表情の変化や些細な反応も見落とさない。寄り添い医療を大切にする歯科医院の虫歯治療・親知らず抜歯とは|千賀デンタルクリニック イオン西新井院 横山 暢茂先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
虫歯治療の際に自費診療のセラミックと、保険適用の被せ物には合金・プラスチックがありますが、先生はセラミックか合金・プラスチックのどちらを推奨されますか?
患者さんに判断を委ねていますが、メリットとデメリットで比較するとセラミックの方が良いと感じます。
セラミック最大のメリットは劣化しない点にあります。陶器と同じ素材で作られており、傷や汚れがつきづらく変化が少ない性質です。そのため虫歯の再発リスクを下げることができます。
一方で保険適用の詰め物・被せ物として用いられる合金やプラスチックは劣化しやすく、割れるリスクや変形、変色を生じる可能性が高くなってきます。劣化した部分から虫歯になっていきやすいので、装着して数年で取り替える可能性があります。
セラミックのデメリットは、経済的負担が大きいことです。当院では詰め物の場合は1本あたり4〜8万円、被せ物の場合は1本あたり8〜15万円ほどかかります。虫歯治療をされる方は、1本だけではなく数本同時に虫歯になっているケースが多く、複数本分の金額がかかるため、慎重に検討する必要があります。
虫歯治療は痛いイメージがありますが、痛みを軽減する工夫はされていますか?
段階的に麻酔を入れることと電動麻酔を用いてゆっくり入れることで、痛みを和らげています。
麻酔の際、初めから歯茎に針を刺すことはしません。まずは表面麻酔を塗り、表面の感覚を痺れさせてから注射することで痛みを感じにくくしています。このように痛みを最小限にするためには、段階を踏んで麻酔を注射することが必要です。
また、勢いよく麻酔を注入すると痛みに繋がるため、電動の麻酔注射器を使って、一定のリズムで注入しています。ゆっくりと入れることで、限りなく無痛になるようにしています。
痛みが強く出ている箇所を処置する場合、稀に麻酔が効きづらいことがあります。その場合、麻酔の量を増やしたり、打つ位置を変えたり工夫することで痛みを最小限に抑えています。
虫歯にならないために、自身でできる予防策を教えてください。
1日3回の歯磨きは必須です。ブラッシングだけではなく、歯間ブラシやフロス、マウスウォッシュを使うと効果的です。
虫歯予防のためには、朝昼晩必ず食後に歯を磨くことが一番大切です。市販のもので構いませんので、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロス、マウスウォッシュの使用を推奨しています。
また、ご自分での完璧なオーラルケアを続けるのは難しい場合もありますので、定期的に歯科クリニックでクリーニングをしていただくようお願いしています。さらに当院ではクリーニングに加えて歯磨き指導も行っておりますので、ご自身でのケアの質も向上できるようにサポートしています。
親知らずは抜くべき?横山先生の見解は.....
貴院では親知らず抜歯の施術も提供しているそうですね。親知らずは抜歯すべきですか?
生え方によって治療方針が変わります。横向きに生えていたり、しっかり生え揃っていないものは抜くべきです。
しっかりと噛み合わせが揃っていて歯磨きがしっかりできていて歯茎も問題がない場合は抜歯の必要がありませんが、横向きに生えていたり少しだけ頭が出ている親知らずは抜歯を推奨しています。
これらの親知らずは手前の歯との間に溝ができるため、歯ブラシが行き届かず、汚れが溜まりやすくなります。その結果、口臭の原因や虫歯になる可能性が高まります。加えて、横向きに生えているものは、隣の歯を押すことで歯並びに影響を及ぼしたり歯茎やその周辺組織にも影響を及ぼす可能性も考えられますので注意が必要です。
親知らずの抜歯で来院する患者さんのほとんどが「痛みが出たので抜いてほしい」と仰いますが、痛みが出てからの抜歯は麻酔が効きづらく不便なこともありますので、お早めに歯科クリニックへご相談ください。
また、親知らずの抜歯は外科手術となるため、小さな街の歯科クリニックなどでは行うことができず、大学病院をご紹介のうえ、実際に治療を受けるのは2ヶ月後なんてケースも多いです。しかし、当院には口腔外科に在籍している先生が複数人勤務しておりますのでうまく予定があえば大学病院に紹介させていただくより早く抜歯を行うことができます。また、常勤の先生も親知らず抜歯の経験豊富な方も多いので口腔外科医に紹介しないで抜歯できそうな症例はより早く抜歯を行うことができると思います。
ただし、難症例でこちらで抜歯すると患者さんにとって危険だと判断した場合はより安心・安全に抜歯していただくために口腔外科のある大きい病院にご紹介させていただくこともあります。
親知らず抜歯によるデメリットはあるのでしょうか?
術後の腫れや痛みに加えて、下唇や顎先のしびれた感覚や親知らずの手前の歯のぐらつき、知覚過敏などが出る可能性があります。
抜歯後に痛みや腫れが出ることがほとんどですが、腫れに関しては一週間ほどで落ち着く方が大多数です。痛みに関しては人によりますが1~2週間すると痛みがなくなる方が多いです。
下顎の骨の中には太い血管や神経の管があり、親知らずはその管に近いことが多く、神経や血管の管は触れずに慎重に抜歯したのに下唇などがしびれたという方がごく稀にいらっしゃいます。その場合、薬を少し長めに服用していただいて半年ほどすると改善していく方がほとんどです。
また、親知らずを抜歯した際に手前の歯がぐらついたり冷たいものが染みるようになる可能性があります。しかし、抜歯した周りの骨は数ヵ月するとある程度回復しますのでぐらつきが落ち着き、冷たいものがしみる等にに関してもあわせて落ち着いてくる方が多いです。
患者さんの表情の変化や小さな反応を見落とさない
患者さんとのコミュニケーションで大切にされていることはありますか?
患者さんの顔色やリアクションをよく見て、本音を汲み取ることを心がけています。
患者さんと接する際、患者さんの言葉だけではなく、会話内でのリアクションや顔色を見て、本当はどう思っているのかを察知するよう心がけています。例えば、こちらから治療方針を提示しても、なんとなく顔色が曇っていたり、腹落ちしていないような反応の場合、無理に治療を勧めることは絶対にしないと決めています。
患者さんの意向を優先し、医師の見解も伝えた上で着地点を一緒に探していくことが大切だと思っています。
千賀デンタルクリニック西新井院の強みを教えてください。
医師のレベルが高いと感じています。スキル向上のためグループ全体での研修が豊富です。
様々なクリニックで経験を積んできましたが、千賀デンタルクリニックはグループ全体で医師のレベルが高いです。法人内で定期的にセミナーがあり、医師全員のスキルの底上げを怠りません。また、様々なバックグラウンドを持つ医師が揃っており、それぞれが得意な治療を教え合うことで、クリニック全体で医師の技術力向上を後押しする環境となっています。
加えて千賀デンタルクリニックグループは年末年始以外年中無休で医院によりますが19時、20時まで診療しているのでお仕事が忙しい方でも通っていただけます。さらに、駅近など立地の良い場所にありますので、非常に通いやすい点も強みの一つだと思っています。
歯科医師が多数在籍しており、もし治療内容や話し方など合わない歯科医師がいればDr.変更などもすぐに対応できます。その際治療計画の共有もすぐにできますので患者さんには安心して通っていただけると思います。また担当医が休みの場合でも他Dr.でよろしければすぐに対応できますので予約は取りやすいと思っております。
新規の方はWebでも電話でも予約が取れますし、通院されてる方ですと電話もしくはクリニックでLINEも始めておりますのでそちらで予約もとれるようになっておりますのでご活用ください。
千賀デンタルクリニックイオン西新井院にこれから来院される方に向けてメッセージをお願いします。
医師、衛生士、受付、全てのスタッフが皆様をあたたかく迎える準備をしておりますのでぜひ一度お気軽にお越しください。