
「諦めていたニキビ跡、クレーター肌の改善に」針を使わない治療機器 CURE jet(キュアジェット)とは?|赤井クリニック スキンケア:赤井 惠子 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー


赤井クリニック スキンケアの特徴を教えてください。

紫外線のダメージを解消しながら、患者様のライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。
当院の患者様は大きな変化を伴う治療よりも、日々のダメージをケアにいらっしゃる方がほとんどです。マリンスポーツやゴルフをされている方も多く、紫外線のダメージを解消しながら、少しでもきれいになりたいというご要望が多いです。
日焼けしていると受けられない治療もありますので、その場合はイオンや超音波などの導入系の治療をおすすめします。
また、定期的に野外でスポーツされる患者様には、夏の間はレーザー治療やIPL治療などの攻めの治療ではなく外用薬やホームケアなどの守りの治療をご案内するなど、患者様のライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。

赤井先生の過去の経歴を教えてください。

もともとは形成外科医ですが、出産後は皮膚科に転向し、美容皮膚科の変遷時代から皮膚の診察に携わってきました。
元々は形成外科医として勤務していましたが、子育てやライフスタイルの変化で続けることが難しいと感じていました。育休明けに勤務した病院の先生がたまたまニキビ治療に詳しい先生で、そこでニキビや肌に悩む患者様の多さを知り、皮膚科医に転向しました。
当時はケミカルピーリングが初めて日本に導入され、美容皮膚科の標榜が許可されたばかりの美容皮膚科の変遷時代でした。
保険診療以外の選択肢が増え始め、これまで治らなかった肌の悩みを解消できるようになったことで、治療の可能性を日々感じながら診療を続けてきました。
次々に出てくる新しい治療を取り入れ続け、今に繋がっています。最近は、ニキビ跡に効果的な治療機器である、CURE jetを導入しました。
針を使わず液体を注入。注目の治療機器CURE jet(キュアジェット)


CURE jet(キュアジェット)はどのような患者様におすすめですか?

ニキビ跡にお悩みの患者様におすすめです。
当院はニキビでお悩みの患者様が多く来院されます。とくにニキビ跡と言われる赤みやクレーターに悩まれる患者様が多くいらっしゃいます。
クレーターは皮膚の深部がへこんで癒着している状態です。今までは、皮膚の癒着を針などを用いて剥がす治療が一般的でした。
ですが、CURE jet は針を使わずにジェットの力で真皮に液体を届け、癒着部位を断ち切り、剥離します。

CURE jetのメリットを教えてください。

これまでの治療機器に比べて、局所的に使えて、ダウンタイムが少ない点です。
当院ではこれまで、フラクショナルCO2レーザーやプラズマなどを用いて、ニキビ跡の治療を提供してきました。
CURE jetは、これまでの治療機器に比べて局所を狙った治療ができ、比較的ダウンタイムが短いことです。そのため、他の治療機器と併用しながら局所的なアプローチをCURE jetで補う使い方もできます。
さらに、皮膚の深部に薬液を届けるだけでなく、肌の浅い層に薬液を均一に届けることも得意です。そのため、肌全体の小ジワや毛穴の改善を目的にしたアンチエイジング治療にも向いています。

施術中の痛みやダウンタイムについて教えてください。

痛みの感覚はそれぞれですが、無麻酔で受ける患者さんが多く、ダウンタイムは数日程度です。
痛みの感覚は人それぞれですが針を刺さないため、痛みは抑えられていると思います。ジェット噴射が皮膚に当たるため、「当たっているだけなのに意外と痛い」という患者様もいらっしゃいます。
ですが、思ったより痛くないとおっしゃる患者様が多く、基本的に痛みは打つ瞬間の一瞬なのでほとんどの患者様が、局所の治療でしたら無麻酔で受けています。施術後は赤みや内出血が出ますが、1週間ほどでわからなくなります。
シミの種類の見極めこそが治療の要


赤井クリニック スキンケアのシミ治療は、どのようにおこなっていますか?

シミにはさまざまな種類があるので、まずは診断をつけてシミの種類ごとにアプローチの方法を考えます。
シミ治療で大切なのは、シミの種類に診断をつけることです。肝斑や紫外線のシミ、そばかすだけの患者様は少なく、多くの患者様は数種類のシミが混合していますので、どのシミから治療を始めるのかが大切です。
肝斑にレーザー治療など強い刺激を与えると、悪化する可能性があるため、肝斑がある方にはまず肝斑の治療から始めます。

肝斑にはどのような治療方法がありますか?

多くの場合、内服薬からスタートします。肝斑に別のシミが重なっている場合は、シミの種類に合わせてピーリングやレーザーなど、併用治療を提案します。
肝斑の治療は、主にトラネキサム酸の内服治療からスタートします。ビタミンCやビタミンEなどサポートになる内服薬も併用しつつ、2、3ヶ月内服を続けていただきます。そこで効果がでてきたら、残っているシミやそばかすに対しての治療を併用します。
トラネキサム酸は長期内服が可能なので、効果があればその後も内服を主体とした治療を継続します。内服ができない場合は他治療を行います。
また、肌のターンオーバーを上げるためにピーリングを併用するのもおすすめで、さらに美白成分を導入する施術と併用することでより効果を上げることが可能です。

シミ治療でもおこなわれる、IPL光治療(フォトフェイシャル)はどのような症状に効果がありますか?

顔全体にあるそばかす状のシミの改善に効果的です。
IPLは、1つずつシミを取るのではなく、そばかす状のシミやくすみ・全体的な色むらを改善する目的で使用します。シミや赤み治療に使うことが多いのですが、IPLの熱作用により、肌のキメを整える効果もあります。
2〜3週間おきに3〜5回ほど受けていただくのが効果的ですが、数ヶ月や半年に1回などメンテナンス・スペシャルケアとしてお受けいただくのもありかと思います。
常に真摯に患者様に向き合い、正しい医療を提供


患者様とのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?

患者様の話をよく聞いて、希望に沿う複数の選択肢を提案し、患者様に治療を選んでいただくことです。
私は、患者様の話をよく聞くことを大切にしています。美容医療は医師がベストと思う治療方法を押しつけるのではなく、ダウンタイムや治療費などの面から、患者様がもっとも希望する治療を提供したいと思っています。
当院では、患者様に複数の選択肢を出せるように、さまざまな施術方法を用意しています。
私は診療を続ける上で、常に患者様に真摯に向き合い、正しい医療を提供することをコンセプトとしています。その時に解決できそうにないと判断したら宿題にさせていただき、情報を収集して解決法を探ります。

赤井クリニック スキンケアへご来院を考えている方にメッセージをお願いします。

ご自身で色々と調べる前に、まずは診察を受けていただくことをお勧めします。
今は、IT関連のツールがどんどん医療の中に入ってきましたが、使いきれていないものがたくさんあります。患者様とお話しするときに、わかりやすく効率よく伝えるためにも、今後は情報提供のIT化に力を入れたいです。
また最近は、インターネットで調べすぎて、症状を難しくとらえすぎている患者様や莫大な情報の中で何をすればいいのかわからなくなっている患者様が多くなっているように感じます。
ご自身で調べることも大切ですが、お悩みがあれば、まずは専門家のところで診断を受けてから、ご自身で改めて調べる方が近道だと思います。一度お気軽にご相談いただければ嬉しいです。