減ってこけやすい箇所に注入したり、輪郭を整える入れ方をします。その後、その方のお悩みに応じて追加の注入をしていきます。意外に気づかれにくくておすすめの注入部位はあごです。あごは注入後の変化が分かりやすく、フェイスラインや横顔のEラインが整い、喜ばれる方が多いです。
効果の持続期間は、製剤にもよりますが大体1年半から2年程度です。中には、3年〜5年効果が残っているように感じる方もいらっしゃいます。
使用しているヒアルロン酸の種類と使い分けについて教えてください。
硬さの異なる5種類の製剤を使っており、硬いものは輪郭の土台づくり、柔らかいものは肌質改善に使用しています。
最も硬い製剤は、顎などの輪郭の土台づくりに使用します。一方で、肌質改善を目的とした場合は、柔らかい製剤を使います。
肌質改善のヒアルロン酸には、肌を潤してハリツヤを与え、毛穴や小ジワを改善する効果があります。持続期間は9カ月程度で、注入後1カ月半頃から効果が出始め、4カ月頃にピークを迎えます。吸収が早く、1年に1回程度打つ必要がありますが、注入のメリットは大きいと思います。
乾燥肌の方、とくに自分では気づきにくいインナードライの方は、ピークが夏・冬に来るように、春や秋頃に注入するのがおすすめですね。
肌質を改善してから硬めのヒアルロン酸を注入すると、より効果を発揮してくれますよ。
リスクを抑えたボトックス注入。充実したアフターケアも
ボトックスで人気の注入箇所を教えてください。
多くの方が、眉間やおでこへの注入、食いしばり治療としてあごの筋肉への注入を希望されます。
パソコン作業などをしていると、無意識のうちに眉間にシワが寄ってしまいます。そのような眉間のシワの予防にはボトックス注射が有効です。
また、おでこのシワに関するご相談も多く寄せられます。ただ、ご高齢の方がおでこに打つと、まぶたの重さを感じたり、まぶたが覆いかぶさるような感覚が現れたりする可能性があります。そのため当院では、そうしたリスクを踏まえながら、打つ量や部位を調整しています。
ボトックス注射は、美容目的だけではなく、食いしばり治療にも効果が期待できます。咬筋というあごの外側の筋肉にボトックスを注射することで、食いしばりだけでなく、肩こりや頭痛の改善も期待できますよ。
施術のこだわりを教えてください。
リスクが高い場合には一度に大量の注入はせず、期間を空けて再度注入をしています。
ボトックスを注入することで、たるみが生じる可能性がある場合は、経過を見ながら慎重に注入をおこないます。
当院では4週間以内の再治療が無料なので、ボトックスの効果が最大になる2週間後に再度ご来院いただき、そのタイミングでの追加注射をおすすめしています。
ボトックスの製剤にもこだわり、現在は国内承認が取れたものを使用しています。それだけでなく、抗体の発生リスクが低いのも強みです。
施術時に痛みがありますが、施術時間が短く、針も30ゲージ〜33ゲージの細いものを使っているので、痛みに弱い方でも過度に心配する必要はありません。また、稀に施術後に内出血が出ることがありますが、2〜3週間程度で落ち着きます。
ピコレーザーを使ったシミ治療。3種類の施術とは?
シミ治療では、どのような施術をおこなっていますか?
肌へのダメージを抑えて治療ができるピコレーザーを使用しています。
当院では、幅広いシミへの治療が可能なピコレーザーを使用しています。ダウンタイムや合併症のリスクが低く、しっかりと効果を出せるのがメリットです。ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルを提供しています。
ピコスポットは、レーザーでシミの元となるメラニン色素を破壊する施術です。シミにピンポイントでレーザーを照射するため、お化粧で隠れなくなったシミに対しての治療に向いています。周囲の肌への負担が少ないことがメリットです。
ピコトーニングでは、ピコスポットとは違うモードに設定して、レーザーを広範囲に照射します。肌への刺激が少ないので、くすみをトーンアップさせるだけでなく、通常のレーザー治療では対応できない肝斑の治療も可能です。
ピコフラクショナルは、レーザーを高密度に照射し、肌内部のコラーゲンやエラスチン生成を促します。新しい肌を再生し、肌質改善をすることでお肌の若返りを目指します。
肌の状態や普段のスキンケアによって、必要な治療回数やレーザーの選択は異なります。そのため、施術前後のスキンケアや紫外線対策をしっかりおこなう必要があります。また、必要に応じて内服薬や美白剤、ピーリング、点滴など、ほかの治療と合わせることでレーザー治療の効果をより発揮できます。
施術の痛みとダウンタイムの経過を教えてください。
ピコスポットとピコフラクショナルは痛みが出ますが、ピコトーニングはほぼ痛みがありません。
ピコスポットは、ゴムで弾かれるような痛みがあります。麻酔クリームや、保冷剤で痛みを軽減することが可能です。治療後に一旦黒くなり薄いかさぶたなります。2週間程度でかさぶたが取れた後、約半数の方に色素沈着が一旦訪れますが、3カ月〜半年かけて薄くなっていきます。
ピコフラクショナルについても施術時に痛みがあるため、麻酔クリームの使用をおすすめしています。また施術後は、炎症を鎮静するためにパックの使用をおすすめしております。ダウンタイムとしては、赤みが4〜5日出る方もいます。細かく薄いかさぶたがパラパラとはがれることがありますが、2〜3週間程度で収まります。
ピコトーニングは、熱いシャワーを浴びているような感覚があるだけで、ほぼ痛みがありません。ダウンタイムもほぼなく、赤みや小さいニキビができることがありますが、1週間以内に収まります。基本的に2週間に1回から1カ月に1回程度のペースで施術を継続します。
5分でお顔をトーンアップ。ほくろ取りへのこだわり
ほくろ取りはどのような施術をおこなうのでしょうか?
電気メスを使いほくろを除去します。すぐに終わるので、美容初心者の方でも受けやすい施術です。
サージトロンという電気メスを使ってほくろを除去します。短時間で取れるので、美容初心者の方でも受けやすい施術です。「もっと早く受ければよかった」という声もいただきます。
また、局所麻酔をするので、施術時の痛みはありません。施術後は、1〜2週間傷にテープを貼ってもらっています。その後、3カ月から半年程度で赤みが徐々に取れ、1年かけて目立たなくなります。大きなほくろや盛り上がっているほくろは、徐々に色味が戻ってくることがありますが、1年以内の再発は処置代無料で除去するので安心いただければと思います。
施術のこだわりポイントを教えてください。
術後の傷痕が目立たないようにすることです。
意識しているのは、黒い色素をしっかり取りつつ、傷痕が目立たないようにすることです。なので、傷痕が残りやすい部位に関しては、患者さんに相談したうえであえて取らないこともあります。ただ、患者さんが「どうしても取りたい」という場合には、そのリスクを理解していただいた上で除去をおこなっています。
ほくろ除去のメリットは、お顔がトーンアップすることです。特にほくろがたくさんある方は、ほくろを除去するだけで明るい印象の肌を目指せますよ。なかには、1回の施術で20個以上除去した方もいました。ほくろを取ることで、前向きになる方が多い印象です。
届けたいのはウェルネスライフ。自己実現への一歩をサポートします
先生のご経歴を教えてください。
病院での勤務時代に、形成外科の先生とさまざまな手術を経験しました。
研修医を修了後は、琉球大学の関連病院で勤務しました。そこでは、形成外科の先生と連携してさまざまな手術を経験させてもらいました。その後、滋賀県の皮膚科形成外科医院で6年半ほど勤務したあと、AZUSA SKIN & WELLNESS CLINICを開院して今に至ります。
開院を決意したきっかけは、その方のライフスタイルに向き合った治療を提供したいと思ったことです。たとえば、しっかり治療を受けていても、話をしていると「夜勤をしていてニキビが治らない」「仕事が忙しくてじんま疹が治らない」「ストレスが多くて眠れていない」という方がいらっしゃいます。
そのような方々に、当院では、食事・運動・睡眠・休息のバランスをとることの重要性をお伝えし、治療だけでなく予防や未病の段階でアプローチできるように、生活に取り入れやすい運動として私自身もヨガのインストラクターの資格を取りました。
クリニックのコンセプトを教えてください。
患者さんの自己実現をサポートする存在でありたいと考えています。
当院のコンセプトはウェルネスライフです。心も身体も健康的に美しく、一人ひとりの「こうありたい」をサポートし、生き生きとした輝く人生を一緒に目指していきます。美容医療を通じて、患者さんの自己実現を後押しできるような存在でありたいですね。
また、今後は治療だけでなく、ヨガのイベントを通して、みなさんの健康をサポートしていきたいと思います。さらに、美容医療を組み込んだウェルネスツーリズムを開催して、地元である大津・滋賀を盛り上げていこうとも考えています。
これからもさまざまな方向から、多くの方の豊かな人生をサポートしていきます。気さくでアットホームな雰囲気で診療をおこなっていますので、気軽にご相談くださいね。