独占取材

『Vライン形成でよりキレイにできる自信があった』加藤クリニックANNEX 播摩先生のこだわり症例解説

頬、顎の一部を切って、ほっそりした美しいラインの小顔が目指せる骨切り手術。 SNSでは、輪郭3点やVライン形成など、骨切り手術目的で渡韓する人も多く見かけます。 そんな渡韓ブームのなか、国内でも高い技術をもった名医のもと手術を受けられるクリニックとして注目を集めているのが、加藤クリニック麻布 ANNEXです。 そこで、キレイレポート編集部は加藤クリニック麻布 ANNEXの院長を努める播摩 光宣先生へ直撃インタビュー。 Vライン形成について、気になる施術のこだわりや、ダウンタイムについて徹底解説していただきました。
取材先: 加藤クリニック麻布ANNEX 播摩 光宣 先生

今回取材させていただいた先生

〈聞き手=ゆめみ大福🤍(キレイレポートアンバサダー)〉

最近は、顔が短いほうがかわいいとされている風潮があったり、老けた印象や男性っぽい印象を与えてしまったりします。

この患者さんは両顎手術をやったものの、もう少し面長を解消するために来院されました。

正確な医療用語ではありませんが、一般的にいうVライン形成をおこないました。

輪郭3点は、顎先とエラ、頬骨の3か所の骨を削ってフェイスラインを一回り小さくするの施術ですが、Vライン形成は、下顎角とオトガイの2か所の骨を削って、顎のフェイスラインにVの形を作る手術です。

今回のお悩みは面長だったので、両顎を切る選択肢もありました。

しかし、この患者さんの場合は、すでに両顎手術をやっていたので、再度両顎手術をしたとしても、患者さんの希望に近づく伸びしろがあんまりなかったんです。

それより顎の長さが目立っているので「ここを短くすれば、よりかわいくなるだろうな」という予想がつきました。

要するに、この人の場合は輪郭手術で、よりキレイにできる自信があったので、両顎手術じゃなくてVライン形成を勧めたっていう感じですね。

実は、小顔にする手術ってたくさん種類があるんですよね。

今は脂肪吸引やフェイスリフトなどもとても流行ってると思います。

ただ、それらの施術には限界があって、最終的には骨の形が浮き出てしまうんです。

骨が原因で顔が長い人の場合、骨を触らないと顔は小さくなりません。

なのでこの患者さんは脂肪吸引ではなく骨の手術を適用しました。

この患者さんの場合、カウンセリングに来ていただいてお写真を撮らせていただき、その場でフォトショップという画像編集ソフトに取り込んで、シミュレーションを作っていきました。

もし、シミュレーションの段階で「Eラインをもっと綺麗に作ってほしい」と言われたら、その場ですぐに編集して「今回の手術ではこういう変化を出せますよ」といったお話をします。

また、シミュレーションを見る前に、「私は両顎手術やらないとダメですか?」や「両顎手術をやったほうが良いですか?」といった質問をされる患者さんもよくいらっしゃいます。

ただどこまでかわいくなりたいか、どこまで変化したいか、 患者によって望んでいる変化度が違うので「両顎手術を絶対やらなきゃいけない」といったコミュニケーションはあまりありません。

シミュレーションを一緒に見ながら「両顎手術をやるとこういう感じで、輪郭手術をやるとこういう感じですが、どっちの顔になりたいですか?」と画像で比較しながら話をして、患者さんの希望に合わせて適用する手術を選んでいます。

個人差や好みがあるので一概にはいえませんが、「とにかく短くして丸顔になっても良い」といった人なら結構短くできますよ。

たとえばこの患者さんも、症例よりも短くしようと思えばできました。

ただし、これ以上お顔を短くすると、輪郭がすごい丸顔に近づいちゃうんですよね。

たとえば、Vのようにシャープで尖ったの顎が好きな人の場合は、逆に少し顔を長くしなければいけない場合もあります。

このように、顔の長さと顎先の形は絶妙なバランスでできています。

カウンセリングでは、そのちょうど良いところをシミュレーションで探して調整しています。

実はこの患者さんは8〜9mm程度骨を短くしています。

実際のお顔の見え方で言えば、4ミリくらい短くなっているかと。

ただ、お顔は1mm短くなるだけで、すごい印象の変化になるんです。

ここ5年くらいで、美容にすごい詳しい患者さんが増えてきいて、カウンセリングで「神経線大丈夫ですか…?」と聞かれることがとても増えました。

たしかに、サイドの部分をよりシャープにするためには骨を結構切る必要があるので、クリニックによっては神経線があって切れないといったことがあるようです。

ただ、顎の神経線があるのは顔の横のほうなので、真ん中の部分はある程度短くできます。

サイドの部分は神経線より上は切れるのですが、僕の経験的に骨を切るべきラインは、神経線の下にあることが多いので、神経線が邪魔になって目標よりも切れなかったことはありません。

最初の強い腫れは1週間程度で引きますよ。

なので、マスクしていても良い仕事なら1週間程度。

長くても2週間程度と考えて大丈夫です。

ただ、接客業で人前でマスクを外す必要があって、さらに手術したことを絶対にバレたくない人なら、復帰するまで1か月程度かかるとお話しています。

また、「このお顔の完成はいつですか」 という場合、3ヶ月ぐらいは少なくともかかるという説明をしてます。

Vライン形成の場合、1ヶ月程度は指2本分くらいしか口を開けられませんが、その範囲内で食べられるものであれば、何を食べても大丈夫です。

ただ、硬いお肉などの奥歯でかみ込むような食事は2〜3か月程度控えていただいています。

以前は、フェイスバンドをよく使っていたのですが、最近はフェイスバンドの代わりにあまり目立たない紙テープを使って圧迫しています。

フェイスバンドは顔を圧迫するために必要なものですが、これって実は結構辛いんですよね…。

紙テープならマスクで隠れる範囲内なので、患者さんのダウンタイムも過ごしやすいかと思います。

顔の固定に使われるピンはチタン製なので、入れっぱなしでもあまり問題ないといわれています。

ただし、アレルギー症状のような形で肌荒れしやすい人や、ニキビが出やすい人の場合は、抜いたほうが良いかもしれません。

あとは、クリニックによっては、ピンが入っているとレーザーやHIFUなどの肌治療ができない場合があります。

それが困る人なら抜いたほうが良いかもしれません。

また、ピンの抜ける時期は、術後半年から2年以内です。

日常生活で骨折した時も3ヶ月ぐらいギブスで固定しますよね。

それと同じで骨がくっつくのには3か月程度かかるので、余裕を持って半年くらいを目処にしています。

ただ、半年後以降ならいつでも良いわけではありません。

2年以上経つと今度はピンの周りに新しい骨ができてきて、ピンが骨に埋もれてしまうことがあるんです。

なので抜くのであれば、「半年以降2年以内にしましょう」と患者さんには伝えています。

必ずしも必要ではないと思います。

僕は人間の皮膚を布ではなくゴムみたいなものと思っていて、たとえば布なら中身が小さくなると余った布の部分がたるみとして出できますよね。

でも、伸縮性があるゴムなら、中身が小さくても縮んで付いてくれるんです。

なので肌のハリ感や質感によっては、骨を切ってもたるみが出ない場合があります。

一方でカウンセリングの段階でたるみそうな人なら、切開リフトが必要になる場合もあります。

また、切る骨の量によっても、たるみの出方が異なります。

あまりたるみを出したくない人や、切開リフトをしたくない人なら、骨を切る量を少し控えめにしたり、たるみをできる限り出さないよう工夫したりしています。

1つ目は、模型でデザインしたラインと全く同じラインを術中の骨に線で引く技術です。

実は、模型に書いたラインをみて「このライン通り切ってください」と言われたら誰でも切れると思うんですよね。

でも、これがいざ実際の手術ってなると、口の中からラインを引いて切っていくことになるんです。

口の中からの狭い視野かつ、お肉がいっぱい乗ってる状態で、正確にラインを引かなきゃいけない。

術中に、模型で書いたラインとまったく同じラインを描くのはすごく難しいんです。

骨切りをおこなう医師の皆さんは、テンプレートのような模型を術中に使ったり、様々な部位ごとの距離を測ったりするなど、いろんな工夫をしていますが、僕は僕なりのやり方で、術中に模型とまったく同じラインをかけるような工夫をしています。

2つ目は狭い視野から正確にラインどおりに切る技術です。

これは先生によって、使っている道具も技術も違います。

90度に曲がった刃を使っている先生もいれば、超音波を使ったノコギリのようなものを使う先生もいたり。

また、神経を傷つけないようラインどおりに骨を切るには、正確な技術が求められます。

僕は色んな工夫をして切れるようになったんですが、ここは企業秘密で…。(笑)

3つ目は顎先の出し具合です。

実は骨を切ってもお肉も短くならないと顔は短くならないんですよね。

たとえば骨を10mm切ったとしても、お肉が短くなるわけではないので、思ったよりもお顔全体が短くならないことがあるんです。

なので、骨が短くなった部分にお肉を支える部分を作ってあげて、お顔も短くできるように工夫しています。

ここについても企業秘密なのであまり詳しくはお話しできませんが、いかに顔を短くするかという点はさまざまな工夫をしています。

SNS上では「韓国のほうが変化度が大きい」とか、「日本はどっちかっていうとナチュラル思考で、あえて変化させずまあナチュラルな変化を出している」といった評判が回っていますよね。

それを見て「私はいっぱい変化したいから韓国行きます!日本だとあんま変化できないんでしょ?」と思っている人が結構いるんです。

けど僕的には「ちょっと間違ってるよ」って言いたくて…。

韓国の場合、やっぱり見せ方が上手いんです。

大きく変化した人の症例を見せていて、なおかつ写真の撮り方や、シチュエーションの変化で、より変化したように見せています。

実は、日本でも狙ってナチュラルな変化を出している訳ではありません。

どの先生も一番大きく変化できるように切っていますが、見せ方の問題で、韓国の方が変化があるように見られてしまってるのが現状です。

これからは、専門家がより情報を発信していくべきなのかなと僕は思っています。

僕としては「どうやったら私可愛くなりますか?」とか「私どうしたらいいですか」とか、友達とカフェで美容の相談するぐらい気軽に来てほしい気持ちがあります。

最近は、来る前にSNSやネットですごく勉強されてくる患者さまが多いんです。

もちろん勉強することは良いことですが、緊張してカウンセリングでうまく話せなくなってしまう患者さんもとても多くて…。

僕としても本音を話していただいたほうが、本当にいい治療もすすめられると思うので、もう少しだけラフに、オープンに来ていただければと思います。

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