岐阜で世界レベルの治療を目指して。地域のかかりつけ医が提供するインプラント・矯正治療のこだわりとは?|えんどう歯科・矯正歯科クリニック:遠藤 為成 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
えんどう歯科・矯正歯科クリニックのコンセプトを教えてください。
道場を運営していた父親からの教え、「練習で泣いて、患者様と笑う」の姿勢を治療にも活かしています。
父親が柔道と空手の道場を運営していたため、私も幼い頃から柔道をしていました。しかし、試合では負けてばかりで、よく泣いていました。そのときに父親から「練習で泣いて、試合では笑う」と教えられました。
歯科医師になってからも「練習で泣いて、患者様と笑う」をモットーにしています。患者様とたくさん笑えるよう、日々研鑽を積み、全力で診療に取り組んでいます。
地元である岐阜県関市で世界レベルの治療を提供できるよう、海外でも勉強を続けながら日々診療にあたっています。
「できない」と言わないインプラント治療
インプラント治療のメリットは何ですか?
欠損した歯の代わりを作るだけでなく、生活を豊かにできる点です。
歯を失った時に、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つの選択肢があります。インプラント治療ではあごの骨に人工の歯根を入れますので、他の治療に比べ自分の歯のようにしっかりと噛めるのがメリットです。
そのためインプラント治療は、生活をより豊かにできる素晴らしい治療方法といえます。たとえば、快適に咀嚼できるので家族や友人との外食をより楽しめます。また、入れ歯のように口から外して磨く必要がないため、歯がない姿を他人に見せる心配もありません。
部分的にインプラントを入れる場合は、ブリッジと違い、両隣の歯を削らずに治療できます。また、咀嚼する時も両隣の歯に負担をかけない点も大きなメリットです。
インプラント治療にはどのようなこだわりがありますか?
数年先の状態まで考慮に入れ、なるべく負担やリスクが小さい治療法を提案することです。
インプラント治療をおこなう際には、インプラントを入れる両隣の歯の診断からスタートします。歯の根、骨の厚み、噛み合わせを診て、数年先の状態まで考慮に入れて治療します。
私はインプラントの専門医として、インプラント治療で「できない」と言いたくありません。今まで治療した患者さんの中にも、すべての歯を失った方や歯を支える骨が薄い方など治療が困難な方も多くいました。
そのような方に向けて、当院では、新しいインプラント治療であるAll-on-X(オールオンエックス)を提供しています。従来は、All-on-4(オールオンフォー)といって、土台となる骨に4本のノーベルバイオケア社のインプラントを埋め込むだけで全顎の歯を支える治療でした。一方、当院でおこなっているAll-on-Xは、患者様一人ひとりの骨格や、骨の状態によって、一番適した本数や、インプラントのメーカーを組み合わせておこなう治療です。
当院では全顎治療の場合、4本入れても、5本入れても、6本入れても、料金が一定です。追加で料金を頂くことはございません。
施術中の痛みについて教えてください。
施術中は麻酔をしますので痛みはありません。術後も施術時に点滴をおこない、事前に痛み対策をしていますので安心してください。
私は朝日大学歯学部で非常勤講師として麻酔科に所属しており、大学でおこなわれる手術の時に全身麻酔や静脈内鎮静麻酔をかけています。そのため点滴薬の調整を得意としています。
施術中は、局所麻酔に加えて、ご希望の患者様には追加料金なしで静脈内鎮静麻酔もおこないます。また、術後に腫れが予想される場合は、事前に腫れ止めや痛み止めを点滴に入れます。このように手術中から予測して対応するため、術後に痛み止めを飲まずに済む患者様も多いです。
インプラント治療のメンテナンスについて教えてください。
3〜4ヶ月に1度のメンテナンスを受けていただきます。偶然の事故によりもし壊れても、10年間は無償で治療します。
インプラント治療には10年保証がついています。偶然の事故による破損が生じても10年間は無償で治療いたします。ただし、10年保証を受ける条件として、定期メンテナンスへの受診が必要です。
人工の歯は使い方次第で破損することもありますが、埋め込んだインプラントは、きちんとメンテナンスすればかなり長期間持つものだからです。
当院では3〜4ヶ月に1度、清掃状態がいい方は年に1〜2度定期メンテナンスに来ていただき、自宅でもしっかりセルフケアしていただいています。そうすることでインプラントが長持ちします。
矯正治療の種類が多いからできる、治療時期の見極め
えんどう歯科・矯正歯科クリニックの矯正治療にはどのような治療方法がありますか?
子どもの矯正から大人の矯正まで、幅広い治療を提供しています。
矯正治療には子どもの矯正と大人の矯正があります。子どもの矯正は歯の生え変わりとあごの成長を利用して歯並びを整えます。
大人の矯正は決まったアーチ状の歯茎の中に歯を動かして並べます。もし入り切らない場合は抜歯して整えます。
当院は、子どもの矯正も大人の矯正も提供していますので、両方のメリット・デメリットを考えた上で、患者様ごとの適切な治療のタイミングを見極めることができます。
当院で近年、需要が高まっているマウスピース矯正は、装置が目立たず、取り外し可能なメリットがあります。マウスピース矯正では抜歯を伴わない比較的簡単な矯正にしか使用できないと言われておりましたが、現在では、抜歯を伴う症例も治療可能となっております。当院でも抜歯を伴うマウスピース治療をされている患者様がたくさんみえます。
当院では、患者様の歯並びの状態や、どこまできれいに治したいかなどによって最適な治療法が選べるよう多彩な矯正方法を提供しています。
スピード矯正は、どのような治療方法ですか?
最新の治療法は数分間装置をくわえるだけ!通常の半分~3分の1の時間で矯正を終えることができます。
結婚式など大きなイベントに間に合わせて矯正治療を終えたい方には、スピード矯正がおすすめです。
今までは、手術を伴う外科矯正が一般的でした。歯の土台である骨の表面にヒビをいれ、わざと炎症を作り代謝を良くします。代謝が良くなると骨の動きが速くなるため、通常の半分~3分の1の時間で矯正が終わります。
最新の治療法である、小さな装置を数分間咥えて、特殊な光を当てることにより細胞を活性化させ、歯の動きを早める、光加速装置を併用させたマウスピース矯正も人気です。通常1週間に1回のマウスピース交換を、3日に1回のペースまで短縮できます。
外科矯正について教えてください。
通常の矯正だけでは治療結果が望めない場合に、あごの骨の外科手術と併用して矯正をおこなう方法です。
過度な骨格の変形がある場合、歯列矯正治療のみでは、骨格を治すことが困難です。その場合、通常の矯正に加えて、上あごの骨または下あごの骨の形を外科手術によって整えます。
私は歯科医としてインプラントや矯正を専門的に提供していますが、一方で口腔外科医として美容外科医医院での手術にも携わっています。
口腔外科医と矯正医の両方の視点で患者様の診察にあたりますので、患者様の意見を汲み入れながら、機能的なきれいだけでなく、審美的なきれいも追求した外科矯正治療をおこないます。
矯正治療に限らず、口腔内の型取りをおこなう時は、従来の粘土を使った型取りではなく、口腔内スキャナーで撮影し、3Dプリンターで模型を作ります。制作時間が短縮され、型取りの負担も大きく軽減できています。
自分が受けたい治療、家族に受けてほしい治療を提供
えんどう歯科・矯正歯科クリニックでは、なぜ幅広い治療が提供できるのですか?
きっかけは自分の家族に良い治療をしたいと思ったことです。現在は、自分が育った岐阜県関市の患者様に幅広い治療を提供するために技術を磨いています。
岐阜県関市育ちの自分にとって、地元の皆様への思いは特別です。そんな患者様に「できない」とは言いたくありません。幅広い治療に対応できる歯科医師になるために日々努力を重ねています。
実は大学では今ある歯をできるだけ残す保存歯内診療科に所属していました。そのころ母が糖尿病を患ったことで歯を失い、入れ歯になりました。
入れ歯が合わずに苦労している母の姿を見て、自分が最高の治療をしたいと考え、大学のインプラント科に進み専門医を取得しました。
また、自分の子どもの歯並びが悪くなるだろうと予測したことで矯正治療の専門医も取得しました。いずれも家族に良い治療をしたい、と考えたのがきっかけとして、同じように困っている患者様の力になれるよう、幅広い施術を提供しています。
患者様とのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか?
言葉の奥にある、真意を聞き逃さないようにしています。
半年前に奥歯が取れた患者様がいらっしゃったことがありました。なぜ今のタイミングで来院されたのか、しっかり話を聞くと、歯周病菌が身体に与える影響を心配してのご来院でした。
このように、患者様が普段言葉にしない、本当の思いを見逃さないよう患者様の気持ちをしっかり汲み取って治療することを当院全体で心がけています。そのことで、患者様の歯を治すだけでなく、患者様の心に寄り添った治療ができるからです。
私はこれまで私自身が受けたい治療や、家族に受けさせたいと思う治療を患者様に提供することを心掛けてきました。今後も来ていただく患者様一人ひとりを家族だと思いながら、誠意を込めて、最善の提案をさせていただきます。