女性のなりたいを叶える!歯の色や形を変えるセラミック矯正とは?essential DENTAL CLINIC EBISU:田村 絵里先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
まずは、セラミック矯正について歯列矯正との違いを教えてください。
審美性も考慮した矯正であること、少ない治療回数で終わることです。
前提としてセラミック矯正も歯列矯正も、歯並びが悪い方の形を整える目的は同じです。
ただし、セラミック矯正の場合は、削った自分の歯の上にセラミックの歯をはめる施術になります。本数としては、ちょっとした矯正でいえば2本から、本格的に歯の向きを下げていくことになると6本〜8本ほどです。
歯列矯正の場合、歯は綺麗に並んだものの歯の位置が変わったことで顎の形状が変化し、顔が大きく見えてしまうケースがあります。一方でセラミック矯正の場合は繊細なデザインが可能で、歯の大きさを少し小さくして、内側に入れながら歯並びをよくするなどが可能です。自分の歯の形が気に入らない方や、大きい歯を小さくしたい方、変色がすごくあるといった方には適用になります。
また、歯を削るセラミック矯正では、施術時の痛みに不安を覚える方もいるかと思いますが、麻酔をしてしまえばそこまで痛みは感じません。削った当日は噛み合わせなどに少し違和感を覚える方もいますが、1ヶ月もすれば慣れていきます。
治療期間に関しては、歯列矯正は3年が目安ですが、セラミック矯正なら最短1ヶ月弱で終わります。
セラミック矯正はどんな悩みを持つ人におすすめですか?
自分の歯の形を変えたい方や、よりデザインにこだわりたい方に最適です。
歯列矯正に加えて歯の審美性も追求したい方におすすめですね。来院される方の中には、一度矯正したけれど気に入った形にならず、困って相談に来る方もかなり多くいらっしゃいます。
歯のくすみや歯の面に丸みがある場合に老けて見えるように、形や色がほんの少し違うだけでイメージや見え方が変わってきます。そこでセラミックなら、矯正と同時にご自身の歯の形や色を変えたい時に、歯列矯正ではそもそも作れない審美性を表現することが可能です。
当院では、こうした微妙な見え方の差異まで考慮し、患者様のライフスタイルや一人ひとりの希望に合わせてデザインしていきます。
セラミック矯正はメリットが多い印象ですが、デメリットもあるのでしょうか?
セラミック矯正に限らず、施術後に定期的な検診やメンテナンスを受けていただかないと歯周病にかかるリスクがあります。
セラミック矯正に限らず、定期的にクリーニングをしていないと歯垢が溜まってしまいます。歯垢の中にある細菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きてしまい、歯周病にかかるリスクが高くなります。
一般的な歯科医ですと、セラミックにクリーニングの機械を直接当てられないことがほとんどです。一方で当院では、スイス製の認定クリーニングの機械を置いており、セラミックに直接当ててクリーニングを行えます。
汚れの原因にダイレクトにアプローチできるため、より高いクリーニング効果が期待できます。
あとは、噛み方の癖によって、せっかく並べたのに歯並びが崩れてきたり、1本出てきたり、位置が変わったりっていう現象が起きてしまうんです。そのため、ちょっとした噛み方・噛み癖の練習も一緒にしています。正しい噛み方を続けると結果的に顔のたるみの防止にもなります。
このように、長期的なリスクも軽減させ、施術後も長く快適に過ごせるようなサポートをしっかり行っていきます。
ちなみに、一度セラミック矯正をすると、どのくらいの期間持続しますか?
私自身、セラミック矯正をしたのは去年で、奥歯のセラミックの被せ物については25年は持ちました。
自分が歯科衛生士だった25年前、一番初期のセラミックを入れました。そして最近セラミックの入れ替えをしたので、少なくとも25年は持ったという感じです。
現在の技術は発達しているので、 管理次第ではもっと長持ちすると思います。人によって免疫力も違いますが、それを考慮しても長い期間続けられますよ。
ただ、普段から歯磨きをする習慣がなかったり、メンテナンスに通っていなかったり、噛み癖があったりする方は、持続期間が短くなってしまいます。また、根の先に炎症が起きたというような症状が現れた場合にも、セラミック矯正の入れ替えが必要になってきます。
クリニックで用意しているメニューはどのように選んでいますか?
自分で試して良いと思ったものしかおすすめしていません。
セラミック矯正だけでなくワイヤー矯正やマウスピース矯正、ホワイトニングも全部全種類試して患者様にご提案しています。
セラミック矯正は細部の差が1番出るところで、色の入れ方次第で大きさや見え方まで変わってきます。「仕上がりをおしゃれにしたい」がモットーですので、やってよかったなと思っていただけるものを提供したいです。
他のクリニックでやってみたら思っていたより白くなってしまったと来院される方もいらっしゃるので、とくに色合わせや色選びは、自分の感想も含め、患者様はどういう部分が気になるかといったことを常にリサーチしています。
不自然に見えるものと自然に見えるものの違い、 透明感を増やすのか減らすのか、といった点は患者様がよく気になる点です。なりたいイメージはあるものの実際に治療方法を選ぶのはなかなか難しいんですよね。
だからこそ、患者様と積極的にコミュニケーションを取っていくことで、理想像に近づけるようなご提案をしています。
患者様とのコミュニケーションも欠かせないポイントの1つなんですね。
そうですね。同じ女性として患者様が気になるポイントにも共感できるので、ご希望に合わせて皆様と一緒に作り上げていく、という感じになります。
歯の大きさや色が少し違うだけで、第一印象も綺麗系・かわいい系と変わってくるんです。とくに女性はいつも毎日鏡を見てメイクをしているので、なりたいイメージ像が自分自身では分かっていても歯医者さんに伝わらなかったり、男性の医師の方だとわかってもらえないというお悩みをよく聞きます。
私自身、女性だからこそ気づいてご提案できるので、皆さんに喜んでいただいていますね。「ここ、気になりませんか?」と聞くって言うと、「気になります!」と言って共感してくださる方がすごく多い印象です。
理想の見せ方や、なりたいイメージが皆様あると思うので、それをまず歯から叶えていくことが目標です。
そうした細かなデザインを再現してもらうためには、高い技術力も必要ですよね。
やっぱり技工士さんの存在が大きいですね。本当に信頼できる方にしかお任せしていないです。
頼んでいる技工士さんは、 有名人の方のセラミッククラウンを専門で作っていて、私とは15年ぐらい一緒に仕事しています。この方に頼めば間違いないと思っています。
その技工士さんは、当院に来てくださるので患者様とも実際に会って方針を決めていきます。誰が作るかわからないなんてことはないので安心してくださいね。
患者様を第一に考えたご提案を。信頼につながる真摯な姿勢とは
ラミネートベニアも施術されているとのことですが、セラミック矯正とはどういった違いがありますか?
ラミネートベニアは歯を削らずに自分の歯の上に貼る方法なので、セラミック矯正よりも手軽に見た目を整えることができます。
ラミネートベニアは、ごく薄いセラミックのチップを歯の表面に接着する方法のため、ご自身の歯を削る必要がありません。そのため、まだセラミック矯正には踏み切れないけれど、見た目の変化がしっかりと欲しい方におすすめです。
基本的には、歯が小さい方や、歯が内側に下がりすぎている方が適応ですね。隣の歯との隙間がある小さな歯であれば、セラミックではなくラミネートベニアで大きくした方が歯のトラブルも起こりにくくなります。
デメリットは、自分の歯の上に貼るので歯が大きく見えてしまったり欠けやすかったりしてしまう点です。食いしばりや歯ぎしりをされる方だと、チップが割れることがあるのと、自分の歯とラミネートベニアの隙間から虫歯になってしまうリスクがあります。
ただし、他院でやったけれど不自然な見た目に後悔して当院に相談に来る方もすごく多いので、ラミネートベニアによって見え方が不自然になりそうだと判断した場合にはおすすめしていません。とはいえ、1回だけお試ししてみたい時や、八重歯を作ってみたい方にはぴったりだと思います。
リスクをしっかり説明して適応できない場合にははっきりと止めているので、患者様からは「無理に勧められないので、かえって信頼できます」と言ってもらえます。
普通の歯科矯正もされているんですよね。その際に意識していることは何ですか?
歯列だけではなくて、顔全体のバランスや見た目も考えています。
普通の歯科医院では、お顔のバランスはあまり見ないんですよね。見え方となってくると、アーチの大きさだったり角度だったりも考慮する必要があるんですけど、ただの歯科矯正ならそこまでやる必要はないんですよ。
だけど、私自身、せっかくやるんだったらお金も高いし、見た目も綺麗になりたいなという気持ちにはとても共感するんです。例えばアーチのあり方ひとつでもだいぶ見え方が変わるので、横から見た時のラインが綺麗になるように細かく調整をしています。
当院では部分矯正のみ行っていて、大体上を10本、下を10本動かすことになります。奥歯は動かさないので、前の見えるところの歯並びを整えたい方は部分矯正が最適ですね。
部分矯正が適応ではなかった場合はどういった対応になるんでしょうか?
私が信頼しているフルの矯正をやってるクリニックを紹介しています。
矯正を考えているけれど、歯科医院がものすごい数あってどこを選べばいいかわからないという話をすごく聞くんですよ。相談目的で来院される方もいらっしゃいます。
私は、技術はもちろん、人柄も良くてはじめて本当にいい先生だと考えています。不安事項が残らず、「この先生に任せたい」と人として思える先生ですね。そういう意味で、やっぱり同業者が紹介する歯医者さんは間違いないなと思います。
歯科診療のすべてを学んだ25年に基づいた審美歯科|essential DENTAL CLINIC EBISU
先生のご経歴を拝見して、開業までに様々な経験をされてきたなという印象なんですが、どういった理由があるんでしょうか?
もうずっとセラミックを専門として学び続けてはいるんですけど、それだけしかできない人にはなりたくなかったんです。
卒業後に大学病院で研修医をした後、銀座の審美歯科に就職しました。トップレベルの審美歯科医院で、技術的な面でも接客でもすごく厳しかったですが、セラミック矯正の軸が磨かれましたね。
だからといって、セラミック矯正以外もちゃんとできていないと説得力がないと思い、普通の歯科医師ではあまりやる方がいない老人ホームでの診療や訪問診療をしていました。 口腔外科の先生に指導を受けて修行したので、歯科スキルには自信があります。
十分に勉強してからでないと開業してはいけないと思って、開業する年齢は周りより遅かったですね。皆さん結構5年ぐらいで開業される先生が多いんですけど、私は歯科衛生士時代も含めると25年は経ちます。歯をずっと学んできてから開業してるので、それだけの歴史を伝えられたらなと思っています。
essential DENTAL CLINIC EBISUのコンセプトを教えてください。
「行きたくなる歯医者さん」を目指しています。
治療をやりっぱなしにしたくなくって、「やってよかった」とずっと思われるような治療を提供し続けたいです。
自分もいろんな歯科医院で働いてきて、治療だけをやって終わりというクリニックが結構多かったんですよね。だから、 売り上げとかでは全くなくて、患者様のためのクリニックを作りたいという思いがあります。
なんとなく、歯医者さんってあまり行きたくない場所と思っている方が多いと思います。だからこそ、行ったら楽しくなるところ、元気になれる場所で歯も治せるっていうところにしたかったんです。
そのために、先生が1番話しやすいっていうキャラクターになりたいですね。歯科衛生士の時に感じていたのが、不安や質問を先生には言わないけれど衛生士に言ったり、帰りに受付で言ったりという場面が多かったんです。先生には多分聞きづらい空気感があるかもしれませんが、それだと悲しいじゃないですか。
笑いがあると仲良くなれると思ってるいので、会話の中でちょっとずつコミュニケーションをなるべく取るようにしており、少しでも患者様と仲良くなれたらいいなと思っています。
essential DENTAL CLINIC EBISUの強みやこだわりは何ですか?
私にしかできないデザインがあることに自信を持ってやっていますね。
こだわりはやはりデザインですね。デザインセンスを身につけようと思っても今すぐできるものでもないですし、結構感性に近い部分になってくると思います。
私、若い頃からいろんな服の系統の雑誌を毎月全部買って読んでいたんです。それこそ歯学部の時なんかは全部歯を見ていて、「歯の見え方」をずっと研究し続けてきています。あと、歯医者になる前はアパレルで働いてたり、小さい頃からモデルの仕事もしてましたし、そういう歯医者以外の仕事をいろいろしてきてることも大きいでしょう。
いろんな要素を織り混ぜながら、ここでしかできないことをやっていると思いますね。そのおかげで、口コミや芸能人同士の方のコミュニティで、「いい歯医者さん知らない?」という話になった時に名前を挙げていただいています。
歯医者だけの世界観にとらわれないデザインをご提案できるかなと思っています。
essential DENTAL CLINIC EBISUで今後力を入れていきたい部分はありますか?
噛み方だけでなく顔の動き・話し方などを一緒に治療していく場所だと思ってもらえるように発信していきたいです。
アンチエイジングだと、やっぱり顔の表面の糸リフトなど表面の施術に興味を持たれがちですよね。だけど、そもそも顔の土台は歯なので、歯をしっかり治したり、噛み方や口の動きを意識することで、顔自体はそこまで老化せず綺麗に保てると思います。
歯科治療がメインではなくなってくるのかもしれませんが、顔の動き、話し方や食べ方、噛み方を、一緒に学びながら治療していくことが理想です。若く見える秘訣—―歯の正しい噛み方を指導して、多くの方に知ってもらいたいですね。
最後に、essential DENTAL CLINIC EBISUにこれから訪れようとして方々に向けて、メッセージをお願いします。
きっと一度来ていただければ悩みが解決するところだと思ってます。
噛み方の練習や、歯の形・色の相談はもちろんですが、メイクの話や些細な悩みなどカウンセリングっていろんなお話をする時間なんです。 お金をいただいていないので、本当にちょっとお話しに来る方もすごく多いです。お友達の家に遊びに行く感覚に近いものはあるかもしれないですね。
クリニックの公式サイトにも「ここは本当に歯医者なの?」って書いてあるくらいです。院内もこだわって、すごく素敵に作ってあります。ぜひ一度、ご来院くださいね。