
「町のスーパーマーケットのような皮膚科を目指す」ニキビ・シミ・イボを的確かつリーズナブルに治療|ミルディス皮フ科:村上 義之先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー



ニキビ治療はどのようなことから始めればよいのでしょうか?

まずは保険適用の治療で活動性のニキビを減らすことから始めましょう。
ニキビの主な原因は毛穴詰まりです。過剰な皮脂の分泌により毛穴が詰まっている状態で、肌にアクネ菌が存在していると、炎症が起きて赤ニキビが生じます。
目立つ赤ニキビが治っても、根本の原因である毛穴詰まりが解消されなければ、ニキビは何度でも再発してしまいます。そのため、活動性ニキビ(炎症が起こっている最中のニキビ)にピンポイントでアプローチするのではなく、根本的な肌質の改善を目指すのが当院の治療方針です。
病院での治療はハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ニキビ治療は保険の適用範囲が広く、基本は保険治療で十分です。当院では、ピーリング作用による予防効果をもつ塗り薬などを保険適用で処方しています。

ニキビ治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

長期間かかると見込んでください。目立つニキビをなくすだけでなく、ニキビ痕を減らすまでがゴールだと考えています。
ニキビ治療に長期間を要することは、あらかじめ初診で伝えます。思春期の年代から治療を始めても、20歳を過ぎるまで塗り薬の継続が必要な場合が多いです。
早く治療を終わらせたい気持ちもわかりますが、正しいスキンケアや生活習慣を継続しないと肌質は改善しません。大人になるにつれてニキビができにくくなるのは自然な現象なので、目立つニキビ痕を残さないことに焦点を当てて治療します。
保険適用の治療で効果が出にくい方には、希望に合わせて自費治療の施術も紹介します。皮脂の分泌を抑えられるイソトレチノインという内服薬や、光の照射によって肌悩みを改善するIPL光治療などのさまざまな施術があるため、副作用の少ない治療から順に試すとよいでしょう。

薬さえ手に入ればニキビを治せますか?

多くの方はニキビが治るまで薬を塗り続けられません。医療機関の力を借りて継続力を培いましょう。

※症例の詳細は記事下部に記載
ニキビ治療の鍵は継続です。治療期間は年単位におよぶため、ただ薬が手元にあるだけでは多くの方が治療を継続できないでしょう。
モチベーションを維持しながらケアを続けるためには、定期的な医療機関の受診が効果的です。医師と看護師からサポートを受けることで、正しい知識を身につけながら前向きに治療へ臨めます。
当院の初診では、薬の使い方や、副作用の回避方法、生活指導などをおこないます。再来時には薬による副作用・刺激症状の有無や、適切な量を適切な場所に塗れたかなどを確認します。治療経過は適宜撮影するため、以前の状態と比較して治療の効果を実感できますよ。

ニキビ痕はどうしたら治せますか?

色素沈着型のニキビ痕にはIPL治療、凹凸ニキビ痕にはダーマペンやTCAピーリングが効果的です。
ニキビの炎症や化膿が悪化すると、肌の奥にある真皮層にまで影響がおよびます。真皮層は新しい細胞をつくって肌を再生する機能をもっているため、ダメージを受けて機能が働かなくなると肌に古い傷が残ってしまいます。
ニキビ痕の相談に来られる方は、そもそも活動性ニキビのコントロールが不十分であることが多いです。ニキビ痕を消す前に、まずは活動性ニキビの治療を優先しましょう。
ニキビ痕には、赤み・色素沈着による痕と、へこみ・陥没による痕の2種類があります。赤み・色素沈着によるニキビ痕には、IPL治療という肌の赤みにアプローチできるレーザー治療がおすすめです。
へこみ・陥没によるニキビ痕には、肌の再生力を活性化できるダーマペンやピーリングなどの治療が有効です。
費用を抑えてシミ・イボ・アザを治療

シミに効果的な治療を教えてください。

レーザー、内服薬、光治療などさまざまな種類の治療法があるので、肌診断機で状態を確認した後に適切な治療をご提案します。

※症例の詳細は記事下部に記載
シミ治療の種類はさまざまなので、治療対象のシミ、ダウンタイム期間や痛みの許容範囲、予算などを詳しく伺ったうえで施術をご提案します。単一の施術をおこなうこともありますが、基本的には複数のメニューをまとめて施術することをおすすめしています。
例えば、目立つシミをQスイッチレーザーで除去して、残りのシミはIPL光治療やピコトーニングなどで改善を図り、アフターケアとして内服薬、美白剤の外用などを提案しています。
また、肌の状況を理解したうえで施術に進んでいただくため、カウンセリングの際には無料で肌診断機をご使用いただきます。
メイクを落とした素肌の状態を知ることで、ご自身にとって有益な施術がわかるはずです。データに基づいて肌改善のアドバイスもしますので、何の治療を優先するのか一緒に考えましょう。

イボ治療はどのような流れでおこないますか?

保険診療でイボの種類を判断した後、電気焼灼や炭酸ガスレーザーで治療します。
まずは、イボの種類を保険適用で診断します。一般的には、皮膚からポツポツと浮かぶ小さな隆起物から、大きく膨らんだできものまですべてがイボと称されますが、皮膚科におけるイボは多様な種類に分けられています。
種類を判別したら、それぞれに応じた治療をおこないます。たとえば加齢によって生じる小さな老人性イボであれば、保険適用の電気焼灼治療によって少しずつ処置できます。
多発した老人性イボを一度にまとめて改善したい場合は、自費診療の炭酸ガスレーザー治療が効果的です。当院ではスキャナー付きの炭酸ガスレーザーも導入しているため、数が多くてもスピーディーに治療できます。100個以上のイボを除去できる取り放題メニューはとくに人気がありますよ。

あざ治療の施術についても教えてください。

あざの種類に応じて適切なレーザーを照射します。
生まれつき発症していることの多い茶あざ(扁平母斑)は自費治療の対象ですが、赤あざ(血管腫)や、一部の青あざは保険適用で治療できます。
あざについても、治療方法はあざの種類によって異なります。たとえば、赤あざには主にVビームで対応します。レーザーを血管中のヘモグロビンに反応させて破壊するため、部分的な内出血が生じることもありますが、2週間程度で消失します。※Vビームでの治療は現在おこなっておりません。
青あざの一種で、まぶたや頬、額など顔の一部に褐色斑が広がる太田母斑にはQスイッチレーザーで対応します。Qスイッチレーザーは1回の照射では効果が見えにくいのですが、3〜4ヶ月おきの治療を3回ほど受けると効果を実感いただけますよ。
ウソのないカウンセリングで効果のある施術を


カウンセリングで心がけていることはありますか?

お悩みと施術のミスマッチを減らすために、本当に患者さんのためになる治療しかおすすめしません。
当院のベースとなる考え方は「EBM (EvidenceBasad medicine):根拠に基づいた医療」です。治療の選択肢を提示して、患者さんが納得した治療だけをおこないます。
施術については、良い点も悪い点も正直にお話しします。患者さんから特定の施術を希望されることもありますが、優先順位や費用対効果、ダウンタイムなどの観点でその方に適さないと判断した場合は再検討を促します。
当院では満足いただけないと見受けられた場合には、他のクリニックをおすすめすることもあります。患者さんを第一に考えているからこそ、本当に患者さんのためになる治療しか提供したくないのです。
お悩みと症状と施術のミスマッチを減らすため、カウンセリングの際は自分の持っている知識や経験から詳細にアドバイスいたします。当院でカウンセリングを受けられる際は、施術内容が理解できるまで何でも質問してくださいね。

ミルディス皮フ科の今後の目標を教えてください。

的確で迅速な施術をリーズナブルな料金で提供する、町のスーパーマーケットのような存在の皮膚科を目指しています。
当院では、ニキビやイボ、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などのアレルギー性疾患、水虫などの真菌感染症、乾癬や脱毛症などの一般的な皮膚疾患から、小腫瘍や陥入爪などの外科的治療、多汗症、シワ、シミなどの美容治療まで幅広く対応しています。
目指すのは、まるで町のスーパーマーケットのような皮膚科です。できるだけ品揃え(施術メニューや治療のオプション)がよく、緊急性のある治療はすぐに対応し、なるべくリーズナブルに治療を提供することを理念に掲げています。
患者さんの「変わりたい」という気持ちに寄り添い、やりすぎないナチュラルな美容の手助けをします。ぜひ、あなたも当院を美容医療への入口にしてみませんか。
※症例詳細①
●治療価格
エピデュオ2本30g+ヒルドイドローション50g1本処方した場合
初診料・明細書体制等加算・医療情報取得加算
処方箋料・医療DX推進体制整備加算
夜間・早朝等加算・一般名処方加算・面皰圧出処置
上記含め1ヶ月あたり1390円
6カ月間で合計8340円
●治療期間
ニキビ治療は長期戦です。そして、続けることが大切です。
ニキビは12歳ころから出来始め、高校生にかけて悪化のピークを迎えます。正しい治療を続けることでニキビ痕を残さずニキビが出来にくいきれいなお肌を目指せます。
初めて受診される方は2~3週間後に1度診察して頂き、その後1カ月~2カ月ごとに診察を受けていただき症状の確認や治療薬の使用量などを確認します。
まずは3カ月を目標にお薬を塗り続けられるように、ご家族の方からのサポートもとても大切です。
●副作用
赤み・ひりつきなどの刺激症状、皮むけ・乾燥・かぶれ(接触性皮膚炎)・脱色・色素沈着
※症例詳細②
●治療内容
60代男性の患者様の症例です。
約7か月間に渡って当院へ通いご自宅でも治療を頑張ってくださいました。
・1回目診察日
再診料1,100円
シミ大きさに関わらず10個まで:33,000円
多発イボ100個:33,000円
マイクロポアテープ:495円
ハイドロコロイドテープ:275円
脂漏性角化症:13,200円
局所麻酔:1,650円
リンデロンVG 330円
・2回目診察日
再診料:1,100円
ナノメッドHQクリーム:5,500円
・3回目診察日
再診料:1,100円
ミラミン:14,050円(モニター価格11,264円)
トレチノインクリーム:8,250円(モニター価格6,600円)
・4回目診察日
再診料:1,100円
トレチノインクリーム0.1%:8,800円(モニター価格7,040円)
・5回目診察日
再診料:1,100円
●総額 124,050円(VISIA撮影代込み)
●副作用・リスク等(Qスイッチ
赤み・痛み・色素沈着・白斑・肝斑悪化・再発リスク・瘢痕