「一生満足できる鼻整形を目指して」オーダーメイドプロテーゼで理想の鼻筋に|フェレザクリニック:八杉悠先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
鼻整形では、どのような鼻を希望される方が多いのでしょうか?
「忘れ鼻」という主張が少なく、目立たない鼻にしたいと思っている方が大多数です。
鼻が目立つ原因をなくすことを希望されている方が多く、お悩みで一番多いのは団子鼻です。他には鼻の穴が正面から見えるブタ鼻、鼻柱が垂れ下がっている魔女鼻など、目立つ箇所の改善を希望されます。
鼻整形のデザインではどのようなことに気をつけていますか?
満たすべき条件を満たした上で、患者さんの個性や好みを汲み取るようにしています。
可愛い、キレイだと感じる顔には必ず法則があります。お鼻に関しても同様に法則から逸脱した要素があると鼻に存在感が出てしまいます。鼻整形のデザインで重要視される法則はACR(alar columellar relationships)と呼ばれる鼻翼と鼻柱の位置関係のバランスです。
お鼻の形は、左右の小鼻よりも鼻柱の方がわずかに下方に位置し、下向きの正三角形になっているのが理想です。小鼻が下で鼻柱が上にあるバランスだと、いくら小鼻を小さくしても鼻筋を高くしても理想のバランスにはなりません。こうした優先順位の高い満たすべき条件を満たした上で、患者さんの個性や好みライフスタイルなどを対話の中から聞き出し、デザインを決めています。
また、顔全体との調和も重要ですので、その方の顔の形、目の形、雰囲気に似合わせながら経験とセンスで一人ひとりに合ったベストなお鼻を提案します。
鼻整形の術式はどうやって決めるのですか?
3Dシミュレーションで先にゴールを作り、逆算してどんな施術が必要なのか考えます。
お鼻をキレイにしたいという思いの先には多くの場合、可愛くなりたいとかキレイになりたい、もしくはカッコよくなりたいという目的があります。ですがお鼻の形だけキレイでも、ついている位置が上すぎたり、他のパーツに比べて大きすぎたりしては、良い状態に変わったとは言えません。
では、お顔全体が良くなるにはどうしたらいいのか、そこを患者さんに言葉で説明してもイメージが湧きにくいと思います。当院では患者さんのお顔を撮影して、ベクトラと呼ばれる3Dシミュレーションで取り込み、その中で理想の仕上がりをさまざまな角度からリアルに視覚化してご提案します。
患者さんの意向を組み込みながらゴールを決めたら、そこに近づけるために必要な施術を割り出します。鼻先を1,2ミリ高くするだけで雰囲気が良くなるなら、ヒアルロン酸注入や耳の軟骨を乗せるだけの耳介軟骨移植を提案しますし、鼻先や鼻柱に3ミリ以上のダイナミックな変化を出した方がいい方や、鼻先の修正で2ミリ以上の変化が必要な方には、鼻中隔延長術を提案します。
土台から持ち上げた方がよければ、貴族手術と呼ばれる鼻翼基部形成もプラスして提案することもあります。
オーダーメイドプロテーゼで作る理想の鼻
先生の鼻整形に対するこだわりを教えてください。
挿入するプロテーゼは完全なオーダーメイドで作るなど、一生満足できる鼻整形を目指しています。
鼻筋を高くする隆鼻術では、プロテーゼをお鼻に挿入して高さを出します。その際使うプロテーゼは本人のCTデータをもとに完全なるオーダーメイドで用意して使用しています。
一般的なオーダーメイドプロテーゼは、量産されているプロテーゼを施術中に患者さんごとにカスタムしながら使用するのですが、当院のオーダーメイドプロテーゼは、CTデータを元に作ったお鼻の模型の上で、粘土細工を使って1から作ります。
CTのデータと3Dのシミュレーションとを重ね合わせ、どこが何ミリ変化するのか緻密に計算してプロテーゼを作成していますので、上から触っても完全に骨と一体化して、まるでシンデレラの靴のように本人だけにフィットするものができます。そのためズレにくく、後からトラブルが少ないのも強みです。
また、鼻先に高さを出したり、下に向ける鼻中隔延長術では、耳介軟骨を挿入することが多いのですが、当院では仕上がりの安定感を考えて肋軟骨の使用をお勧めするケースが多いです。この場合、耳介軟骨を使用せず肋軟骨だけで鼻先や鼻柱を美しく仕上げます。
写真の症例ですが、どのような点にこだわってデザインされていますか?
魅力的な目が際立つよう、おでことお鼻に高さを出してお顔に立体感を出しました。
この方は目が印象的で大きくてぱっちりしています。そのポテンシャルを最大限活かすように、目より引っ込んでいるおでこに脂肪注入で丸みを出して、おでこの方が前に来るようにしました。加えて、眉毛から目の鼻根部に立体感を出す眉間形成プラス隆鼻術で鼻筋に高さを出し、小鼻の付け根を持ち上げる貴族手術で顔全体に立体感をつけ、より目が際立つようにしました。
では、こちらの方はどのような施術をおこなったのですか?
眉間形成プラス隆鼻術の鼻に高さを出して、鼻中隔延長術で鼻先を伸ばし、鼻線縮小術で鼻先を細く、鼻翼縮小術で小鼻を細くしました。
この方もとても可愛い方ですが、お鼻にコンプレックスがあるとのことでした。鼻筋を細く、鼻先をスッキリさせたいとお望みでしたので、オーダーメイドプロテーゼを用いた眉間形成と隆鼻術、肋軟骨を使った鼻中隔延長術、鼻翼縮小術は外側法と内側法を組み合わせて、スッキリと高いお鼻に形成しました。
鼻整形を受ける時のドクター選びのコツを教えてください。
肋軟骨を使った鼻中隔延長術ができ、これまで長期的な結果を出しているドクターを選ぶと信頼性が高いと思います。
ドクター選びのコツとしては、鼻整形の引き出しをたくさん持っていることが絶対条件です。鼻中隔延長術では、安定感が良い肋軟骨を使用する方法がありますが、どのドクターでもできるわけではありません。肋軟骨を使った鼻中隔延長術ができるかどうかは1つの判断基準になると思います。
また、修正手術は難易度が高いので、修正症例で長期的に結果を出しているドクターは信頼できると思います。
フェレザクリニックでも他院で受けた鼻整形の修正をお願いできますか?
当院では鼻整形の患者さんの半数近くが、他院で受けた手術の修正です。最初から当院に来ていただけたら一生涯修正しなくて済む前提で手術します。
当院にお鼻の相談で来られる患者の半分以上は他院修正を希望される方です。修正は施術の難易度が高く、患者さんの負担も大きいので避けたいものです。
私が手がける施術は、修正手術やメンテナンスが必要ない状態を目指していますので、将来的に修正が必要となるリスクが低い術式を提案するようにしています。
患者さんの幸せのために、安心安全な医療をチームで提供
先生のご経歴の中で、今の診療に役立っていることはありますか?
前勤めていた美容クリニックでの、豊富な症例経験と症例検討会での情報が今の根拠のある診療につながっています。
美容医療へ進む前は、形成外科専門医を取得し、顔の骨の骨折などたくさんの手術を経験してきました。そこで経験した顔の骨に対するアプローチや扱い方などが今のベースになっています。
美容に進んだ後に勤めたクリニックは、大学病院のカンファレンスみたいに1つの症例に対して術前術後の検討会が定期的に開かれる環境でしたので、美容外科医としての考え方、今の根拠のある治療に繋がりました。
開業した今でも、東京の他クリニックで月に数日勤務して新しい情報やトレンドをシェアして技術のブラッシュアップを続けています。
フェレザクリニックの強みを教えてください。
培ってきた技術力が強みです。ハイクオリティな治療を安心安全にご提供します。
これまで培ってきた自分にしかできない美容医療を患者さんに安心安全に提供したいと思っています。患者さんに幸せになっていただくためには、私の持っている技術をクリニック全体で共有して、チーム医療としてクオリティの高い医療を提供したいです。
当院が得意とする施術はお鼻に限りません。お顔全体のトータルバランスを考えながら、目、お鼻、口、リフト系、アンチエイジング系、額形成など、患者さんの理想にあった提案とそれを叶える技術力があることも強みだと思っています。
また、患者さんが当院で過ごす時間は、安心して心地よい時間になるよう、院内はラグジュアリーな雰囲気にしていますので、リラックスしていただけるとうれしいですね。
施術中の痛みが心配ですが、何か対策がありますか?
ヒアルロン酸注入などすぐに済む施術も、快眠麻酔により眠った状態で受けていただきます。
ハイクオリティな医療を提供することに加えて、苦痛や恐怖感なく施術を受けていただきたいという気持ちがあります。例えば、ボトックスやヒアルロン酸注入などその場ですぐに終わる施術でも、痛みを伴うものに関しては快眠麻酔で痛みを軽減しています。
快眠麻酔とは、施術前にガスを吸っていただき、3分から5分ほど気持ちよくお昼寝してもらうもので、当院のオリジナルです。目覚めたら施術は終わっていますよ。
来院をお考えの患者さんへメッセージをお願いします。
あなたが持つポテンシャルを最大限に引き出すための審美眼と武器があります。まずは気軽にご相談ください。
得意な施術はお鼻に限りません。お顔全体のトータルバランスを考えながら、その人の持っているポテンシャルを最大限に引き出す武器をたくさん持っています。
この先の人生をより輝かせるためのお手伝いができるよう、チームでお待ちしています。