
「ひとりひとりのライフスタイルや理想に寄り添った治療を提案します」自然で美しい仕上がりの糸リフト・ヒアルロン酸注入|エルムクリニック麻布院:横山 歩依里 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー



クリニックのコンセプトを教えてください。

美のかかりつけ医です。
当院は、広島から始まった全国に9院あるエルムクリニックの1つです。そのため、料金は東京ではなく、広島の水準を維持しています。高額な施術で一部の人だけの利用に限られるのではなく、毎月でも無理なく通っていただけるようなクリニックを目指しています。
また、美容皮膚科は二重やくま取りのように1回で完結する施術は少なく、大半は継続的な治療が必要です。そのため、どのようなお悩みにも長期的に寄り添い、信頼関係を築きながら、患者さんの美しさを支えていくことを大切にしています。

クリニックの特徴を教えてください。

オーダーメイドの美容医療を提供していることです。
当院では、施術ごとに患者さんの状態にあわせて、ヒアルロン酸の注入量や糸リフトの幅などを細かく調整しています。また、看護師が担当する光治療や針治療でも、お肌の状態にあわせて最適な出力と針の深さなどを細かく調整します。
マニュアル通りに施術を進めるのではなく、スタッフ全員で協力しながら、患者さんの状態にあわせた最適な治療を提供しているのです。
肌治療のポイントは丁寧な土台づくり


治療で大切にしていることを教えてください。

患者さんの期待を超えるという意識を持つことと、長期的に信頼関係を築くことを大切にしています。
治療プランを考える際には「患者さんの期待を超える」という意識を大切にしています。たとえば、ほうれい線にヒアルロン酸を入れたい方に対してただご要望通りの施術を提供するのではなく、お顔全体的なリフトアップのヒアルロン酸注入法を提案したり、よりリフトアップ力が強く若々しい仕上がりが期待できる糸リフトでの治療を提案したりする場合もあります。
また長期的な治療プランを立てて、長い時間をかけて信頼関係を築いていくことも意識しています。そのため、一度で治療を終わらせるのではなく、段階的に治療を進めていくことをおすすめしています。

ヒアルロン酸治療の効果が出やすい方の特徴を教えてください。

ボリュームロスが顕著な方ほど、効果がわかりやすい傾向にあります。
脂肪の減少や靭帯のゆるみが大きいほど、ヒアルロン酸治療の効果が実感しやすい傾向があります。とくに40〜50代以上の方は、脂肪が減ってフェイスラインが痩せこけたり、たるみが出てきたりするため、ヒアルロン酸による変化が表れやすいです。
糸リフトについても、年齢を重ねた方のほうが効果がわかりやすい印象です。そのため、その方の状態に応じて、適切な治療法を選ぶことが大切だと考えています。

治療する際にこだわっていることを教えてください。

肌の土台を整えることを意識しています。
治療の効果を最大限に引き出すために、まずは肌の土台を整えることを意識しています。たとえば糸リフトの場合、土台が整っていないと効果の持続期間が短くなってしまいます。そのため必要に応じて、ハイフや高周波などのタイトニング施術を提案します。
また注射系の治療でも土台づくりが大切です。たとえば肌育注射の場合、まずは保水力を高めるボライトで土台を整え、その後プルリアルやスネコスなどで肌質改善を図ると、より効果が期待できます。一つひとつの施術にはそれぞれ役割があるため、患者さんの状態にあわせて最適な順序で治療を提供することがポイントです。

デザイン面でのこだわりを教えてください。

時間をかけて患者さんのご要望を伺うこと、施術中もこまめに確認することです。
デザインを決める前に、まずは時間をかけて患者さんのご要望をお伺いします。たとえば糸リフトであれば、しっかりリフトアップさせたいか、ナチュラルに仕上げたいかを確認するようにしています。そのうえで、仕上がりが不自然にならないよう、医師としての見解をお伝えし、最終的に無理のない範囲でバランスを調整していきます。
また、ヒアルロン酸治療などでは、施術途中で患者さんに鏡をお見せしながら仕上がりを確認してもらっています。細かな点にこだわることで、満足度の高い自然なデザインを実現しています。
大切なのは、言葉の裏のお悩みを解消すること【症例解説】


この方はどのようなお悩みで受診されたのでしょうか?

顔全体のたるみを改善し、若々しさを取り戻したいとのご相談でした。
こちらの患者さんは、顔のたるみやフェイスラインの緩みにお悩みで、全体的に若返りたいとのことで来院されました。今回が2回目の糸リフトで、初回は約1年前に施術を受けていました。
前回の施術から約1年が経過し、リフト効果がやや戻ってきたタイミングで、再度糸リフトを実施しました。加えて、糸の効果を長持ちさせるために、高周波などのタイトニング施術を数回実施し、さらにヒアルロン酸治療で、ほうれい線や頬のコケ感も改善しました。


この方はどのようなお悩みで受診されたのでしょうか?

当初、鼻へのヒアルロン酸注入をご希望でした。
こちらの患者さんは当初、鼻を高くしたいとのご要望で来院されました。カウンセリングを進めるうちに、より深い願望として、きれいになりたい・若々しく見られたいと感じていることがわかりました。また実際には鼻が特別低いわけではなかったため、より美しく見えるようにするために、まずは輪郭を整えることが大切とお伝えしました。
治療では、こめかみや頬、顎にヒアルロン酸を注入し、立体感のある卵型の輪郭に仕上げました。鼻へのヒアルロン酸注入も実施し、ご本人の希望どおりの仕上がりとなりました。
きれいになる道筋を示すのが私の役目です


先生が美容の世界に興味を持ったきっかけを教えてください。

高校時代の悩みが美容医療に興味を持つきっかけとなりました。
美容に関心を持ったきっかけは、高校時代に経験した肌トラブルでした。卒業式直前に大きなニキビができてしまい、適切な治療を受けられないまま当日を迎えたことが、強いストレスとして記憶に残っています。美容クリニックが近くになかったことや、自分に知識がなかったことも重なり、「きれいになりたいのに手段がわからない人に寄り添える存在になりたい」と思うようになりました。
その後、医療脱毛をきっかけに美容医療を知り、ニキビや肌質改善、若返り治療などに触れたことで、美容の道に進むことを決めました。現在は、患者さんの美しさと前向きな気持ちを支えられるような治療を提供しています。

患者さんとのコミュニケーションで意識していることを教えてください。

まずは患者さんのご要望を伺い、その背景まで丁寧に深掘りするようにしています。
カウンセリングの際には、患者さんがどうなりたいかだけでなく、なぜそうなりたいのかまで丁寧にお伺いすることを意識しています。たとえば、しみ取りをご要望の方の中には、コンシーラーなしでは外に出られないという悩みがある方や、1年後に控えている結婚式までに肌をきれいにしたいと思っている方などがいらっしゃいます。患者さんによってさまざまなお悩みや事情があるのです。
ご要望の裏にある背景を理解することで、より適切な治療の提案が可能になると考えています。レーザー治療に限らず、光治療や内服薬など、選択肢はさまざまです。大切なのは、医師の考えを押しつけるのではなく、患者さんのライフスタイルや目標に寄り添いながら、一人ひとりにあった道筋を提案することだと思っています。

今後力を入れていきたいことを教えてください。

オリジナルメディカルコスメAt.を活用したスキンケア治療に注力していきたいです。
今後は、当グループが展開するオリジナルのメディカルコスメAt.を用いたスキンケア治療に、より一層力を入れていきたいと考えています。これまでAt.は当グループ限定での取り扱いでしたが、今後は他院にも展開していく予定です。当院のスタッフはAt.について深く理解しているので、今後も製品を活用した質の高いスキンケアと施術を提案していきます。

これから来院される方へのメッセージをお願いします。

まずはお気軽にカウンセリングだけでもお越しください。
初めてご来院される患者さんは、多くの場合、鼻を高くしたい、唇にボリュームを出したいといったように、パーツ単位でご相談されます。しかし、外見の印象を大きく変えるには、顔全体の輪郭バランスを整えることが大切です。
当院では、顔全体のバランスをみながら、その方にとって最適な治療プランをご提案します。またカウンセリングでは、美しく見せるための適切なアプローチを、専門的な視点から丁寧にアドバイスいたします。まずはカウンセリングだけでもよいので、お気軽にご来院いただければと思います。