婦人科&美容皮膚科で美と健康をサポート!更年期障害を改善するホルモン治療と人気の美容注射とは?|mimiレディースクリニック三越前:干場 みなみ 先生
インタビュアー
更年期障害の治療について教えてください。
ホルモン補充療法のほか、胎盤を原料としたプラセンタ注射をおこないます。
更年期障害は、主に40代後半〜50代後半の方に起こり、気分の落ち込みやイライラ、ホットフラッシュ、発汗、エストロゲンの低下による乾燥肌などの症状が現れます。
更年期の治療では、低下したホルモンを補充するホルモン補充療法(HRT)やプラセンタ注射などをおこなっています。プラセンタは胎盤を原料とした製剤で、アミノ酸が豊富に含まれており、活力を与える、肝臓の働きをサポートするなどの効果があります。更年期障害の改善以外にも、アンチエイジングや二日酔いの軽減などの効果が期待できますよ。
このほかにも、漢方薬や向精神薬を処方することがあります。
生理痛やPMSの場合、どのような治療をおこなうのでしょうか?
低用量ピルや漢方などの内服、ミレーナを使用したホルモン治療をおこないます。
生理痛やPMSの治療では、低用量ピルや漢方を処方します。当院では、5〜6種類の低用量ピル、3種類の漢方の中から、患者さんの症状に合わせて薬を選んでいます。
ピルよりも血栓のリスクが少ないジエノゲストを処方することもあります。ジエノゲストはホルモン治療に使われる製剤で、生理を止める作用がある薬です。
また、ミレーナという避妊具を使用する場合もあります。ミレーナを入れることでジエノゲストと同じ成分が子宮内に放出され、最長5年効果が持続するとされています。
このように、当院では内服をメインに、さまざまな治療を組み合わせながら、ホルモンバランスの乱れを改善していきます。また、ホルモン治療はニキビなどの肌トラブルの改善にも効果があるため、皮膚科治療で治せなかった方からの相談も多く寄せられますよ。
理想とする美肌に近づける。充実した美容医療メニュー
美容医療で人気の施術を教えてください。
にんにく注射や白玉注射などが人気です。
にんにく注射には、アリナミン(ビタミンB1)が豊富に含まれており、活力増強や代謝の促進などが期待できます。また、美白や美肌効果もあるため、肌をきれいにしながら、ダイエットや疲労回復をしたい方におすすめです。
白玉注射には、グルタチオンという高い美白効果のある成分が含まれているため、美白治療やアンチエイジングをしたい方におすすめの施術です。にんにく注射と白玉注射は、一度の施術でも効果がありますが、白玉注射は週に一度のペースで打ち続けると、より効果が持続します。
ほかにはどのようなメニューがありますか?
ボトックス注射やヒアルロン酸注入、リズネなどを扱っています。
ボトックス注射で人気の部位は額と目周りです。額や目の周りへの注射は、主にシワ改善としておこないます。エラへの注射は、食いしばり改善や小顔効果が期待できますよ。また、発汗量を抑えられる脇への注射もおすすめです。
ヒアルロン酸注入では、たるみやほうれい線の治療が人気です。治療では、加齢と共に萎縮した骨を補うように注入しています。骨に乗せるように注入することで、リフトアップ効果が期待できます。
ヒアルロン酸の製剤にもこだわっており、国内承認のアラガン社のものを使用しています。1〜2年おきの注入が必要なので、継続しやすいように価格を抑えて提供しています。
また、当院ではボトックス注射やヒアルロン酸注入に加えて、リジュランのジェネリック品とされているリズネも扱っています。
リズネとはどのような治療でしょうか?
リズネは注射することで、肌にハリを与え、小ジワを改善する治療です。
リズネはサーモンのDNAを原料とした製剤で、コラーゲンなどの生成を促す作用があります。肌にハリを持たせ、小ジワを改善する効果が期待できますよ。
リズネはリジュランに比べて注入時の痛みが少ないとされています。当院では、1カ月に1回程度の間隔で3回注入し、その後は2〜3カ月に1回のペースで治療を継続していきます。
婦人科医ならではの安心感。膣ヒアルロン酸注入
膣へのヒアルロン酸注入は、どのようなお悩みに効果があるのでしょうか?
尿漏れ、性交時の膣の濡れにくさやマンネリなどの改善に効果的です。
膣ヒアルロン酸注入では、膣内にヒアルロン酸を注入することで、加齢によってたるんだ筋肉を押し上げていきます。患者さんからも好評で、「尿漏れがなくなった」「施術を受けてよかった」という声をいただいていますよ。注入量は、多くの場合10ccで、効果の持続期間は半年〜1年程度です。
リスクは、通常のヒアルロン酸注入と同様に、内出血による痛みや違和感が残る場合があることです。また、ヒアルロン酸が血管に詰まることによる壊死のリスクもありますが、極めて低い確率なので過度に心配する必要はありません。なお、注入後は、1週間性交ができなくなるため注意しましょう。
膣ヒアルロン酸はまだそこまでメジャーではありませんが、婦人科医の私が施術することで、患者さんに安心感を与えられると思います。保険診療では改善が難しいお悩みにも対応できるため、何か問題を抱えている方はお気軽にご相談ください。
目指しているのは都会のオアシス。通いたくなる婦人科とは
先生のご経歴と役に立っている経験を教えてください。
不妊治療のクリニックで、数多くの治療に携わったことが今の診療に役立っています。
大学卒業後、当時お産の件数が東京都で1番多かった、日本赤十字社医療センターで研修をおこないました。その後、婦人科や不妊症を扱う病院に勤務し、不妊治療のクリニックに移りました。そこで不妊治療を専門に学び、当院を開業して今に至ります。当時、数多くの不妊治療を経験したことが、現在の女性の健康をサポートする診療に役立っています。
婦人科では、デリケートなお悩みを扱うので、できるだけ話しやすい雰囲気をつくれるようにしています。また、患者さんが何を求めているのかを明確にすることも大切です。そのため、一通り話を聞いたあとに、「ほかに聞いておきたいことはありますか」と声をかけ、聞き漏れがないようにしています。
クリニックのコンセプトを教えてください。
働く女性が通いやすい都会のオアシスのようなクリニックです。
コンセプトは、都会のオアシスです。働く女性が通いやすい婦人科を目指しています。患者さんの居心地をよくするため、病院の雰囲気を感じにくい、優しい印象の内装にしていますよ。
当院では、婦人科と美容皮膚科の治療を同時に受けることができます。そのため、婦人科で更年期障害の治療を受けた方が、美容皮膚科で肌治療を受けることも可能です。このように、身体の健康だけでなく、外見の美しさも手に入れられるのが当院の強みです。2つの分野の治療を通じて、患者さんが明るい気持ちになる手助けができれば嬉しく思います。
今後力を入れていきたいことはありますか?
分子栄養学をもとにした不妊治療をしたいと考えています。
現在おこなっている一般的な不妊治療に加えて、栄養管理によって身体の内側からアプローチする不妊治療をしたいと考えています。婦人科医としての豊富な経験をもとに、将来の妊娠に備えた健康づくりの手助けがしたいですね。
婦人科はハードルが高いと思いますが、痛みや不安などを抱えている場合は、ぜひ相談していただきたいです。当院では美容医療も対応しているので、より前向きになれる婦人科として、利用してもらえれば嬉しく思います。