「今ある歯を一生守り抜く」根本原因を解決する噛み合わせ治療とは?| Teoデンタルオフィス:小松 裕 先生
今回取材させていただいた先生
インタビュアー
噛み合わせが悪いと、どのような問題が生じるのでしょうか?
特定の歯に過剰な負荷がかかり、歯が割れる、むし歯、歯周病、顎関節症、知覚過敏などの症状が現れます。
噛み合わせが悪いと、力がうまく分散されず、特定の歯に過剰な負荷がかかります。さらに就寝時の歯ぎしりが重なると、歯が割れる、むし歯、歯周病、顎関節症、知覚過敏、顎の痛みなどの症状が現れます。就寝時の歯ぎしりによって歯にかかる力は、食事の際にかかる力の4〜5倍の強さで、約300kgともいわれています。
噛み合わせが良いと、歯にかかる負荷がバランスよく分散されます。当院では、顎関節の動きを計測するCADIAXやデジタルで噛み合わせを確認するSAMを使用して、噛み合わせの検査が可能です。検査結果をもとに患者さんと相談しながら治療方針を決めていきます。
どのような治療をおこなうのでしょうか?
矯正治療と補綴(ほてつ)治療で理想的な噛み合わせに近づけていきます。
【かみ合わせ改善治療】
◎費用
矯正治療をする場合:60万〜80万円
セラミックによる補綴治療:10万円〜
プロビジョナルラストレーションによるリハビリ:5万円(仮歯による治療)
キャデアックス顎運動機能検査:5万円
◎回数:5回以上
※症状や治療目的により費用と通院回数は様々になりますので、事前にカウンセリングや治療計画のご説明をいたします。
どのようなメリットがあるのでしょうか?
見た目がよくなり、顎の機能が改善されることで歯の健康寿命を伸ばせます。
噛み合わせ治療には、見た目の改善、顎の機能の向上、知覚過敏の軽減、歯周病やむし歯リスクの低減などさまざまなメリットがあります。
若いうちに噛み合わせを治療することで、歯の健康寿命が大きく変化します。そのため、80代、90代まで自分の歯を保つためには早めの治療が重要です。当院には100歳の方まで来院されますが、歯並びがよい方は歳を取っても歯が残っています。自分の歯でしっかりと噛むことは脳へのよい刺激にもなるため、歯が残っている方ほど若々しい印象で、生活の満足度も高いと思います。
治療について疑問点がある方には、LINEの無料相談がおすすめです。症例や使用する装置の写真を送ることが可能ですし、患者さんから写真を送ってもらい状態を確認することもできます。自動返信ではなく、私たちがお答えするので、気軽に相談してもらえたら嬉しいです。
むし歯と汚れを寄せつけない。歯質強化の秘密
むし歯はどのようにできるのでしょうか?
歯磨きを十分にしないと、汚れが溜まり、溶けた歯を修復できず、歯が溶け続けることでむし歯となります。
歯は、口内の酸が歯を溶かす脱灰(だっかい)と元に戻す再石灰化を繰り返しながら健康を維持しています。むし歯の原因は、歯の表面に汚れが溜まり、唾液による再石灰化が十分に機能せず、歯が溶けてしまうことです。歯磨きの目的は、歯の表面の汚れを落とし、再石灰化を促すことと言えます。
生まれつき歯質が弱い方は、歯が柔らかく汚れが付着しやすいため、むし歯のリスクが高いといえます。当院の予防歯科では、汚れを落とし、歯をコーティングするポリリン酸PMTCと歯質を強化するCAPシステムを提供しています。
ポリリン酸PMTCについて詳しく教えてください。
ポリリン酸ナトリウムを使用した歯のクリーニングで、汚れの再付着や着色を防ぐ効果があります。
ポリリン酸PMTCは、ポリリン酸ナトリウムを使用した歯のクリーニングです。ポリリン酸ナトリウムは体内にある成分で、歯の汚れを浮かせて取り除き、表面を保護するコーティング作用があります。歯をこすることなくクリーニングが可能なので、傷がつきません。さらに、コーティング作用によって汚れの再付着や着色を防げます。
そのため、むし歯や知覚過敏を予防したい方、歯の着色が気になる方などにおすすめです。効果を期待させるには3.4ヶ月に1回の定期的な施術かオススメです。即時な効果を求める方は、約2週間に1度のペースで3回以上の施術がよいです。
CAPシステムについても教えてください。
歯質を強化し、むし歯と着色を予防する施術です。
CAPシステムは、歯質を強化して、むし歯になりにくい歯に変えていく施術です。歯の質を改善するもので、虫歯リスクの高い方は3.4ヶ月の1回の定期的な施術がオススメです。即時的な効果を期待したい場合は、1.2週間に1回のペースで3回以上行うとよいです。
虫歯リスクが高い方とは、歯の質が柔らかい・唾液の分泌が少ない・甘味料の多い食べ物を摂取することが多い方・酸味の強いものを摂取する方などです。
施術では、まずイオン化をおこない、人工的に歯が溶けている状態をつくります。その後、再石灰化を起こすために塗布するのが、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトです。ハイドロキシアパタイトによって、より強度な再石灰化が促されます。
人工的に脱灰と再石灰化を起こすことで、歯質を強化するイメージです。従来のフッ素を使った歯質強化よりも効果が高く、むし歯や知覚過敏を予防し、再着色を防ぐことができます。施術頻度は歯のクリーニングと合わせて受けるのがおすすめですよ。
症状を治すだけでなく、根本治療を提供したい
Teoデンタルオフィスの強みはどのような点でしょうか?
医師やスタッフ、口腔外科と連携した質の高い治療です。また、患者さんのお悩みを根本から解決できる治療を目指しています。
当院の強みは、医師やスタッフ、口腔外科と連携しながら、1人の患者さんをみんなで治療できることですね。私以外に歯科医が1名と衛生士が数名在籍しており、技術レベルが高く、一般の歯科医では対応できないような症例でも対処可能です。
また、提供している治療の幅も広く、1つのクリニックですべてを診られるような環境が整っています。口腔外科と連携しているので、重大な問題が見つかった場合にはスムーズに治療を引き継ぐことができるのも当院の強みです。
また、カウンセリングや治療方針を立てる際に意識しているのは患者さんの立場に立つことです。その方の抱えている痛みや不安に寄り添って、最適な治療を提案できるように心がけています。治療において大切なことは、ただ症状を治すだけではなく、根本原因を解決することです。ほとんどのむし歯や歯周病は、噛み合わせが原因となって起きています。そのため、現在特に力を入れているのは噛み合わせ治療です。
今後の展望について教えてください。
これからも新しい知識を吸収して治療技術を高めていきたいです。
20年、30年後も自分の歯でしっかり噛むためには、口内の健康維持が大切です。そのお手伝いができればよいなと思っています。
そのために、今後も常に新しい知識を吸収しながら、治療技術を高めていきたいと考えています。問題があれば、治療方法など適切なアドバイスができると思うので、なにかお悩みを抱えている方には、是非一度お口の中を診させてもらえたらと思います。