「歯医者=痛くて怖いところ」というイメージを払拭したい!患者さんが通いやすいクリニックを目指す|千賀デンタルクリニックまるひろ南浦和院 山根淳嗣先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
歯周病はどのように治療を進めていくのでしょうか?
歯周ポケットの汚れが原因となって引き起こされるものなので、まずはしっかりと汚れを落としていきます。
そもそも歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。ケアや治療をせず長期間放置して重度の歯周病まで進行すると、歯がぐらつき最終的に歯を失うこともある病気です。
進行度や人によって歯周病の治療は異なりますが、オーソドックスな流れをご説明すると、まずはレントゲンを撮り、口腔内の状態を検査します。
超音波スケーラーと呼ばれる水を出しながら振動する器具を使って歯垢や歯石を除去していきます。軽度の進行具合の患者さんは、クリーニングと検査の2回通院していただくだけで完了することがほとんどです。
また、歯周病が大きく進行している患者さんは、歯周ポケットが通常よりも深くなっているため、専門的なプロフェッショナルケアを行うことにより歯周ポケットの感染物質を直接除去します。感染物質を取り除くことによって歯茎周りが引き締まり歯周病の治癒が見込めますよ。
中等度から重度の患者さんは感染物質の除去に時間がかかるため、それに伴い通院回数も増えてしまいます。口腔内を4つないしは6つのブロックに分けて治療を行うため、検査と合わせて6〜7回以上お越しいただく必要があります。また、重度の患者さんの場合は外科治療が必要な場合もあります。
歯周病治療には痛みがありますか?また、麻酔を使うのでしょうか?
進行度や人によって痛みは異なりますが、激しい痛みを感じる患者さんには麻酔を打った上で治療しています。
歯周病治療の際、全員に必ず麻酔をするわけではありませんが、歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなってしまっている患者さんは治療の際に痛みを感じることがあります。そういった患者さんには必ず治療前に麻酔を注射させていただくので、痛みに苦しむことなく治療を受けていただけます。
また、歯周病の患者さんには知覚過敏の症状も多く見られます。これは歯周病により歯を支えている骨が溶けて歯肉が痩せると、本来埋まっているはずの根っこが露出してしまうことがあるためです。そういった患者さんには麻酔やキュレットスケーラーと呼ばれる水を使わない器具を使用することで、沁みや痛みを抑えながら治療を進めています。
歯周病を予防するには、歯磨き以外に普段からどういったことに気をつけるべきでしょうか?
歯磨きだけでは落とせない汚れもあるので、定期的に歯医者に通ってメンテナンスしていただくことが大切です。
歯周病予防は歯石をしっかり落とすことが大切ですが、なかなか歯ブラシだけで完璧に落とすことはできないため、定期的に歯科医院で汚れを落としてもらうことをお勧めします。
また、1度汚れや歯石を取れば問題ないわけではなく、ある程度時間が経つと再び溜まってきます。そのため、可能であれば歯周病予防のために3ヶ月に1回はクリニックで検査とクリーニングをするべきだと思っています。
なお、歯周病を放っておくと歯を支える骨が溶けて噛み合わせが揃わなくなったり、痛みが出てきたり、歯茎が腫れたりします。さらに歯周病が悪化すると口腔内の疾患に留まらず、糖尿病や動脈硬化、脳血管疾患など、全身の疾患に繋がる可能性が確認されています。全身の健康を守るためにも、定期的な通院をおすすめしています。
親知らずは抜くべき?山根先生の見解は......
親知らずは早めに抜くべきだと聞いたことがありますが、山根先生も抜歯すべきだと思いますか?
ケースバイケースだと思います。上下ともまっすぐ生えていて、噛み合わせが揃っていたら無理に抜く必要はないと患者さんにお伝えしています。
親知らずが上下左右4本すべてしっかりと生えている場合は問題はありませんが、そうでない方は注意が必要です。例えば、親知らずが一部だけ突出していたり、横向きに生えていたり、噛み合わせが合っていない場合、歯ブラシが届かず虫歯のリスクが高まるため抜歯を推奨しています。
また、横向きや一部だけ突出している場合は、切開が必要になったりと特殊な外科手術が必要になりますので、早めに歯科クリニックに相談してください。
親知らずの抜歯はやはり痛いのでしょうか?
麻酔を注入した上で抜歯を行うので術中の痛みはありませんが、抜歯後に痛む方は一定数いらっしゃいます。
親知らずを抜歯する際は必ず麻酔を注入します。麻酔後に抜歯をすれば手術中はほぼ無痛で受けていただけます。
なかには、麻酔を注射する際の痛みに怯える患者さんもいらっしゃいますが、いきなり麻酔を歯茎に注射することはしません。まずは歯茎の表面に麻酔を塗り、浸透した状態で注射針を刺しますので痛みを感じることはほぼありませんよ。麻酔が効きづらい患者さんには事前に問診でお伺いし、麻酔の量を調節して行いますのでご安心いただければと思います。
抜歯後は、麻酔が切れたタイミングで痛みを感じることもありますが、その際は痛み止めの薬を飲んでいただくことで緩和することができます。
親知らずの抜歯は大学病院での手術を勧められる場合もありますが、貴院ではいかがでしょうか?
当院には口腔外科専門の医師が在籍しているため、難易度の高い外科的な手術であっても受付可能です。
親知らずの中でも、歯が埋まっていたり、横に生えていたり、根が曲がっていたりと、手術箇所が神経と近い場合はリスクが高まるため、専門の口腔外科医が担当する必要があります。
他の歯科医院だと専門の口腔外科医がいないために、大学病院を紹介されることが多く、抜歯手術を受けるのに2ヶ月ほど待つことがあります。一方で、当院には口腔外科専門医が多数在籍しており、早くて1週間後に抜歯手術が受けられます。
千賀デンタルクリニックまるひろ南浦和院は従来の「歯医者=痛くて怖い」を払拭するクリニック
貴院のコンセプトや大切にされていることを教えてください。
「歯医者=痛くて怖いところ」というイメージを払拭するために、患者さんが来院しやすい環境作りを大切にしています。
「歯医者は痛くて怖い」というイメージを払拭するために、当院では無痛治療を目指しています。具体的には、痛みを伴う治療には必ず麻酔を使用することで痛みのコントロールを行っています。また、問診で患者さんの痛みの耐性を見極めた上で麻酔の量を判断し、患者さんごとに調節しています。
このように、痛みを軽減する工夫を最大限施しており、痛みを我慢していただきながら治療を行うことは絶対にありません。
無痛治療以外にも、患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることはありますか?
環境や雰囲気作りに注力しており、患者さんをお迎えする私たちが和やかなムードで仕事を行うことを意識しています。
忙しいとなかなか他者を思いやれず、院全体がピリピリとした雰囲気になってしまうこともあるかと思いますが、当院では和やかなムードで患者さんをお迎えできるよう心がけています。
また、当院は法人全体としても、「患者様の不安をとりのぞけるような優しさと思いやりのある医院に」という理念を掲げています。当院で働く医師、衛生士、助手、すべてのスタッフがこの理念を大切に、患者さんを暖かく迎えることを意識して努めています。
最後にこれから貴院に訪れる方に向けてメッセージをお願いします。
患者さん1人ひとりに寄り添った最先端の歯科医療をご提供します。ぜひお気軽にご相談にお越しください。